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旅行
桐生・太田1泊2日モデルコース|谷を往復して、13.4haを歩く
公開: 2026-10-23 | #桐生 #太田 #1泊2日 #観光 #関東
桐生に泊まる理由は1つです。
わたらせ渓谷線の谷の奥(間藤側)と、 桐生新町の重伝建の町歩きを、同じ旅で両立させるためです。
この2つは、日帰りでは重なりません。
2026年3月20日から、運転士不足で1日4本が運休・部分運休になりました。 間藤〜足尾の上下各1本が消え、早朝と夜間の便が削られています。
日帰りだと、谷の往復と町歩きのどちらかを削ることになります。
桐生に泊まれば、朝の列車で谷を往復して、 戻ってから13.4haの保存地区を歩けます。
運休と季節運転を先に確かめてください
この旅は列車の都合で形が決まります。
運休は上に書いたとおりです。 1日4本のうち、間藤〜足尾は上下各1本が運休、 残りは大間々〜間藤の区間だけ走らない部分運休です。
運転士は前年4月の14人から3月末に11人、約2割減になりました。 時刻は事前確認が前提になります。
トロッコ列車は別枠です。
通年運転ではなく、春から秋を中心とした季節運転で、 1日に走る本数も限られます。
土休日中心で、平日に走る日は限られます。
乗車整理券は乗車日の1か月前から旅行会社で発売されます。 トロッコに乗る前提で組むなら、宿より先に席です。
宝徳寺の床もみじも期間ものです。
春・夏・秋に分けた特別公開の期間だけ床に映ります。
期間は年ごとに変わります。 時期が合えば足すという扱いにしてください。
金山城跡は山上なので、雨天・積雪なら石敷が滑ります。
1日目
- 11:40
太田駅に着く移動
浅草から東武特急りょうもうで約1時間40分。乗り換えなしです。
- 12:10
上州太田焼そばを食べる移動
日本三大焼そばの一つ。戦後に全国から集まった工場労働者が持ち込んだという説があり、市内に40〜50店超が点在します。
- 13:30
金山城跡へ上がる移動
標高239mの金山に、史跡の指定範囲97.8haの山城が残ります。文明元年(1469年)に新田一族の岩松家純が築城しました。
- 14:30
大手虎口と日ノ池を見る
石垣・石敷の多用が最大の特長で、この2か所は復元です。渡良瀬川の谷が関東平野に開ける位置を、上から見ます。
- 16:30
相老で乗り換えて桐生へ移動
りょうもうは新桐生・相老に停まり、終点は赤城です。桐生駅へは相老でわたらせ渓谷線に乗り換えます。
- 17:30
桐生の宿に入る
翌朝の列車に合わせるため、桐生駅側に取ります。朝の移動が増えると午前の往復が崩れます。
- 19:00
夜はひもかわうどん
薄く幅広の麺で、幅は5.0mmから15cmを超えるものまであります。機屋で働く女性に茹で時間の短さで重宝されたという由来が伝わります。
2日目
- 08:30
桐生駅から朝の列車に乗る移動
わたらせ渓谷線は桐生〜間藤の44.1km。前身は足尾銅山の鉱石を運ぶために敷かれた足尾鉄道です。
- 10:00
谷の奥(間藤側)まで入る
1911年に桐生〜大間々が開業し、1914年(大正3年)12月31日に全通。2026年3月20日から間藤〜足尾の上下各1本が運休です。
- 11:30
桐生へ戻る移動
削られたのは早朝と夜間の便です。谷の往復でこの日の午前が埋まります。
- 13:00
桐生新町の重伝建を歩く
2012年(平成24年)7月9日選定、13.4ヘクタール。江戸後期から昭和初期の主屋・土蔵・ノコギリ屋根工場が一体で残る製織町です。
- 14:00
ノコギリ屋根工場を見る
市内に約230棟で全国最多とされます。日本遺産「かかあ天下 - ぐんまの絹物語」は2015年認定で、構成文化財13件のうち6件が桐生市内です。
- 15:30
土産に乾麺のひもかわを買う
幅があるので、茹でると見た目が変わります。家で食べると幅の意味が分かります。
- 16:30
相老で乗り換えて帰る移動
桐生から相老で東武桐生線に乗り換え、りょうもうで浅草へ戻ります。
- 時刻は目安です。列車やバスのダイヤは改正で変わるため、出発前に各社の時刻表でお確かめください。
順番を逆にすると、谷が入りません
順番には理由があります。
削られたのは早朝と夜間の便です。 つまり谷の往復は日中の枠にしか入りません。
1日目は、浅草から東武特急りょうもうで太田まで約1時間40分の移動が そのまま行程に乗ってきます。
移動してきた日に日中の枠を谷で使うと、 13.4haの町歩きが入りません。
だから谷は2日目の午前、1日目は太田側になります。
1日目に金山へ上がる意味
金山は標高235.8mの低い山です。
ここに史跡の指定範囲97.8haの山城があります。 文明元年(1469年)に新田一族の岩松家純が築き、 日本100名城の1つに入っています。
石垣と石敷を多用しているのが最大の特長で、 大手虎口と日ノ池は復元です。
この山は足尾山地から渡良瀬川の断層で切り離された分離丘陵のひとつで、 関東平野のなかに独立して立っています。
つまり1日目に立つのは、谷ではなく平野の側です。
平野の側を上から見てから、翌朝に谷の中へ入る。
この順番だと、同じ谷の下流と上流を続けて見ることになります。
逆にすると、谷の奥を見たあとで その谷がどこに出ていたのかを確かめることになります。 話が後ろ向きになります。
2日目の午前は、谷の往復に使います
わたらせ渓谷線は桐生〜間藤の44.1kmです。
朝の列車で奥へ入り、折り返しで戻ります。 44.1kmの片道を往復し、しかも折り返しの時刻に縛られます。 だから午前は、この往復に充ててあります。
そのため2日目に宿を出る時刻が、この旅でいちばん重要です。
宿が桐生駅の近くにあれば、乗る列車を1本後ろにずらす余裕が生まれます。
太田や伊勢崎に泊まると、 桐生まで出る移動が先に挟まります。
乗り換えが1つ増えるだけで、午前の往復が崩れます。
鉄道が谷の奥へ伸びた理由は銅です
この路線は観光のために敷かれたものではありません。
前身は足尾鉄道で、 足尾銅山の鉱石を運ぶために造られました。
1911年(明治44年)4月15日に下新田連絡所〜大間々町が開業し、 1912年12月31日に足尾まで、 1914年(大正3年)11月1日に間藤まで延びました。
だから線路は渡良瀬川に沿って走ります。
車窓から見えるのはその谷そのものです。 線形を決めたのは観光ではなく銅だった、ということになります。
戻ってから13.4haを歩く順番
午後に桐生新町に入ります。
2012年(平成24年)7月9日に 国の重要伝統的建造物群保存地区に選定された範囲で、 13.4ヘクタールです。
残っているのは江戸後期から昭和初期の主屋・土蔵・ノコギリ屋根工場です。
町家と工場が一体で残る製織町という選定理由になっています。
午前に銅の谷を見てから来ると、 この町が何の出口だったかが分かります。
2015年(平成27年)認定の日本遺産「かかあ天下 - ぐんまの絹物語」も、 構成文化財13件のうち6件がこの市内に寄っています。
そしてノコギリ屋根工場が市内に200棟以上残っています。
住宅のあいだに鋸の歯の形の屋根が混ざって見えます。
同じ谷を、銅と絹が上下しました
2日でつながるのはここです。
- 谷の奥: 銅。鉱石が山から下ってきた
- 谷の出口: 絹。織物が町になって平野へ出ていった
どちらも渡良瀬川の谷に並んでいます。
谷に入る鉄道は44.1kmの1本、 織物の町はその谷の出口にあります。
同じ谷の上流と下流を、2日かけて上と下から見ることになります。
夜はひもかわ、翌日の昼は焼そば
働き手の食べ物が2つあります。 1泊すると、別の食事に分けて入れられます。
ひもかわうどんは、薄くて幅の広い麺です。
機屋で忙しく働く女性にとって、 普通のうどんより茹で時間が短く重宝されたという由来が伝わります。
幅は5.0mmから15cmを超えるものまであり、 5〜6cm、約10cmという店もあります。
店を変えると別の料理になります。
上州太田焼そばは日本三大焼そばに数えられます。 並ぶのは富士宮と横手です。
戦後に全国から集まった工場労働者が持ち込んだという説があり、 太田の工場町は中島飛行機を前身とするスバルで続いています。
市内に40〜50店超が点在しています。
絹の町の麺と、工場の町の焼そば。 どちらも、人が集まった土地の食べ物として語られています。
乗り換えと時刻の実務
太田と桐生は別の路線です。
りょうもうは太田から東武桐生線に入ります。 停まるのは藪塚・新桐生・相老で、終点は赤城です。
保存地区に近いのは桐生駅と西桐生駅で、桐生線の駅ではありません。
- 相老でわたらせ渓谷線に乗り換えると桐生駅
- 赤城で上毛電鉄に乗り換えると西桐生駅
どちらでも乗り換えが1回入ります。これを1日目の夕方に入れてあります。
わたらせ渓谷線は運休が入っています。 朝の列車の時刻を、宿を取る前に確かめてください。
焼そばの店は徒歩圏に固まっていません。 何軒か回るなら車です。
土産は乾麺のひもかわ
持ち帰るならひもかわの乾麺です。
幅があるので、茹でると見た目が変わります。 家で食べると、幅の意味が分かります。
こんにゃくを使った麺や詰め合わせも、群馬の土産物として並びます。
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宿は桐生駅側に取ってください
このエリアの宿は桐生・太田・伊勢崎に散っています。
温泉地の旅館ではありません。 駅前やロードサイドのホテルが中心で、 天然温泉をうたう宿も混じります。
選び方は1つです。 2日目の朝、桐生駅から列車に乗れる位置にしてください。
谷の往復が午前のすべてです。 朝の移動が増えると、その日が足りなくなります。

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- 町歩きが2日目の軸です。歩けるきれいめスニーカーで足ります
- 金山城跡は標高235.8mの山の上です。登りがあります
- 石垣と石敷は濡れると滑ります。靴底を確かめてください
- 2日目は谷の奥まで入ります。1枚多めに持ってください
- 列車の本数が限られます。朝の時刻は前夜に確かめてください
- トロッコに乗るなら整理券は1か月前からです。先に席を取ってください

