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旅行
沼田・吹割1泊2日モデルコース|朝市は、泊まった人のものです
公開: 2026-10-24 | #沼田 #老神温泉 #1泊2日 #温泉 #関東
沼田に泊まる理由は、老神温泉の朝市です。
4月から11月中旬までの朝だけ開きます。 地元の野菜・山菜・自家製の漬物や味噌が並び、浴衣姿の宿泊客が買っていきます。
外から公共交通で行くことはできません。 鎌田線で「老神温泉」のバス停に入る便は下り4本・上り5本しかなく、沼田駅を出る始発の便はこのバス停を通らないからです。
朝の時間に老神温泉にいる方法が、泊まることだけということになります。
2日の順番を決めてしまう条件
- 朝市は4月から11月中旬の朝だけです。冬に泊まると、この行事がありません
- 吹割の滝の遊歩道は通年で夜間通行止めです。例年12月中旬から3月下旬は冬期閉鎖になります
- 増水でも川沿いが止まります。2026年9月9日に通行止めになり、12日に解除されました。今後も天候等によってありうると、沼田市観光協会が明記しています
- 遊歩道に柵はありません。過去に落下による死亡事故が起きています
- 「老神温泉」のバス停に入る便は下り4本・上り5本です。他の便は下街道・東橋・大原上・大原老神入口を通るので、そこから歩きます
- 玉原湿原の木道は4月下旬から10月下旬、たんばらラベンダーパークは7月上旬から8月下旬、たんばらスキーパークは11月下旬から5月上旬。2日目の寄り先が季節で入れ替わります
- 老神温泉赤城神社の大蛇まつりは毎年5月第2週の金曜と土曜です。沼田まつりは毎年8月3日から5日で、年によって平日にあたります
- 市内の文化財施設には休館日と年末年始の休みがあります
1日目
- 10:40
沼田駅に着く移動
高崎からJR上越線で約49分。新幹線なら上毛高原駅からバスで約25分かかります。
- 11:10
段丘の崖を70m上がる移動
市街地とJR沼田駅の高低差は約70m。沼田市役所の海抜は414.039mです。
- 11:40
沼田公園で城跡を歩く
1532年頃に沼田氏12代万鬼斎顕泰が築き、真田氏が5代91年治めた城です。1682年に破却されました。
- 12:40
旧生方家住宅を見る
17世紀末頃の建築で、東日本で最も古い部類の町家造り。1970年6月17日に国の重要文化財に指定されました。
- 14:00
鎌田線で吹割の滝へ移動
沼田駅から約40分。遊歩道は通年で夜間通行止めなので、滝は明るい時間に入ります。
- 14:50
割れ目に落ちる滝を見る
高さ7m・幅30m余。川幅いっぱいの岩盤の裂け目に水が吸い込まれる形で、落ち口と同じ高さから見ます。
- 16:40
老神温泉に入る移動
滝から車で約10分。源泉は8つで、泉質は単純温泉・単純硫黄温泉・アルカリ性単純温泉です。
- 18:30
川魚と季節の野菜の夕食
片品川沿いに宿が並ぶ土地なので、献立は海の魚ではなく淡水魚と山菜が軸になります。
2日目
- 07:00
老神温泉の朝市に出る
4月から11月中旬までの朝だけ開きます。地元の野菜・山菜・自家製の漬物や味噌が並びます。
- 08:30
赤城神社に寄る
もとは片品川の湯元にあり、度重なる洪水で1943年5月8日に現在地へ遷されました。大蛇まつりは5月第2週の金曜と土曜です。
- 10:00
上りの鎌田線で沼田へ移動
「老神温泉」のバス停に入る上りは5本だけ。他の便は下街道や大原老神入口を通るので、そこまで歩きます。
- 11:20
テラス沼田で城鐘を見る移動
2階の沼田市歴史資料館に、1634年の城鐘の実物があります。群馬県指定重要文化財です。
- 12:20
えだまメンチで昼食
沼田市は枝豆の産地で、2011年に地元の利根実業高等学校が枝豆をメンチカツに入れて考案した新名物です。
- 13:30
段丘の上のりんご農園へ移動
市内の農園は約100。数十品種が9月から12月に順に熟し、りんご狩りは9月から11月です。
- 15:40
沼田駅から帰る移動
沼田駅からの上りは18本です。一部は新前橋で乗り換えが必要になります。
- 時刻は目安です。列車やバスのダイヤは改正で変わるため、出発前に各社の時刻表でお確かめください。
滝を1日目に入れるのは、夜に歩けないから
順番には理由があります。
吹割の滝の遊歩道は、通年で夜間通行止めです。 冬は例年12月中旬から3月下旬まで閉まります。 つまり滝に使えるのは明るい時間だけで、宿に入ったあとでは行けません。
そして朝市は朝です。 2日目の朝を朝市に使うなら、滝は1日目に置くほかありません。
逆にすると、朝市のあとに滝へ回ることになります。 「老神温泉」のバス停に入る便は下り4本・上り5本しかないので、2日目は便を待つ時間が行程の大半になります。
段丘を先に見ると、滝の割れ目が同じ川の仕事に見える
1日目の前半は、滝ではなく町です。
改札を出ると、目の前に崖があります。 上がりきったところが市街地で、その差が約70m。市役所の海抜は414.039mです。 削ったのは利根川・薄根川・片品川の3本で、うち片品川は午後に見る滝と同じ川です。
駅から町まで歩くだけで、川が台地を削った寸法が体に入ります。 そのあとで渓谷に行くと、岩の裂け目に水が吸い込まれる形が、同じ川の別の仕事として見えます。
逆に滝を先に見ると、滝は単体の名所で終わります。
高台に水を通した人が、町を作った
この高台には水が無く、城が建つまで人が住んでいませんでした。
城を最初に築いたのは沼田氏の12代万鬼斎顕泰で、1532年頃、3年かけて普請しました。 1580年に武田勝頼の命を受けた真田昌幸が攻略し、翌1581年に沼田氏が滅びます。 1590年には、秀吉の安堵を得た嫡子の信之が2万7千石の城主になりました。
高台に用水を引いて町を成立させたのは、この信之です。 1597年に完成した天守は、城絵図と古文書から「九間十間」で「五重」と分かっています。 真田氏が沼田領を治めたのは5代91年です。
1681年11月に5代信利が改易され、翌年に城は破却されて堀も埋められました。 残るのは本丸跡の西櫓台と石垣、本丸堀の一部だけ。1976年3月30日の市指定史跡です。
いま高台を歩けるのは、沼田市名誉市民の久米民之助(1861〜1931)が高台を買い戻したからです。 旧沼田藩士の子で、1916年に私財で購入し、1926年に沼田町へ寄付しました。
信之の正室・小松姫は、関ヶ原の際に上田へ戻る父昌幸と弟幸村の入城を拒んで女丈夫とうたわれました。 本多忠勝の娘で、1620年2月24日に武蔵国鴻巣で48歳で没し、墓は鴻巣の勝願寺・沼田の正覚寺・上田の芳泉寺の3か寺に分かれています。
割れ目に落ちる滝を、落ち口と同じ高さから見る
1日目の午後が渓谷です。
吹割の滝は高さ7m・幅30m余。 正式名称は「吹割渓ならびに吹割瀑」で、1936年12月16日に国の天然記念物及び名勝に指定されました。
滝の形が普通と違います。 水は手前に落ちず、川床の真ん中に口を開けた裂け目へ吸い込まれます。 この裂け目は断層の切れ目に沿ってできたU字谷で、作ったのは1万年です。
遊歩道は、滝を上から見下ろす位置を通ります。 柵が無く、鱒飛の滝から吹割の滝にかけては狭いので、雨の日は足元が仕事になります。
1周は約1時間、観瀑台は3つ。 午後をここに充てると、1周してから宿へ入る余裕が残ります。 滝から老神温泉までは車で約10分です。
老神温泉は12軒まで減って、1軒あたりの湯が増えた
泊まる場所の数字です。
老神温泉の宿は、明治初期に1軒、昭和初期に十数軒、最盛期の1983年に22軒まで増え、いまは12軒です。 源泉は8つで、泉質は単純温泉・単純硫黄温泉・アルカリ性単純温泉。
軒数が減った分、1軒あたりの配湯量が増えました。 これが湯質の評価につながっていると、旅館組合が説明しています。
混みにくい温泉地でもあります。 旅館組合の調べでは、2024年1月から9月の宿泊者111,476人のうち外国人は777人で、99%以上が日本人でした。
料理には片品川沿いという立地が出ます。 海の魚ではなく、川魚と季節の野菜が軸です。
温泉地の赤城神社は、もとは片品川の湯元にありましたが、度重なる洪水で1943年5月8日に現在地へ遷されました。 毎年5月第2週の金曜と土曜には大蛇まつりがあり、手作りの大蛇を宿から宿へ担いで巡行します。 通常は25mの大蛇1体と、子供が担ぐ約20mが3体。 2001年に作られた108m・2トンの特大は12年に一度の巳年にしか出ず、2013年にギネス世界記録の認定を受けました。担ぎ手は約200人です。
朝市のあと、寄り先は季節で入れ替わる
朝市は朝で終わります。そのあとは、季節が行き先を決めます。
4月下旬から10月下旬は、玉原湿原の木道が歩けます。 武尊山の山麓にある日本海型ブナ林に囲まれた湿原で、小尾瀬と称されます。 車止めから徒歩10分、遊歩道1周は約1時間。 国有保安林なので、木道からはみ出さないよう市が求めています。 ミズバショウは雪が解けた直後の4月下旬から5月上旬だけです。
7月上旬から8月下旬は、たんばらラベンダーパークです。 5万株で、早咲き・中咲き・遅咲きの3品種が順に咲くので見頃が1か月以上続きます。夏の平均気温は20℃。
11月下旬から5月上旬はたんばらスキーパークで、ゲレンデの約8割が初中級者斜面です。
市街地から北へ約16kmの迦葉山龍華院弥勒寺という選択もあります。 848年の開創で、天狗面を借りて帰り、次の参拝で新しい面を添えて納めまた別の面を借りるというならわしがあります。 複数回の参拝を前提にした寺で、中峰堂の大天狗面は顔の丈6.5m・鼻の高さ2.8mです。
2日目に市街地へ戻る理由
帰る前に段丘の上へ戻るのは、果物のためです。
市内の農園は約100で、その大半が直売ともぎ取りで回っています。 売り場と畑が同じ場所にあるので、寄る時間を行程に入れておかないと手に入りません。
りんごの収穫量は群馬県内で一番だと、沼田市観光協会が書いています。 大規模栽培が始まったのは1980年代からで、理由は気候です。 過去10年平均で年降水量1,110.6mm・年日照時間2,146.1時間という雨が少なく日が長い土地に、最高36.6℃と最低-11.7℃(いずれも10年平均)の寒暖差が重なります。 熟す時期が品種ごとにずれるので、もぎ取りは9月から11月まで続きます。
公園の鐘楼にかかる城鐘が複製だと知ったなら、実物も市街地にあります。 1634年に真田信吉が鋳造させた群馬県指定重要文化財で、テラス沼田2階の沼田市歴史資料館に展示されています。
昼に食べるなら、えだまメンチがあります。 沼田市は枝豆の産地で、2011年に地元の利根実業高等学校が特産の枝豆をメンチカツに入れて考案した新名物です。
バスと道の制約
交通で引っかかりやすいところを並べます。
沼田駅に停まるのは定期普通列車だけで、2026年3月14日改正で下り18本・上り18本です。 高崎から約49分、新幹線の上毛高原駅からはバスで約25分かかります。
吹割の滝への鎌田線は、2026年4月1日改正の夏ダイヤで下り20本・上り20本です。 ただし「老神温泉」のバス停に入るのは下り4本・上り5本だけで、他の便は下街道や大原老神入口を通ります。 冬ダイヤの本数は確かめていません。
季節で変わる区間もあります。 大清水への乗り入れは2026年は4月25日から11月3日までで、それ以外の期間は尾瀬戸倉止まりです。
車なら、老神温泉は沼田ICから約30分、滝までは約10分です。 沼田ICから吹割の滝へは国道120号を直進して約20分から25分、約16kmです。
2026年6月1日に国立沼田病院が廃止され、市委託路線バスのバス停「国立病院」とデマンドバスの乗降ポイントも廃止されました。周辺に代替のバス停はありません。
2025年の秋はツキノワグマの出没が多く、市街地や通学路での目撃も出ています。 玉原高原には専用の注意ページがあります。
持ち帰るのは乾かした舞茸
朝市で買えるのは、その朝に食べるものです。 持ち帰るほうは乾物になります。
舞茸は群馬県産のものを乾燥させてあります。 乾いていれば常温で運べますし、水で戻せば汁物にも炊き込みにも回せます。
量は70gと140g。 宿で山の茸と川魚の献立を食べたあとなら、家でどれだけ使うかの見当がつきます。
※価格は取得時点の目安です。最新の価格・送料はリンク先でご確認ください。
宿は朝市に歩ける場所を選ぶ
市内の宿は、片品川沿いの老神温泉、玉原高原のペンション、段丘の上の市街地に分かれます。
朝市に出るなら老神温泉です。宿泊客向けの行事なので、歩ける位置に泊まるほうが確実になります。 老神温泉の宿は12軒。バス停から宿まで荷物を運ぶ距離も、便が限られる土地では効いてきます。

沼田・吹割
老神温泉 源泉かけ流しの宿 金龍園
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服装と持ち物
- 城下町の坂と渓谷の遊歩道を歩きます。歩けるきれいめスニーカーで
- 遊歩道は柵が無く、狭い区間があります。靴底の溝があるものを
- 朝市は朝の屋外です。羽織りものを1枚、すぐ着られる場所に
- 盆地なので気温の幅が大きいです。最高気温の10年平均は36.6℃、最低は-11.7℃
- 玉原の木道へ回るなら、雨の後はぬかるみます。替えの靴下を
- 朝市で野菜や漬物を買うなら、たためる袋を1枚

