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旅行
熊野本宮・湯の峰1泊2日モデルコース|朝いちばん、世界遺産の湯を30分
公開: 2026-10-23 | #熊野本宮 #湯の峰温泉 #1泊2日 #温泉 #関西
湯の峰に泊まる理由はつぼ湯の30分です。
つぼ湯は天然岩をくり抜いた湯船で、 2〜3人でいっぱいになります。
30分交代です。
日帰りで行くと、バスが着く日中に当たります。 そこは日帰り客と重なる時間です。
湯の峰に泊まれば、朝いちばんか、 日帰り客が帰ったあとの夜に回せます。
世界遺産の湯船を30分だけ使うという形は、 この時間帯でしか取れません。
先に決めておく条件
- 旅の日付が2日目の後半を決めます。12月から2月は川湯の仙人風呂、3月から11月は熊野川の川舟下りです。川舟は冬が運休なので、両方そろう季節はありません
- 川舟下りは完全予約制です。前日までの予約が要り、当日の飛び込みでは乗れないので、宿を押さえる前に確かめてください
- 仙人風呂は混浴で水着着用です。裸での入浴は厳禁なので、冬に行くなら水着を荷物に入れてください
- つぼ湯は混浴で、定員2〜3人・30分交代です。泊まっても枠が空いているとはかぎりません。受付の方法は宿で聞いてください
- 湯筒で卵や芋をゆでるなら、持って行くものが必要です。宿を出る前に用意してください
- 中辺路の本来のルートは2025年10月1日に開通しました。14年ぶりなので、迂回路を書いた案内は古いものです
- 本宮町に鉄道駅はありません。2日とも路線バスか車が前提です
1日目
- 10:00
新宮駅からバスに乗る移動
本宮大社前まで約1時間22分です。距離に対して時間がかかる山道のバスです。
- 11:30
熊野本宮大社に参る移動
1889年の大洪水のあと、上四社を高台へ遷座した先が今の社殿です。先に高台を見ておきます。
- 12:30
めはり寿司で昼
高菜漬けで包んだおにぎりです。高菜漬けの辛みに殺菌効果が期待でき、常温で持ち歩けます。
- 13:30
大斎原へ下りる移動
流される前の鎮座地です。江戸時代まで橋がなく、川を渡って入る神域でした。大鳥居は1999年5月11日の建立で高さ33.9m・幅42m・172tです。
- 15:30
湯の峰温泉の宿に入る移動
湯の峰経由の路線バスで移ります。つぼ湯の受付の進み方を宿で聞いておきます。
- 17:00
湯筒で卵をゆでる
常時90度の源泉が自噴しています。卵も芋も持ち込みです。
- 20:00
夜のつぼ湯をうかがう
日帰り客が帰ったあとなら待ちが短くなります。夜の枠が何時までかは宿で確かめてください。
2日目
- 06:30
朝いちばんのつぼ湯に入る
定員2〜3人で30分交代、混浴です。バスが着く日中より人の数が少ない時間です。1日に7回湯の色が変わると伝えられます。
- 08:00
朝の湯の峰を歩く
開湯は4世紀、約1800年前と伝わります。小栗判官・照手姫の伝説の舞台です。
- 09:30
大日越で本宮へ越える移動
湯の峰と熊野本宮大社をつなぐ熊野古道です。山道なので靴を選んでください。
- 11:00
川湯温泉に寄る移動
大塔川の河原を掘れば湯が湧く土地です。12月から2月は川をせきとめた仙人風呂が出ます(混浴・水着着用、裸は厳禁)。川舟下りは3月から11月なので、仙人風呂と同じ日には成立しません。
- 13:00
熊野川の川舟下りに乗る移動
川そのものが世界遺産の川の参詣道です。約16kmを約90分、語り部が同乗します。運航は3月から11月で、冬は運休します。乗船には事前の予約が必要です。
- 15:30
新宮駅から帰る移動
最終の便を外すと動けません。時刻を先に確かめてください。
- 時刻は目安です。列車やバスのダイヤは改正で変わるため、出発前に各社の時刻表でお確かめください。
なぜ1日目に熊野本宮大社と大斎原を置くのか
順番に理由があります。
つぼ湯の枠を朝に取るためです。
2日目の午前を参拝にあてると、 朝の静かな時間がそのまま移動と拝観で埋まります。
バスの並びは、社より湯が先です。 奈良交通の八木新宮線は新宮駅ゆきが本宮大社前→湯の峰温泉→川湯温泉→新宮駅の順で、 新宮から来ると湯の峰が本宮大社前より手前にあります。
だから1日目は、湯の峰を通り過ぎて本宮大社前まで乗り、参拝のあとに1区間戻る形になります。
先に湯の峰で降りてしまうと参拝が2日目にずれ、 朝いちばんの湯船を日中の参拝と取り替えることになります。
高台の社殿を見てから、跡地に下りる
1日目の中でも順番があります。
先に高台の社殿、あとに大斎原です。
1889年(明治22年)の大洪水で社殿の多くが流され、 上四社が現在地の高台へ遷座しました。
いま参拝するのは移った先です。
そのあとに平地へ下りると、大斎原に出ます。 ここが流される前の鎮座地です。
江戸時代まで橋はなく、川を渡って入る神域でした。
高台を先に見ておくと、 どれだけ上へ逃げたのかが、そのまま距離として分かります。
逆の順で歩くと、大鳥居を「大きい鳥居」として見て終わります。
1999年の大鳥居は、流れたあとに建った
大斎原にあるのは大鳥居と、 流失した中四社・下四社をまつる石造の小祠です。
高さ33.9m、幅42m、重量172tの鋼鉄製で、 1999年5月11日に建ちました。日本一の大きさです。
洪水から110年後です。
社殿は戻していません。 社殿のかわりに石造の小祠が置かれ、入口の鳥居だけが日本一の大きさで建ったということです。
社殿が無い場所の入口という形が残りました。
2日目の朝、人のいない湯船に入る
2日目はつぼ湯から始めます。
朝いちばんをねらう理由は人の数です。
定員2〜3人の湯船なので、 同時に来た人数がそのまま待ち時間になります。
日中はバスが着いて日帰り客が集まる時間です。 朝はその前です。
つぼ湯は1日に7回、湯の色が変わると伝えられます。
天然岩のくぼみを板で囲っただけの小屋で、 浴場として世界で唯一の世界遺産です。
ここを30分、人を待たせずに使うのが、泊まりで取れる中身です。
大日越は、湯の峰から本宮へ越える向きで歩く
湯の峰と熊野本宮大社は、熊野古道の大日越でつながっています。
歩く向きを湯の峰から本宮へにしています。
理由は朝の湯です。
本宮から湯の峰へ越える向きにすると、 湯に着くのが日中になります。
朝の湯船に入ってから山を越える向きなら、 つぼ湯を、日帰り客と重なる日中より前に終えられます。
田辺市熊野ツーリズムビューローの区間データでは約2km、登り約250m、歩いて1〜2時間です。 峠道なので、靴とバスの時間の両方が条件になります。
2日目の後半は、季節が入れ替える
ここが日付で変わる部分です。
3月から11月は熊野川の川舟下りです。
熊野川は川そのものが世界遺産で、「川の参詣道」として登録されています。 上皇や貴族が、熊野本宮大社と熊野速玉大社の間を川舟で往来した道です。
いまは約16kmを約90分、語り部が同乗します。
冬は運休です。
そして12月から2月は、川湯温泉の仙人風呂が出ます。
大塔川をせきとめた露天風呂で、 湯船の大きさは幅約40m、奥行約15m、深さ約60cmになります。
川底から湧く73度の源泉に清流を引き込み、 40度前後に調整しています。
入るには水着が必要です。混浴で、裸での入浴は厳禁です。
舟が止まる季節に風呂が出て、舟が動く季節に風呂は消えます。 同じ旅で両方は取れません。
同じ川が、湯も洪水も出している
2日で見えるのはこの1点です。
多雨の紀伊山地を深く刻む川の底にいます。
- 川原を掘れば湯が湧く(川湯の源泉は73度)
- 岩のくぼみが世界遺産の湯船になる(つぼ湯)
- 同じ川が社殿を流す(1889年の大洪水)
湯の峰温泉の開湯は4世紀、約1800年前と伝わります。 小栗判官・照手姫の伝説の舞台です。
道も、同じ川沿いを通っています。
2011年9月の台風12号(紀伊半島大水害)では中辺路が甚大な被害を受け、 本来のルートが通行止めになりました。
仲人茶屋跡〜蛇形地蔵の本来のルートが戻ったのは 2025年10月1日、14年ぶりです。
水で崩れた道の復旧に、14年かかったということです。
路線バスの向きに行程を合わせる
実務の注意です。
玄関口はJR新宮駅かJR紀伊田辺駅です。
- JR新宮駅からは約1時間22分で本宮大社前
- JR紀伊田辺駅からだと約2時間
- 南紀白浜空港からは直通バスで約2時間20分
車は紀勢道上富田ICから約50km・約1時間、 熊野大泊ICからも約50km・約1時間20分かかります。
どちらも山道で、距離に対して時間がかかります。
湯の峰温泉と本宮大社前、新宮駅のあいだは湯の峰経由の便で移ります。
本宮大社と大斎原は歩いて行き来できます。 湯の峰とのあいだは大日越の峠道、川湯へはバスか車です。
行程はバスの時刻から先に決めてください。 2日目は最終の便を外すと動けません。
歩く日の弁当と、持ち帰る紀州の梅
めはり寿司は高菜漬けで包んだ大きなおにぎりです。
2日目は峠を越えるので、持ち歩ける形が効きます。
もともと山仕事や農作業の弁当として広まったものです。
理由は2つあります。
- 平地が少なく、山仕事が生業だった
- 高菜漬けの辛みに殺菌効果が期待でき、常温で持ち歩ける
歩く人の食べ物として作られたものを、歩く日に持つという形になります。
湯筒のふかし芋も同じ日に作れます。 常時90度の源泉が自噴しているので、火を使わずに蒸し上がります。
ただし芋も卵も持ち込みで、めはり寿司と同じくその場で食べるものです。
持ち帰るのは紀州の梅のほうです。 漬けて日持ちさせる考え方は、めはり寿司の高菜漬けと同じです。
梅干し、梅を添えただし茶漬け、和歌山の柚子果汁は、 常温で持ち帰れて、帰ってから台所で使えるものです。
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宿は、ねらう湯で温泉地を選ぶ
この一帯の宿は湯の峰、川湯、渡瀬の3つに分かれます(熊野本宮温泉郷)。
選び方はどの湯をねらうかで決まります。
- つぼ湯の朝の枠なら湯の峰。歩いて行ける距離に宿があります
- 冬の仙人風呂なら川湯。大塔川の河原がそのまま目の前です
- 渡瀬は湯の峰と川湯のあいだで、西日本最大とされる大露天風呂と、家族専用の貸切露天風呂があります。昭和40年代に開かれた新しい温泉地です
軒数と規模も違います。 湯の峰は旅館4軒・民宿9軒・ゲストハウス1軒の計14軒で、最大26室。 川湯には90室と78室の宿があり、渡瀬は30室と19室のホテル2軒です。
つぼ湯の受付の進み方は、宿で聞くのが早いです。 朝いちばんをねらうなら、前夜に確かめておいてください。

熊野本宮・湯の峰
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名湯と温泉料理の宿で知られている当館。熊野古道のメッカ、本宮に在り、つぼ湯が目印です。
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服装と持ち物
- 玉砂利と石段、2日目は峠道です。歩けるきれいめスニーカーで
- 大日越を歩くなら、滑りにくい靴にしてください。山道です
- 冬に仙人風呂へ行くなら水着。混浴で水着着用、裸は厳禁です
- 湯めぐりの分のタオルを1枚多めに。つぼ湯は小屋1つで脱衣も中です
- 湯筒で使う卵か芋は、宿を出る前に用意してください
- 川沿いで朝は冷えます。羽織りものを1枚

