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春は何時まで明るい|日の入りから1日の行程を逆算する
公開: 2026-10-25 | #春 #旅行 #日の入り #観光
春の行程は、日の入りの時刻だけでは組めません。
東京の日の入りは春の3か月で約1時間15分遅くなります。3月上旬の17時36分から、3月下旬18時02分、4月下旬18時26分を経て、5月下旬に18時51分です。
ただしこの75分は一日の終わりに均等に足されるわけではなく、春に延びているのは夕方ではなく朝です。
春に延びるのは夕方より朝
東京の3月は、日の出が41分早まるのに対して日の入りは26分しか遅くなりません。4月も37分と24分で、朝の延びが夕方の約1.5倍です。5月に入ると23分と24分で、朝夕がほぼ同じ幅になります。
理由は南中時刻です。春は太陽の南中高度が上がるので日の出は早まり日の入りは遅くなりますが、同時に南中時刻そのものが早まります。東京の南中は3月のうちに11時53分から11時45分へ8分前進します。この前進は日の出では高度の効果と強め合い、日の入りでは打ち消し合うため、夕方の延びだけが抑えられます。
昼は3か月で3時間増えるが、増え方は鈍る
東京の昼の長さは3月上旬の11時間25分から、4月下旬13時間35分を経て、5月下旬には14時間24分になります。春の3か月で2時間59分の増加です。
ただし1日あたりの増え方は一定ではありません。10日あたりで見ると3月は22〜23分ずつ増えるのに、5月下旬には12分へ鈍ります。春の前半は数週間前に立てた見込みがすぐ古くなり、後半は同じ組み方が長く使えます。
延びは夏至で止まりません。東京の日の入りがもっとも遅いのは6月下旬から7月上旬の19時00〜01分で、日の出が最早の日は夏至の前、日の入りが最遅の日は夏至の後に来ます。
条件ごとの組み方
| 条件 | 組み方 |
|---|---|
| 行くのが春の前半(3月) | 延びているのは朝なので、夕方に枠を足すより朝を1時間早める。日の入りは3月上旬17時36分から3月下旬18時02分へ動くので、最後の立ち寄りは日の入り前に終える前提で逆算する |
| 行くのが春の後半(5月) | 朝23分・夕方24分で同じだけ延びるので、夕方に素直に1枠足せる。東京基準の日の入りは18時51分まで来ており、3月と同じ行程なら終わりに1時間強の余白ができる |
| 日の入りの時刻だけで帰りを決めている | 日の入り後も約30分は灯火なしで歩ける。砂浜や遊歩道はこの30分を帰路に見込めるが、照明のない道は30分で抜ける計画にする |
| 行き先が西日本・九州 | 同じ日でも日の入りは西へ行くほど遅く、福岡は東京より約40分あと。春の早い時期でも夕方の行程を1本多く入れられる。逆に朝は日の出が遅いので、朝一の枠は東京基準より後ろへずらす |
| 行き先が東北・北海道 | 春の前半は本州南部より日の入りが早いので早じまいに組む。5月下旬には逆転して東京より遅くなるため、同じ行き先でも5月は夕方を1枠分長く使える。暗くなるのを待つ時間も同じだけ後ろにずれる |
| 夕日の見える向きで場所を選びたい | 真西(270度)に沈むのは春分のころだけ。3月上旬は261度で真西よりわずかに南、5月下旬は298度で西北西を越えるので、開けている方角に合わせて場所を替える |
日の入りのあと、灯火なしで歩けるのは約30分
日の入りの瞬間に暗くなるわけではなく、太陽の伏角が6度以内のあいだは常用薄明(市民薄明)といって、日本の中緯度では約30分、灯火なしで屋外の行動ができる明るさが残ります。
そこから空がほぼ完全に暗くなるまでは伏角18度までの天文薄明が続き、日の入りから約1時間半かかります。
この30分と1時間半は、東京と北海道・沖縄のあいだ、春秋と夏冬のあいだで約1割変わります。きっちりした数字ではなく幅として見るほうが安全で、帰路に見込めるのは最初の30分だけです。
日の入りは西へ行くほど遅く、北国は春の後半に追い越す
同じ日でも日の入りの時刻は経度で変わります。3月上旬の日の入りは青森17時28分、東京17時36分、京都17時52分、福岡18時15分、那覇18時31分で、東京と那覇には約55分の差があります。
緯度の効き方は春のあいだに入れ替わります。春に日の入りが遅くなる幅は緯度が高いほど大きく、3か月の延びは青森93分、東京75分、福岡68分、那覇46分です。青森の日の入りは3月上旬には東京より8分早いのに、5月下旬には19時01分で、東京の18時51分を10分追い越します。
北国は春の前半が早じまい、後半は本州南部より遅いという逆転が起きます。
夕日の向きは春のあいだに37度動く
日の入りの方位も動きます。東京では3月上旬の261度から、春分のころ270度、4月中旬283度を経て、5月下旬には298度です。春の3か月で約37度も北へ移ります。
真西(270度)に沈むのは春分のころだけです。3月上旬の261度は真西よりわずかに南、5月下旬の298度は西北西を越えるので、同じ展望台でも春のどこで行くかで正面かどうかが変わります。行く時期が決まっているなら、開けている方角から場所を選ぶのが早いです。
条件に合う行き先
- 糸島1泊2日モデルコース — 福岡県西部。3月上旬の日の入りは福岡で18時15分、東京より約40分あとなので、春の早い時期でも夕方に1枠残せます
- 三豊・父母ヶ浜日帰りモデルコース — 瀬戸内に面した父母ヶ浜。日の入りが東京より遅いので、日帰りでも夕景を最後の枠に置けます
- 出雲大社と縁結びの旅 — 日本海に面した稲佐の浜まで歩けるので、日が真西に沈む春分のころと、方位が西北西寄りまで動く春の終わりで見え方が変わります
- 江の島さんぽ — 相模湾に向いた日帰りの近場。東京の75分の延びがそのまま効くので、春の進み方で夕方の枠が増えるのを確かめやすいです
- 函館山夜景と朝市 — 北国の夜景。同緯度帯の青森は春の3か月で日の入りが93分遅くなるので、暗くなるまでの待ち方が変わります
- 上高地1泊2日モデルコース — 標高1500mの谷。灯火なしで歩ける明るさは日の入り後の約30分なので、谷から出る時間を日の入り前に置きます
当日の運びと服装
春は太陽が一気に高くなります。東京の南中高度は3月上旬の46.7度から4月下旬69.1度、5月下旬76.2度へと約30度上がり、日差しの角度と日陰のでき方が大きく変わります。
夕方の枠を足す日は、交通の本数が落ちる時間帯にかかります。帰りの便が1本しかない区間を行程の最後に置かないほうが安全です。時刻は公式で確かめてください。
- 日が高くなるほど日焼けします。山の日焼け対策は平地の春にも当てはまります
- 夕景まで粘ると気温が下がります。3月コーデの重ね方で脱ぎ着できる形に
- 日の入り後の30分も歩く前提ならきれいめスニーカーが安心です
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