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秋田県の名物|きりたんぽ・稲庭うどん・比内地鶏、市町村ごとの本場と持ち帰り方
公開: 2026-10-31 | #秋田 #名物 #東北 #グルメ
秋田駅の中で、きりたんぽも、稲庭うどんも、いぶりがっこも、バター餅も買えて食べられます。 ところが、どれも秋田市の名物ではありません。県北と県南の、別々の町のものです。
きりたんぽは大館と鹿角、稲庭うどんは湯沢、焼きそばは横手、ハタハタは男鹿、じゅんさいは三種町、曲げわっぱは大館、樺細工は角館。 県北の大館・鹿角と、県南の湯沢・横手。どちらへ向かうかは、下の表を見て決めてください。
市町村ごとの名物一覧
| 市町村 | 名物 | ひとこと |
|---|---|---|
| 大館市・鹿角市 | きりたんぽ鍋・比内地鶏・大館曲げわっぱ | 鍋は新米の秋。わっぱは1980年指定の伝統的工芸品 |
| 湯沢市 | 稲庭うどん・川連漆器 | うどんは1665年から、漆器は1976年指定 |
| 横手市 | 横手やきそば・いぶりがっこ | 詳しくは横手の記事に |
| 男鹿市 | しょっつる・ハタハタ | 旬は11〜12月。夏には無い |
| 三種町 | じゅんさい | 収穫は5〜8月。夏の鍋 |
| 北秋田市 | バター餅 | マタギの保存食が土産になった |
| 仙北市角館 | 樺細工 | 山桜の皮を貼る。1976年指定 |
| 県全域(大仙市など) | あきたこまち・ババヘラ | 米は収穫量全国3位。アイスは夏の路上 |
大館市・鹿角市: きりたんぽは新米の季節のもの
きりたんぽ鍋は、大館市と鹿角市に伝わる鍋です。 炭焼きや伐採で山に籠った人が、残り飯をつぶして棒に刺して焼いたものを鳥鍋に入れたのが始まりと伝えられています。 串に刺した飯が蒲(がま)の穂に似ているので「たんぽ」、鍋に入る長さに切ったので「きりたんぽ」と言われます。 鹿角市は「きりたんぽ発祥の地」を公式に名乗っています。 新米が収穫される秋に作られることが多く、県北では収穫の労をねぎらって鍋を囲みます。春や夏に店で食べるには、予約が要ることがあります。
鍋に入る鶏が比内地鶏です。 秋田県北部の米代川流域で古くから飼われてきた比内鶏は、1942年に国の天然記念物になって食べられなくなり、県の畜産試験場が1973年から改良を始めて、比内鶏の雄とロードアイランドレッドの雌を掛け合わせた比内地鶏を作りました。 さつま地鶏、名古屋コーチンと並ぶ日本三大地鶏のひとつで、令和6年は北秋田地域を中心に43.2万羽が出荷されています。
大館曲げわっぱは、大館市で作られる秋田杉の曲げ物です。 藩主の佐竹西家が領民の貧しさをしのぐために下級武士に内職として奨励したのが始まりと言われ、1980年10月に国指定の伝統的工芸品になりました。 天然秋田杉は2013年度以降の伐採が止まり、いまは造林した杉を使っています。 鹿角の朝市と組む2日は鹿角・大湯1泊2日の記事に書きました。
湯沢市: 1665年のうどんと、1976年指定の漆器
稲庭うどんは、1665年(寛文5年)に稲庭村の佐藤吉左エ門が始めた手延べの干しうどんです。 1829年には秋田藩から、吉左エ門以外は「稲庭干饂飩」の名を使えないという御朱印を受けています。 1860年に二代目佐藤養助が一子相伝の製法を特別に伝授されて創業し、いまに続きます。 乾麺なので、秋田の名物でいちばん持ち帰りやすいものです。
同じ湯沢市の川連は川連漆器の産地です。 1193年に稲庭城主の弟が家臣に武具へ漆を塗らせたのが始まりとされ、17世紀半ばから産業になりました。 1976年に国指定の伝統的工芸品です。 鳥海山のふもとからも日帰りで届く距離で、鳥海山・由利本荘日帰りの記事でも稲庭うどんを土産に挙げました。
横手市: 焼きそばと、いぶりがっこ
横手やきそばは店ごとに麺とソースと目玉焼きの置き方が違うので、2軒で食べ比べる前提の名物です。 内蔵の町との組み方は横手・湯沢日帰りの記事に書いたので、ここでは要点だけにします。
いぶりがっこは、大根を囲炉裏の煙で燻してから漬けたたくあんです。 県内陸南部の農家で作られてきたもので、雪が降る前に根菜を仕込みます。 囲炉裏干しのたくあんが原型で、その起源は室町時代とも言われています。
男鹿市: ハタハタは11月と12月だけ
しょっつるは、ハタハタなどを塩で漬け込んで作る秋田の魚醤です。 これをだしにしたしょっつる鍋の発祥地は男鹿で、男鹿ではハタハタだけの汁をシンプルに食べます。 ハタハタは深海の魚で、産卵のため11〜12月だけ沿岸に寄ります。雷が鳴る季節に来るので「霹靂神(はたはたがみ)」と呼ばれたと言われています。 夏に男鹿へ行っても、生のハタハタはありません。
三種町: じゅんさいは夏の鍋
じゅんさいは、淡水の沼に育つスイレン科の水草の新芽で、ゼリー状の膜に包まれています。 三種町の角助沼に自生していたものが、環境の変化で減ったため、地域が沼を開いて栽培に切り替え、三種町は日本有数の産地になりました。 収穫は5〜8月で、秋田では夏の鍋として食べます。摘み採り体験も夏だけです。
北秋田市: バター餅
バター餅は北秋田市の菓子です。 もとは山で狩りをするマタギが保存食として持ち歩いたものと言われ、餅にバターと砂糖を練り込むので、冷めても固くなりません。 テレビで紹介されて全国に知られた、比較的新しい土産です。
仙北市角館: 山桜の皮を貼る樺細工
樺細工は、山桜の樹皮を使う角館の工芸です。 県北の阿仁地方から角館の佐竹北家に技法が伝わり、藩政時代は下級武士の副収入でした。 1976年に国指定の伝統的工芸品になりました。茶筒のように長く使う道具が多いです。 武家屋敷の町と田沢湖を結ぶ2日は角館・田沢湖1泊2日の記事に書きました。
県全域: あきたこまちと、夏の路上のババヘラ
秋田県は水稲の収穫量が全国3位(令和7年)で、主力品種はあきたこまちです。 農業産出額の64%を米が占める、米の県です。 雄物川の河川敷に花火を見に行く大曲(大仙市)は県南の米どころで、大曲・大仙1泊2日の記事に伏流水と水田の話を書きました。
ババヘラは、国道沿いの路上でパラソルを立てて売るアイスです。 中年以上の女性(ババ)が金属のヘラで盛るのでこの名で、1948年ごろに始まり、1974年ごろから車社会に合わせて国道7号沿いで売る形になったと言われています。 夏の風物詩なので、冬に探しても見つかりません。
持ち帰るか、取り寄せるか
- 常温で持ち帰れる: 稲庭うどん、いぶりがっこ(真空のもの)、バター餅(日持ちは短い)、きりたんぽ(真空パック)、あきたこまち、曲げわっぱ、樺細工、川連漆器
- 保冷が要る: 比内地鶏、生のきりたんぽと野菜のセット、じゅんさい(水煮の瓶は常温)
- 配送に回す: ハタハタ(11〜12月)、比内地鶏の鍋セット、米の袋
鍋のセットは3人前で野菜が付く形が多く、持ち歩くには重いので、現地で見て帰ってから注文するほうが楽です。
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本場で食べるなら、泊まる場所
きりたんぽと比内地鶏は、鹿角か大館に泊まると朝市と鍋を同じ日に置けます。 稲庭うどんと川連漆器と横手やきそばは、横手に泊まれば1日で回れます。 秋田市に泊まれば、どれも駅で買えますが、本場の鍋は予約が要ることがあります。


※料金は取得時点の最低料金の目安です。プラン・日程により変わります。
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