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旅行

十日町・清津峡1泊2日モデルコース|95℃の薬湯と、国宝の火焰型土器

公開: 2026-10-24 | #十日町 #松之山温泉 #1泊2日 #温泉 #中部

十日町に泊まる理由は松之山温泉の湯です。

泉温95℃。約1200万年前の化石海水を汲むジオプレッシャー型で、 日本三大薬湯の一つに数えられます。

そして、泊まらないと行程が組めません。 市域は591.33km²、東西31.4km・南北41.1km。 清津峡は旧中里地域、松之山は旧松之山地域で、市の別の端にあります。

清津峡を通る路線バスは1日4往復、バス停から入口まで片道徒歩約30分です。 この縛りでは、同じ日に両方は収まりません。

泊まれば、翌日に十日町市博物館まで回せます。 2020年6月に新築開館した延床3,107m²の館で、国宝の火焰型土器があります。

ルートマップ|このコースの動き方※位置・距離は概略のイメージです
信濃川北越急行ほくほく線JR上越線(越後湯沢駅)越後湯沢駅10:30 START2清津峡渓谷トンネル11:103パノラマステーション12:004十日町市街13:30G松之山温泉15:30 宿泊松之山08:30 START2十日町市博物館11:003きものの町13:30越後湯沢駅16:30 GOAL1日目のルート2日目のルート北越急行ほくほく線N

日付で決まること

2日に分けると、曜日と日程が行程を決めます。先に置きます。

  • 十日町市博物館には週に1日の休館日と年末年始の休館があります。 2日目の軸がここに乗るので、行く前に公式で確かめてください
  • 清津峡渓谷トンネルは、2026年に7期間・計38日が予約購入限定営業日です。 対象は5月2日〜6日と7月18日〜20日、8月1日〜4日と8月8日〜16日、 9月19日〜23日、10月10日〜12日、そして10月24日〜11月3日です。 現地では入坑券を売らず、4つある入坑枠を各枠の30分前までに取る形になります
  • 松之山温泉のむこ投げ・すみ塗りは毎年1月15日の1日だけです。 松之山湯本の薬師堂の、高さ5メートルほどある境内から雪の斜面へ投げ落とします。 豪雪期に松之山まで行く必要があります
  • 大地の芸術祭は2000年の第1回から3年に1回。 本祭の年でなければ、通年公開の常設作品が対象になります
  • 清津峡の足湯は季節営業で、冬は開いていません
  • 床に水が張られていないと、最奥部は鏡になりません。 公式が書いている水深は端で0.5〜2cm。冬に張っているかの記載はありません
  • 雪下にんじんは早春にしか出ません

1日目

  1. 10:30

    越後湯沢駅から清津峡へ移動

    清津峡は市の東側で、塩沢石打ICから約20分。東から入って西に泊まる向きにすると移動が重なりません。

  2. 11:10

    清津峡渓谷トンネルを歩く移動

    1988年7月の落石事故で登山道がふさがり、1996年10月に開坑した全長750mのトンネルから覗く形になりました。

  3. 12:00

    パノラマステーションの水鏡を見る

    2018年4月の改修。床が鏡になるのは端の水深0.5〜2cmの水が張られているときで、冬の有無は公式に記載がありません。

  4. 13:30

    十日町市街でへぎそばを食べる移動

    つなぎは織物の糸の糊付けに使う海藻の布海苔です。2日目の博物館と同じ市街で、帰る日の経路にも乗ります。

  5. 15:30

    松之山温泉の宿に着く移動

    市域は東西31.4km・南北41.1km。清津峡は旧中里地域、松之山は旧松之山地域で、別の端になります。

  6. 17:00

    95℃の湯をつかう

    泉温95℃、約1200万年前の化石海水を汲むジオプレッシャー型です。日本三大薬湯の一つに数えられます。

  7. 19:00

    夜は雪国の食卓

    魚沼産コシヒカリが市の特産品です。新米は10月上旬ごろに店頭に並び始めます。

2日目

  1. 08:30

    朝の松之山を歩く

    根雪は12月13日から4月15日までの124日間、雪の降る日数は80日です。むこ投げ・すみ塗りは毎年1月15日の1日だけ。

  2. 10:00

    十日町市街へ下る移動

    西の端から市街へ戻ります。帰りの方向と同じなので、峡谷を1日目に置いた分がここで効きます。

  3. 11:00

    十日町市博物館に入る移動

    1979年開館、2020年6月1日から新築で開館しています。延床3,107m²、展示室976m²です。

  4. 12:00

    国宝の火焰型土器を見る

    笹山遺跡出土品です。文化庁のストーリーは火焔型土器に約5,000年という年代を与えています。

  5. 13:30

    きものの町で昼を取る移動

    市内の製造業126事業所のうち34が繊維工業、従業者780人。小千谷縮・越後上布は1955年5月12日に重要無形文化財に指定されました。

  6. 15:00

    土産に乾麺と乾物を買う

    布海苔をつなぎに使うへぎそばの乾麺と、小麦のたんぱくを巻いた車麩です。どちらも軽くて日持ちします。

  7. 16:30

    越後湯沢駅へ戻る移動

    北越急行ほくほく線は全長59.5kmのうち約7割がトンネルで、普通列車の多くが上越線経由で越後湯沢へ直通します。

  8. 時刻は目安です。列車やバスのダイヤは改正で変わるため、出発前に各社の時刻表でお確かめください。

なぜ清津峡が1日目で、博物館が2日目か

順番に理由があります。

清津峡は市の東側で、塩沢石打ICから約20分。越後湯沢から入る側にあります。 松之山は西側です。博物館があるのは市街で、その2つより北にあります。

だから、東から入って西に泊まり、翌日は北の市街を経て帰る形がいちばん短い。

逆にすると、着いた日に市域を横断して西端まで行き、 帰る日に南東の峡谷まで戻ってから、また市街へ出ることになります。 東西31.4kmを2回余計に走ります。

時間の縛りもあります。 清津峡は坑内の往復が30〜40分、バスならバス停から片道徒歩約30分です。 帰る日にこれを置くと、帰りの便から逆算した分だけ峡谷の時間が削れます。

峡谷は着いた日に、博物館は帰る日に。 博物館は市街にあるので、帰る道の途中に乗ります。

泉温95℃は、1200万年前の海水

松之山温泉公式は、泉温95℃、約1200万年前の化石海水、 ジオプレッシャー型と記しています。

地層に閉じこめられた海水が、圧力で押し上がってくる型です。 日本三大薬湯の一つがここ松之山にある、と公式は書いています。

成分の値は公式に出ていないので、ここでは泉温と出自だけにしておきます。

湯に入る時間が要るという点が、この行程を2日にしている理由です。 95℃のまま入れる湯ではないので、宿が湯を扱う前提になります。

591.33km²は、1日で回りきれない

いまの十日町市は2005年4月1日の新設合併でできました。

大地の芸術祭の当初の対象は 十日町市・川西町・中里村・松代町・松之山町・津南町の6市町村で、 いまの市域はそのうち5地域にあたります。

数字で見ると、面積591.33km²、東西31.4km・南北41.1km、 標高は最低81.6mから最高2,010.0mまで。 人口は44,976人、19,055世帯です(2026年9月末現在)。

合併で1つの市になっても、端から端は1日で回る距離ではありません。

清津峡と松之山が別の土地のように離れて見えるのは、そのためです。

朝の松之山と、雪が居座る124日

2日目の朝を松之山で迎えます。

根雪の期間は12月13日から4月15日までの124日間です。 初雪の平均は11月19日、終雪の平均は4月6日。 雪の降る日数は80日、1シーズンの累計降雪量は平均1,134cmです。

記録はもっと大きいです。 最深積雪425cm(1945年2月26日)、累計降雪量の最多2,103cm(1944〜45年)、 1日の最大降雪105cm。 観光協会は、2〜3mの積雪になることもあり、 一晩で50〜60cm積もることもあると書いています。

十日町雪まつりは1950年に始まりました。

十日町市のストーリーが日本遺産に認定されたのは2020年で、 構成文化財は38件を数えます。

博物館で、雪と布と土器が1つになる

2日目の軸です。

十日町市博物館は1979年に開館し、2020年6月1日から新築で開館しています。 延床面積3,107m²、展示室976m²、郷土植物園2,879m²、遺跡ひろば3,084m²。

常設に国宝の火焰型土器(笹山遺跡出土品)があります。 文化庁のストーリー本文は、この土器に約5,000年という年代を与えています。

ここで1日目とつながります。

繊維工業は市内の製造業126事業所のうち34で、従業者は780人。 市全体の製造品出荷額等のうち、約16%をこの業種が占めます(2021年、従業者4人以上)。 重要無形文化財の指定は1955年5月12日、 ユネスコの一覧表への記載は2009年です。

雪は苧麻の繊維に適度な湿気を与え、雪上の晒が漂白に役立つ。 文化庁はそう説明しています。

5,000年前の土器と、いまも動いている織物。 同じ雪の下で、両方が続いています。

布海苔は、そばと布の両方に使う

1日目の昼に食べたそばを、ここで回収します。

へぎそばのつなぎは海藻の布海苔です。 文化庁の日本遺産ストーリーは、それを織物の糸の糊付けに使う海藻と書いています。

同じ材料が、糸の糊とそばのつなぎに回っている。 雪が麻織物の産地をつくり、その産地の材料がそばの食感をつくったという順番です。

魚沼産コシヒカリも市の特産品で、新米は10月上旬ごろに店頭に並び始めます。

雪下にんじんは、雪が溶けきらない早春に雪を掘って収穫するものです。 観光協会は、他の人参よりも甘みやうま味成分の含有量がとても多いと説明しています。 根雪が124日続き、平年2mを超える雪が畑を覆うから成り立つ貯蔵のしかたです。

2日に分ける以上、移動を先に決める

実務の注意です。

  • 1日目をバスで組むなら、便は1系統しかありません。 湯沢駅前から清津峡入口までが平日型・休日型とも1日4本ずつ、片道約24〜28分。 宿に入る時刻から逆算してください
  • 昼過ぎに帰る便を外すと、次は夕方まで3時間45分ほど空きます。 松之山に着くのが夜になります
  • バス停から入口まで片道徒歩約30分、坑内の往復が30〜40分。 バス1本ぶんの滞在は実質2時間前後になります
  • 車なら東から入って西へ抜ける形です。 塩沢石打ICから清津峡まで約20分、帰りは豊田飯山ICへ約1時間15分、 上越ICへ約1時間20分という向きも取れます
  • 県道清津公園線は道幅が狭く、降雪期は落雪・落石の注意喚起が公式に出ています
  • 鉄路は北越急行ほくほく線で、全長59.5kmのうち約7割がトンネル。1997年3月開業です。 越後湯沢へは、普通列車の多くが上越線経由で直通します
  • 博物館には週1日の休館日があります。2日目がその曜日に当たる組み方は避けてください
  • 1日目が2026年の予約購入限定営業日に重なるなら、入坑は事前購入だけです。 宿を取る前に日付を見てください

持ち帰るのは乾麺と乾物

乾麺のへぎそばが売られています。 布海苔をつなぎに使う麺なので、1日目の昼に食べたものを家で引き直せます。

車麩は、小麦のたんぱくを棒に巻いて焼いた乾物です。厚い輪切りの束で売られています。

どちらも軽く、濡れても困りません。 雪の季節に荷物を持ち歩く土地なので、この2つは扱いやすいです。

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宿は湯で選ぶ

宿は、湯のある場所ごとに固まっています。 松之山、清津峡の近く、信濃川ぞい、峠の上、高原のリゾート、そして市街の旅館です。

この行程の軸は松之山の湯なので、松之山湯本に部屋を取ると、 2日目の朝が湯から始まります。

清津峡の近くに泊まる形もあります。 その場合は1日目の峡谷に時間を取れますが、 翌朝は峡谷の側から市街へ出ることになります。

湯を軸にするか、峡谷を軸にするかで、泊まる端が変わります。

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服装と持ち物

  • トンネルと博物館を歩きます。歩けるきれいめスニーカーで
  • 坑内は濡れている場所があります。靴底は滑りにくいものを
  • 松之山は市街から離れた湯の町です。朝は冷えるので、羽織りものを1枚
  • 秋は朝晩が0℃近くなることもあります。手袋を1組
  • 湯に2回入る前提で、着替えを1組多めに
  • 冬は根雪が124日続く土地です。防水の靴で

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