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旅行

佐世保・九十九島1泊2日モデルコース|船が1日3便の島を歩いて回る

公開: 2026-10-24 | #佐世保 #黒島 #1泊2日 #観光 #九州

泊まる理由は黒島です。

相浦港からのフェリーは片道約50分、便は1日3便。 島にはバスもタクシーもありません。 佐世保市の資料では、レンタル電動アシスト自転車が13台しかないため「来訪者の島内における移動手段は徒歩とならざるを得ない」とされています。

日帰りだと、3便の折り返し時刻が歩ける範囲を決めてしまいます。 黒島港から天主堂までは歩いて25分です。 7集落と蕨展望所まで足を伸ばす余裕は、そこからは出ません。

前泊して朝の便で渡れば、島の時間がまる1日になります。

ルートマップ|このコースの動き方※位置・距離は概略のイメージです
九十九島佐世保湾針尾瀬戸大村湾JR佐世保線(早岐)松浦鉄道西九州線佐世保駅13:00 START2針尾送信所14:003新西海橋15:304展海峰17:005宿に入る18:30 宿泊6弓張岳展望台20:001相浦港08:002黒島09:003黒島天主堂10:3047集落13:00佐世保駅16:30 GOAL1日目のルート2日目のルートJR佐世保線(早岐)N

先に決めておく条件

  • 黒島天主堂の内部見学は事前連絡が必要です。「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産インフォメーションセンター」へ連絡します。教会行事(ミサや婚冠葬祭など)の時間は入堂を遠慮し、堂内の写真撮影は禁止です。一度に多くの見学者を受け入れられない場合もあります
  • 島の民宿と食事処は、いずれも事前予約が必要です。当日に食べる場所を探す島ではありません
  • 興禅寺の敷地内と仕切牧墓地は原則立入禁止です
  • 車のフェリー航送は、島民の生活航路なので限定的です。相浦港は駐車場が少なく、公共交通機関の利用が推奨されています
  • 新西海橋の歩道から見下ろす針尾瀬戸の渦は、潮が動く時間帯に限られます。大きな渦は大潮のときで、眺めは天候にもよります
  • 弓張岳展望台の夜景は日没後です。標高364mの山頂で、公共交通では戻りが難しく実質車になります
  • 展海峰へ上がる一般県道俵ヶ浦日野線は、2026年6月25日の道路損壊で全面通行止めになり、7月から復旧工事が入りました。1日目の夕方に展海峰を入れているので、出発前に長崎県の道路通行規制情報を見てください
  • 九十九島遊覧船パールクィーンの予約は15名以上の団体のみで、個人は当日乗船です。海賊遊覧船「みらい」は当面運休です

1日目

  1. 13:00

    佐世保駅に着く移動

    博多から特急みどりで1時間50分から2時間前後です。西九州新幹線は武雄温泉と長崎を結ぶ線で、佐世保には来ません。

  2. 14:00

    針尾送信所の無線塔を見る移動

    大正11年(1922年)竣工の鉄筋コンクリート造。高さ136m・基部直径12.1mの塔が3基、一辺300mの正三角形に配置されています。

  3. 15:30

    新西海橋の歩道から渦を見る移動

    歩道橋中央の展望スペースは海面上42.3m。真下の針尾瀬戸は日本三大急潮で、渦は潮が動く時間帯に出ます。

  4. 17:00

    展海峰で島を見る移動

    標高166mの展望台です。208の島が散る海域と、真珠とカキの養殖いかだを見下ろします。

  5. 18:30

    市街の宿に入る

    佐世保バーガーは注文してから作ります。2007年1月にできた認定制度の条件に、作り置きをしないことが入っています。

  6. 20:00

    弓張岳展望台へ上がる移動

    標高364mの山頂です。市街と軍港と島々を一望でき、日本夜景百選に選ばれています。公共交通では戻りが難しく車が前提です。

2日目

  1. 08:00

    宿を出て相浦港へ移動

    相浦港は駐車場が少なく、公共交通機関の利用が推奨されています。車のフェリー航送は生活航路のため限定的です。

  2. 09:00

    フェリーで黒島へ移動

    片道約50分、1日3便。黒島は本土から西へ約12km、周囲12.5kmで、九十九島のなかで最大の島です。

  3. 10:30

    黒島天主堂まで歩く移動

    黒島港から徒歩25分。島内にバスもタクシーもなく、レンタル電動アシスト自転車は13台です。

  4. 11:30

    天主堂の内部を見る

    明治35年(1902年)にマルマン神父の設計で建てられた二代目です。三廊式3層構造の国指定重要文化財。見学には事前連絡が必要で、堂内は撮影禁止です。

  5. 13:00

    7集落のほうへ歩く

    移住者が形成した7集落(古里・東堂平・日数・名切・根谷・田代・蕨)のうち、古里を除く6集落が潜伏キリシタン集落でした。興禅寺の敷地内と仕切牧墓地は原則立入禁止です。

  6. 15:00

    フェリーで相浦港へ戻る移動

    便は1日3便なので、戻る便を先に決めてから島に渡ります。

  7. 16:30

    佐世保駅から帰る移動

    土産は駅側で足します。冷凍のちゃんぽんと皿うどんが持ち帰りに向きます。

  8. 時刻は目安です。列車やバスのダイヤは改正で変わるため、出発前に各社の時刻表でお確かめください。

1日目に、車の要る場所を片付けます

この2日は足の種類で分けています。

1日目は車かバスで動く場所です。針尾の無線塔、新西海橋、展海峰、弓張岳。 いずれも駅から離れていて、本数の少ない足になります。

2日目は船と徒歩だけです。 相浦港は駐車場が少ないため、公共交通機関の利用が推奨されています。 車で来た人も、2日目は宿に置いていく形になります。

逆にすると崩れます。 島を1日目に入れて2日目に針尾と展海峰を回すと、帰りの列車の時刻に車の移動がぶつかります。 島は3便のうちどれで戻るかで終わりの時刻が決まるので、後ろに予定を足せる日には置けません。

黒島は九十九島で最大、本土から西へ約12km

数字で押さえます。

黒島は佐世保市本土から西へ約12km、周囲12.5kmの有人島で、九十九島のなかで最大です。 2018年7月時点の人口は428人、高齢化率は50%を超えました。 島民の約8割がカトリック信者です。

なぜ島に信者が集まったのか。 禁教期に、本土から切り離された島だったからです。

平戸藩の牧場跡が再開発地になり、そこへ開拓移住する形で共同体が維持されました。 移住者が形成した7集落(古里・東堂平・日数・名切・根谷・田代・蕨)のうち、古里を除く6集落が潜伏キリシタン集落でした。

表向きは仏教徒でした。 全島民が黒島神社の氏子で、潜伏キリシタンは興禅寺に所属しながらマリア観音を拝んでいました。

2018年7月、「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」(全12構成資産)の一つとして世界文化遺産に登録されました。 「佐世保市黒島の文化的景観」は国の重要文化的景観です。

訪れる人の数も動いています。 2013年の1,101人が、2014年に2,168人、2015年に3,799人、2016年に4,260人、2017年に4,354人、2018年に6,470人。 世界遺産の登録をはさんで6倍近くになりました。

黒島天主堂は、材料が島から出ています

黒島天主堂(カトリック黒島教会)は明治35年(1902年)、マルマン神父の設計で建てられた二代目の教会です。 初代は木造で、各集落から便利のよい島の中央に建てられました。

煉瓦造で、レンガの一部は黒島の赤土を焼いたものです。 列柱の礎石には黒島産の御影石、内陣には有田焼のタイルが使われています。

内部は三廊式で、アーケード・トリフォリウム・クリアストーリーの3層構造、天井はリブ・ヴォールト。 天井板の表面は、高級感を出すために手描きで木目が描かれています。 マルマン神父が作った木製の説教壇とシャンデリアも残ります。

国指定重要文化財です。

材料は島と有田から、設計は外から来た神父。 島で手に入るものと船で届くものを混ぜて建てた教会だということです。

徒歩25分が、島の行程の単位になります

島の歩き方は決まっています。

船を降りてから天主堂まで、徒歩で25分かかります。 これが島での最小単位です。

自転車は13台で、空いているとは限りません。 足りなければ徒歩になります。

だから2日目は、天主堂までの25分を往復で2回使う前提で組みます。 そのうえで7集落と蕨展望所のどこまで足を伸ばすかを、戻りの便から逆算します。

食事も先に決めます。島の民宿と食事処は事前予約が必要です。

1日目の夕方に展海峰、夜に弓張岳

1日目の後半は、高いところに上がります。

展海峰は標高166mで、俵ヶ浦半島のほぼ中央です。 眼下の入り江に、真珠とカキの養殖いかだが浮かびます。

弓張岳展望台は標高364mの山頂です。 市街・軍港・島々を一望でき、日本夜景百選に選ばれています。

この順番には理由があります。 2日目は島で日が終わるので、夜景を2日目に置けません。 最終便で戻ってから山に上がると、宿に入る時刻が読めなくなります。

烏帽子岳は標高568mで「佐世保富士」とも呼ばれます。時間が余ったときの候補です。

無線塔と渦潮は、同じ日の明るいうちに

1日目の前半は針尾です。

旧佐世保無線電信所(針尾送信所)施設の無線塔は大正11年(1922年)竣工。 高さ136m・基部直径12.1mの塔が3基、一辺300mの正三角形に立ちます。 現存する日本で唯一の長波無線通信施設です。

そこから西海橋のたもとへ移ります。 新西海橋(2006年3月5日開通、全長620m)の歩道橋は、中央の展望スペースが海面上42.3mです。

真下を流れるのが針尾瀬戸で、日本三大急潮の一つです。 渦は潮が動く時間帯に出るので、明るい時間に当てる必要があります。

西海橋のほう(1955年10月18日開通、長さ316m)は固定アーチ式で、支間216mが当時の東洋一でした。

昼の渦潮と、夜の弓張岳。 光の条件が違う2つを1日目に入れているのは、2日目を船の時刻に明け渡すためです。

食べるものは、同じ入り江と市から出ています

1泊すると食べる機会が増えます。 土地のものは、入り江のものと市のものに分かれます。

入り江のものは九十九島かきです。 相浦漁業協同組合の登録商標で、旬は11月から3月。 海上のかき焼き小屋は毎年10月下旬から5月中旬ごろで、ほかの季節はひと回り大きな岩牡蠣に替わります。 11月と2月の土日祝には、九十九島パールシーリゾートで「九十九島かき食うカキ祭り」が開かれます。

軍港のものは佐世保バーガーです。 1950年頃に駐留していた米海軍の関係者がレシピを伝えたのが始まりとされ、2007年1月に認定制度ができました。

市のものはお茶です。 早岐茶市は安土桃山時代から約450年続く民俗行事で、交通の要衝だった早岐で、漁民と農民が山の産物と海の産物を持ち寄って物々交換したのが起源です。 初市・中市・後市の3回に分けて開かれ、前年の来場者は12万人。 開催日は年によって変わるので、公式の告知で確かめてください。

三川内焼もここにつながります。 寛永14年(1637年)に平戸藩が三川内で御用窯を開き、1641年に三之丞を皿山棟梁代官に任じて「今村」の姓を授けました。 その息子で3代の弥次兵衛が、早岐茶市で天草砥石を磁器の土に転用する技術を大成しました。

市で出会った石が、焼き物の土になったということです。 天草陶石を用いた白磁で、透かし彫りと唐子絵が特徴です。

窯元を一度に見て回るなら、毎年5月1日からの5日間の「三川内焼はまぜん祭り」です。 陶祖神社の神事と「はまぜん」供養から始まる窯元めぐりで、JR三河内駅から無料シャトルバスで15分、駐車場は400台です。

船と見学の段取り

予約の要るものから並べます。

フェリーは相浦港から約50分、1日3便です。 時刻は運航事業者の案内で確かめ、帰りの便を決めてから島に渡ります。

相浦港は駐車場が少ないので、公共交通機関で向かう形が推奨されています。

天主堂の内部を見るなら、事前連絡が要ります。 教会行事の時間は入堂を遠慮し、堂内では撮影しません。 一度に多くの見学者を受け入れられない場合もあります。

島で食べるなら、民宿か食事処へ事前予約を入れます。

博多からの往路は特急みどりで1時間50分から2時間前後、高速バスで1時間30分から1時間50分ほどです。 佐世保市営バスは2019年3月23日に事業を終えており、古い案内の系統名はそのまま使えません。

お土産は冷凍の麺で持ち帰ります

2日目は島にいるので、土産は1日目か、戻ってからの駅側で足します。

かきは季節のもので、バーガーは作り置きをしません。 持ち帰りに向くのはちゃんぽんと皿うどんで、冷凍のセットがあります。 1セットで何食か入るので、配る相手が決まっているときに向きます。

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宿は船の時刻から決めます

この行程で宿に求めるものは1つです。 2日目の朝、相浦港に着けること。

佐世保の宿は散っています。 市街や駅の周りに旅館と簡易な宿があり、海沿いには漁師宿のような民宿、市街の背後の丘や内陸の山あいには展望の宿があります。

1日目は車で針尾と展海峰を回り、夜に弓張岳へ上がります。 だから1日目の夜だけを見れば、高い場所の宿でも困りません。

ただし2日目は港まで公共交通で出ます。 朝の足が読める場所かどうかで選んでください。

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服装と持ち物

  • 2日目は島を歩きます。歩けるきれいめスニーカーで
  • 教会に入ります。肌の出ない服のほうが落ち着きます
  • 島に売店を当てにしないでください。水と行動食を持って渡ります
  • 夜の弓張岳は標高364mで冷えます。羽織りものを1枚
  • フェリーの甲板は風が通ります。帽子は飛ばないものを
  • 雨の日の島は逃げ場が少ないです。たためる雨具を

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