PR本記事はプロモーションを含みます
旅行
養父・天滝日帰りモデルコース|落差98mは台地が削れた断面
公開: 2026-10-24 | #養父 #天滝 #日帰り #観光 #関西
養父市は兵庫県の北部、但馬の内陸にあります。 平成16年(2004年)に八鹿町・養父町・大屋町・関宮町の4町が合併して成立した市です。 面積は422.78km²で、兵庫県の5.0%、但馬地域の19.8%を占めます。人口は22,129人・8,388世帯です(令和2年国勢調査)。
鉄道の起点はJR山陰本線の八鹿駅です。特急で大阪から約2時間10分、京都から約2時間、神戸から約2時間10分。 車なら北近畿豊岡自動車道の養父ICか八鹿氷ノ山ICで、大阪から約2時間、神戸から約1時間30分です。
同じ但馬の城崎温泉や湯村温泉とは、売っているものが違います。あちらは湯です。 養父にあるのは滝と高原と牛で、この3つは同じ1枚の溶岩から出ています。
約250万年前の溶岩が載せた台地。その先端が削れた断面が天滝で、削り残った上面が高原です。
行く前に決まってしまうこと
- 天滝の登山道は頻繁に閉まります。2023年は台風7号による土砂流出と倒木で入山禁止になり、9月9日の仮復旧で再開、 同年11〜12月は工事で断続的に入山禁止でした。2025年も4月21〜25日と10月6〜25日が工事で入山禁止になりました。 出発前に、やぶ市観光協会の告知で入山の可否を確かめてください
- 冬は登山口にたどり着けません。登山口および登山口までの道路は除雪を行わないため通行が困難だと、観光協会が明記しています。 事実上12月から3月は、この行程が成立しません
- あゆ公園は期間が決まっています。あゆのつかみどりは7月上旬〜10月上旬、ニジマスは4月下旬〜7月と9月下旬〜。 釣り堀は4月下旬〜5月下旬と9月中旬〜10月下旬の2期だけです。加えて週に1日の定休日があるので、 曜日を外すと魚には何も触れません
- 加保坂のミズバショウ自生地が開くのは、開花期の4月中旬〜5月上旬だけです。それ以外の期間は閉園で、 園内の宿泊施設も同じ期間しか営業しません。公園までの道は狭いです
- 紅葉は標高差で見頃が約1か月ずれます。2026年10月24日の時点で、氷ノ山(1,510m)と鉢伏山が見頃、 天滝渓谷・名草神社・養父神社は色づき始め、日光院の大イチョウは青葉です。 高いところから順に色づくので、1日で全部は見られません
- 天滝の登山道は落石があり、滑りやすい場所があります。実際に事故も起きています。携帯電話の電波が届かない場所もあります
- 2025年8月15日に、氷ノ山の登山道付近でクマの目撃報告がありました。観光協会は鈴やラジオの携行を求めています
- 駐車場が小さいです。天滝は登山口約15台とレストハウス天滝30台、名草神社5台、別宮の棚田約10台。あゆ公園だけ160台あります
1日の流れ
- 08:50
八鹿駅に着く移動
JR山陰本線の八鹿駅が起点です。特急で大阪から約2時間10分、京都から約2時間です。
- 09:40
杉ヶ沢高原に上がる移動
轟火山の溶岩台地の上面にあたる高原です。標高720〜850m、広さ約300haで、かつては但馬牛の共同放牧場でした。
- 10:40
天滝の登山口へ移動
駐車場は約15台です。レストハウス天滝から登山口までの道は細いので、すれ違いに気をつけてください。
- 11:00
天滝を見る
落差98mで兵庫県最大の滝です。登山口から渓谷沿いに片道約1.2km・40〜45分、V字谷を7つの橋で渡ります。
- 13:30
あゆ公園で川に下りる移動
大屋川沿いの公園で駐車場は160台。あゆのつかみどりは7月上旬〜10月上旬で、定休日が週に1日あります。
- 15:00
養父神社へ移動
天平9年の古文書に名が残る但馬五社のひとつです。牛の神を祀り、紅葉の見頃は11月上旬ごろです。
- 16:30
八鹿駅から帰る移動
特急で大阪まで約2時間10分、神戸まで約2時間10分です。
- 時刻は目安です。列車やバスのダイヤは改正で変わるため、出発前に各社の時刻表でお確かめください。
硬い溶岩が、軟らかい岩の上に蓋をした
地質から入ります。
天滝の崖をつくる岩盤は、約3億年前の古生代のハンレイ岩です(夜久野複合岩類)。 別の岩になっているのは滝の上部だけで、こちらは約250万年前に噴火した杉ヶ沢の轟火山の玄武岩です(養父市歴史文化財課)。
つまり上が硬く、下が軟らかい。
硬い溶岩は蓋になります。蓋が載っている面は削れず、蓋の切れた先から削れていきます。
大屋川は200万年以上かけて、この溶岩台地の先端部を浸食し続けました。
残ったのが標高700〜900mの平らな上面で、落ちたのが天滝です。 同じ1枚の溶岩を、上から見るか横から見るかの違いになります。
落差98mは兵庫県で一番高い
数字で押さえます。
天滝の落差は98mで、兵庫県最大の滝です。日本の滝100選に入っています。
崖は高さ約100m・幅約50m。滝口の幅は約4mで、中ほどで約20mに広がり、滝つぼで約8mに戻ります。 壁面には約10段のステップがあります(養父市歴史文化財課)。
幅が途中で5倍になるのは、落ちる水が壁に当たって横へ逃げるからです。ステップは水が段で跳ねた跡です。
だから天滝は1本の白い線には見えません。98mを一気に落ちるのではなく、約10段に分かれて落ちています。
滝まで片道1.2km、橋を7つ渡る
行き方も数字になっています。
登山口の駐車場から渓谷沿いに約1.2km、片道40〜45分です。
途中に滝が並びます。高さ100mの糸滝、高さ4mで2筋に分かれる夫婦滝、17mの鼓ヶ滝。 V字谷を7つの橋で渡っていきます。
天滝渓谷は「森林浴の森100選」と「ひょうご森林浴場50選」に指定されています。
橋が7本必要なのは、谷がV字だからです。 平らな河原がないので、道は左岸と右岸を振り替えながら登ることになります。
歩く1.2kmは、川が200万年以上かけて削った溝そのものです。
削り残った上面が、杉ヶ沢高原になった
滝を見たら、同じ溶岩の上面に上がります。
杉ヶ沢高原は轟火山の溶岩台地の上面にあたる高原です。標高720〜850m、広さは約300ha。 中央に湿地があり、かつては地元の但馬牛の共同放牧場として使われていました。
近くの俵石は、約240万年以上前の溶岩が固まった玄武岩の柱状節理です。
高原が平らなのは、溶岩が流れて止まった面がそのまま残っているからです。山を削って作った平地ではありません。
平らで涼しい土地という条件は、地形の都合でそこにあっただけです。 標高約750mの冷涼な気候を使って育てる轟大根も、同じ条件の産物です。出荷は6月下旬から11月上旬です。
台地から落ちた水が、大屋川の鮎を育てた
次は水です。
あゆ公園は大屋川沿いにあります。水量を調整した人工河川であゆとニジマスのつかみどりができ、ニジマスの釣り堀もあります。 捕った魚は、その場でバーベキューや塩焼きにできます。駐車場は160台です。
大屋川では毎年あゆの稚魚を放流してきました。大屋川の鮎は「大屋次郎」と呼ばれて親しまれています。
鮎が育つのは水が冷たく澄んでいるからで、その水は溶岩台地から湧いた水です。
天滝を落ちた水と、鮎を育てた水は同じ水です。 滝のあとに川へ下りると、台地の高さがそのまま分かります。
期間と定休日の条件が強い場所なので、何ができる時期かは行く前に確かめてください。
牛の神を祀る神社が、紅葉の名所でもある
最後は円山川の近くまで下ります。
養父神社は天平9年(737年)にはすでに古文書に名を残す、但馬五社のひとつです。
祀られているものに牛があります。農耕に必要な牛の売買が養父神社の管理下にあったためです。
ここで地形と食べ物がつながります。 溶岩台地の上の草地で牛を飼い、その牛の売買をこの神社が握っていた。 養父市の農家は「但馬の一頭飼い」といって、牛を家族の一員として育ててきました。 但馬牛の多くは、神戸牛や松阪牛に育て上げられます。
滝と高原と牛は、1枚の溶岩から順につながった線です。
紅葉は兵庫県下有数で、見頃は11月上旬ごろ。2026年のやぶ紅葉まつりは11月7日から29日までで、夜間のライトアップがあります。 春は4月中旬のお走り祭りで、御輿がこの神社から斎神社へ出ます(2026年は4月18日)。
本数と、車の条件
実務の注意です。
- 鉄道は八鹿駅が起点です。特急で大阪から約2時間10分、京都から約2時間、神戸から約2時間10分、 鳥取から約1時間40分、舞鶴から約1時間10分です
- 車は養父ICか八鹿氷ノ山IC。大阪から約2時間、神戸から約1時間30分、姫路から約1時間30分、京都から約2時間30分です。 養父IC→八鹿氷ノ山IC(およびその逆)のみの乗降はできません
- 八鹿氷ノ山ICの開通は平成24年11月、日高神鍋ICまでの延伸は平成29年3月です。 古い地図データのカーナビだと、山東ICや和田山ICで降ろされたり、八鹿氷ノ山ICを通り過ぎたりします
- 高速バスは大阪・梅田から約2時間50分、神戸・三宮から約2時間15分、新大阪から約2時間40分。 全席指定なので予約が前提です(1か月前から)。城崎温泉線はJR八鹿駅発着、浜坂・湯村温泉線は養父市役所・但馬農高・関宮発着で、乗り場が別です
- 路線バスの[3][4]明延線・若杉線には「天滝口」という停留所があります。 ただし、そこから天滝の登山口までの距離は公式の資料で確認できませんでした。 この行程は、天滝へ車で行く前提で組んでいます
- 明延線・若杉線は1日9本前後ですが、土曜・日曜・祝日運休の便が多く、日曜は大きく減ります。 明延〜自然学校前の区間は冬季(12月16日〜3月15日)運休です
- 2026年10月28日〜11月10日は、養父市九鹿地区の道路舗装工事で路線バスが迂回運行します。 2026年11月9日〜20日は北近畿豊岡自動車道の工事通行止めで高速バスが迂回運行します
- 2026年11月1日に全但バスの一般路線バスがダイヤ改正ですが、[2]鉢伏線、[3][4]明延線・若杉線、[5]井坪線、[6]石原線は改正の対象外です
- レストハウス天滝から天滝登山口の駐車場までの道は細いです。レストハウス天滝は現在閉店しています
- やぶ市観光案内所は、道の駅ようか但馬蔵の但馬情報コーナーの中です。休みの曜日があるので、入山可否をここで聞く前提にはしないでください
- 養父市内からは、竹田城まで車で30分、出石35分、豊岡市内40分、城崎温泉50分、湯村温泉60分です。 空路はコウノトリ但馬空港で、伊丹空港から最短35分、空港から市内まで車で約30分です
土産は但馬牛と、但馬のねぎ
養父は内陸です。鮎も轟大根も、持ち帰りには向きません。
残るのは牛です。養父神社が牛の神を祀るほど、この土地は牛と結びついてきました。 但馬牛と和牛を食べ比べる詰め合わせなら、冷凍で届くので荷物にもなりません。
もう1つは但馬のねぎを使ったぽん酢です。常温で日持ちする調味料で、本数がまとまったセットがあります。 分けて渡す相手が決まっているなら、こちらのほうが配りやすいです。
和牛 黒毛和牛 但馬牛 三田和牛 御贈答 内祝い 御祝 出産祝 快気祝 お誕生日 焼肉 食べ比べ すき焼き ステーキ おせち 敬老の日】
¥6,980但馬牛・三田和牛のミートマイチク・2026-10-24時点
帰宅日に合わせて届くよう注文しておくと受け取りがスムーズ。
楽天で見る岩津葱ねぎたまぽん酢500ml×10【お得な10本セット】おすそ分けに 兵庫但馬 土産
¥5,400黒豆とご飯のお供 八庵-はちあん・2026-10-24時点
お取り寄せ対応。荷物を増やしたくない旅は「帰ってから注文」が身軽です。
楽天で見る※価格は取得時点の目安です。最新の価格・送料はリンク先でご確認ください。
泊まると、鍋と朝の高原が付いてくる
この1日で落ちるものがはっきりしています。台地の上面と、鉢伏鍋です。
鉢伏鍋はハチ高原の郷土料理です。 カモ肉とキジ肉の合わせミンチに卵の黄身をのせ、自分で混ぜ、スプーンで団子状にすくって鍋に入れます。
これを出すのは飲食店ではなく、氷ノ山・鉢伏エリアの宿です。 標高800〜900mの高原に泊まらないと、この鍋は食べられません。
養父の宿は温泉街には集まりません。丹戸・大久保・鉢伏高原といったハチ高原一帯の宿と、 八鹿町高柳の駅・IC寄りのホテル、大屋町若杉や加保の宿に分かれます。
高原側に取れば、翌朝そのまま別宮の棚田や鉢伏山に出られます。
※料金は取得時点の最低料金の目安です。プラン・日程により変わります。
服装と持ち物
- 町歩きは歩けるきれいめスニーカーで足りますが、天滝の往復は別です。靴底の溝が深いものを
- 天滝の登山道は落石があり、濡れた岩で滑ります。両手が空くかばんで
- 鈴かラジオを1つ。2025年8月に氷ノ山でクマの目撃報告が出ています
- 高原は標高720〜850mで、川沿いの八鹿とは体感が変わります。羽織りものを1枚
- 携帯電話の電波が届かない場所があります。地図は紙か、事前に落としたもので
- あゆ公園で魚に触るなら、濡れてもいい靴とタオルを

