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安東・河回村に泊まる|古宅で過ごす夜と朝の松林、村の内外の宿4軒

公開: 2026-11-02 更新: 2026-11-02 | #安東 #河回村 #韓国 #海外旅行 #宿選び

高い所から見た河回村の瓦屋根とわら屋根の家並み、手前の松林と奥の川
高い所から見た河回村の瓦屋根とわら屋根の家並み、手前の松林と奥の川(写真:Bernard Gagnon / CC0)

安東河回村(アンドン・ハフェマウル)は、洛東江(ナクトンガン)がS字に曲がって三方を包む土地にある同族村です。村の公式サイトを運営する河回村保存会によると、豊山柳氏(プンサン・リュシ)が600年ほど暮らしてきた村で、今も150戸ほどが住んでいます。2010年に、慶州の良洞村とともにユネスコの世界遺産「韓国の歴史村:河回と良洞」に登録されました。

入場できるのは、10〜3月は9時から16時30分までです(2026年11月時点)。11〜12月の安東の日の入りは17時10〜30分ごろです。安東市内と村を結ぶ路線バスは1日13往復ほどで、日の入りのあとに村を出る便もあるので、夕暮れまでなら日帰りでもいられます。村の中の古宅に泊まると、その先の夜を古宅の中で過ごせ、翌朝は入場が始まる9時より前の川辺を歩けます。

ソウルの韓屋はソウルの韓屋に泊まる、全州は全州韓屋村に泊まる、もう一つの歴史村・良洞村がある慶州は慶州に泊まるにまとめています。

河回村の時間割

11〜12月の1日を、公的機関が出している時刻で並べました(2026年11月時点)。

時刻河回村とまわりで起きること
6:48〜7:37日の出(11〜12月、安東)
9:00河回村の入場が始まる。屛山書院が開く
9:30河回世界仮面博物館が開く
14:00〜15:00河回別神クッ仮面劇の常設公演(3〜12月は火〜日曜)
16:30河回村の入場の締め切り(10〜3月)
17:00屛山書院が閉まる(11〜2月)
17:09〜17:29日の入り(11〜12月、安東)
18:00河回世界仮面博物館が閉まる
  • 日の出と日の入り: 韓国天文研究院(KASI)の2026年の安東の値です。日の入りがいちばん早いのは12月上旬で17:09、日の出がいちばん遅いのは12月の末で7:37です
  • 入場: 入場できる時間は4〜9月が9:00〜17:30、10〜3月が9:00〜16:30で、休みの日はありません(河回村保存会・安東市)。入場料は大人(19〜64歳)5,000ウォン、青少年(13〜18歳)2,500ウォン、子ども(7〜12歳)1,500ウォンで、保護者と一緒の6歳以下は無料です。65歳以上の無料は韓国の国民が対象です。毎年1月1日と、旧正月(ソル)・秋夕(チュソク)の当日は無料です(2026年11月時点)
  • 駐車場とシャトルバス: 駐車場と、村までのシャトルバスは無料です。河回村保存会のFAQによると、駐車場から村までは約1kmの小道で、歩くと15分ほどです。シャトルの運行時間は公式に載っていないので、夕方に着くなら宿に行き方を確かめます
  • 仮面劇: 河回村保存会が出した2026年の日程では、1〜2月は土・日曜、3〜12月は火〜日曜の14時からで、3〜12月は月曜が休みです。観覧は無料です。公演場は2025年6月11日から観覧環境の改善工事に入り、工事のあいだは公演場の地下の仮設会場(定員200人、車椅子とベビーカーは入れない)で行うと案内されていました。工事は2026年4月ごろまでの予定だったので、今の会場は現地で確かめます
  • 河回世界仮面博物館: 村の入口にある仮面の博物館で、河回の仮面のほか、国内外の仮面を展示しています。入場は無料で、旧正月と秋夕は休みです(安東市の観光サイト)
  • 屛山書院: 柳成龍(リュ・ソンニョン)と三男の柳袗(リュ・ジン)を祀る書院で、入場は無料です。河回村と同じ世界遺産の範囲に入っていて、2019年には「韓国の書院」の一つとしても登録されました。安東市の時刻表では、河回村へ行く210番のバスのうち1日3本が屛山書院まで行きます。河回村保存会のFAQは、村から花山(ファサン)のふもとを歩いて1時間15分ほどとしています
  • 冬の寒さ: 韓国気象庁の安東の平年値(1991〜2020年)では、12月の日最高気温は5.9℃、日最低気温は-5.3℃です。1月の日最低は-7.2℃、11月でも1.0℃まで下がります。重ね着は冬に歩く日の服装へ

河回村に泊まる理由

古宅の中で過ごす夜

河回村保存会は、この村は600年ほど住民が暮らしの場にしてきた村で、人が住んでいるから価値がある、住民への配慮と理解をお願いしたい、と書いています。国の民俗文化遺産に指定された家でも、私生活を守るために門を閉めている家が多いとも案内しています。

村の中の古宅に泊まると、入場が締め切られたあとも、その家の中で夕暮れから夜を過ごせます。柳成龍の宗家(本家)の忠孝堂は、日中に観光客が見学するサランチェ(主人の棟)の部屋を、観覧時間が終わった18時以降のチェックインにしています。月夜に古宅を歩くことや、宗家の人から茶を飲みながら家の話を聞く時間を、泊まる人に案内しています。夜に村の路地を歩くときは、声を落とし、閉じた門の中をのぞかないようにします。

朝の万松亭と川辺

11〜12月の日の出は6時台後半から7時台です。村の中の宿に泊まれば、入場が始まる9時より前に村の川辺を歩けます。

河回村保存会によると、村の北西の川沿いには、天然記念物の松林「万松亭(マンソンジョン)」が広がっています。柳成龍の兄の柳雲龍が、対岸の芙蓉台の荒々しい気を和らげるために松を1万本植えたのが名の由来で、今の林は1906年に植え直したものです。樹齢90〜150年の松が100本ほどあり、冬は強い北西の風を防ぎます。林の向かい、川の対岸が芙蓉台の崖です。

川向こうの芙蓉台

芙蓉台(プヨンデ)は、村から見て川の対岸にある高さ70m以上の崖です(河回村保存会)。安東市の観光サイトは、頂上から村の全体を見渡せる、河回村観光の見どころの一つとしています。はじめは河回の北の丘という意味で北厓(プゲ)と呼ばれ、芙蓉は蓮の花を指します。

村から行くには、いったん村の外へ出て光徳橋(クァンドッキョ)を渡ります(河回村保存会のFAQ)。崖の下には、柳成龍が懲毖録(ちょうひろく)を書いた玉淵精舎があり、ここにも泊まれます。安東市の観光サイトが載せる芙蓉台の住所(光徳ソルバッキル72)は、玉淵精舎の公式サイトが道案内の目印にしている花川書院と同じです。崖の下に泊まれば、朝のうちに芙蓉台へ上れます。

村の古宅に泊まるときの決まり

  • 夜は静かに: 忠孝堂と玉淵精舎は、韓屋は音が漏れやすいので、夜9時以降はほかの客のために静かにするよう求めています。楽古斎も、20時以降は近所のために静かに過ごすよう案内しています
  • 車: 河回村保存会によると、2021年8月17日から村の中に車の遮断機があり、電動カートは走れません。忠孝堂は、入場の締め切りのあと(4〜9月は17時30分以降、10〜3月は16時30分以降)に村に入れば、入場料なしで村の中に車を停められるとしています。楽古斎は村の中の別館への道案内で、17時30分より前は車で村の中に入れないとしています。車やタクシーで着くなら、泊まる宿に確かめます
  • 禁煙・ペット: 忠孝堂も玉淵精舎も、国の文化遺産なので室内は禁煙で、ペットは連れて行けません
  • 浴室の位置: 古宅には、浴室やトイレが部屋の外にある部屋があります。12月の日最低気温は平年で-5.3℃なので、夜に外へ出るための上着をすぐ着られる場所に置いておきます。持ち物は旅の持ち物へ

河回村で泊まるなら

村の中の古宅2軒、川の対岸の古宅1軒、村の外の韓屋ホテル1軒です。古宅の3軒は、河回村保存会の民泊案内に載っている家です。書いたのは各宿の公式サイトと、河回村保存会・安東市の宿の案内の記載だけで、口コミの点数は載せていません。忠孝堂は予約を電話だけで受けているので、カードに予約のボタンはありません。ほかの3軒の料金は、各カードで選んだ日程のAgodaの表示を、ページを開いた時点で出しています(税・サービス料別)(2026年11月時点)。

宿場所部屋浴室・トイレ
忠孝堂村の中(河回宗家キル69)5タイプ部屋ごとに専用、屋外
北村宅(和敬堂)村の中(河回北村キル7)6室予約の前に確かめる
玉淵精舎川の対岸、芙蓉台の下(光徳ソルバッキル86)3室1室は室内、2室は屋外の専用トイレ
楽古斎 河回本館は村の外(全書路186-20)本館は9タイプ各室に専用の浴室

忠孝堂

하회마을 충효당

  • 場所 村の中の河回宗家キル69。西厓・柳成龍(1542〜1607)の宗家で、建物は宝物に指定されています
  • 建物 17世紀に建った両班(ヤンバン)の家で、サランチェ・アンチェ・祠堂・行廊棟からなる52間(カン)です。敷地の中に、柳成龍の著作や遺品を展示する永慕閣があります
  • 部屋 アンチェとサランチェに5タイプ。どの部屋にも専用の浴室(現代式)があり、場所は屋外です。歯ブラシ・シャンプーなどを用意しています。テレビはなく、冬の暖房は電気オンドルとエアコンです
  • 時間 チェックインは15時から、チェックアウトは11時まで。サランチェの2タイプは日中に観光客が見学する場所なので、観覧時間が終わった18時以降のチェックイン、翌朝10時のチェックアウトです
  • 朝食 部屋ごとの食事部屋で、8時30分〜9時30分に出します
  • 向く人 宗家の家そのものに泊まりたい人。宗家の人から家の話を聞く時間もあります(宗家の日程でできない日もある)
  • 注意 公式サイトは、予約は電話だけで、利用日の7日前まで受けると案内しています。夜9時以降は静かに。室内は禁煙で、ペットは不可。宗家の行事がある日は泊まれません

北村宅・和敬堂

화경당 북촌댁

  • 場所 村の中の河回北村キル7。村の中央を東西に通る道の北側を北村(プクチョン)と呼び、その北村にある家です(安東市)
  • 建物 国の民俗文化遺産に指定された古宅です。安東市の観光サイトは、規模や由来から河回村を代表する家として、養真堂・忠孝堂・南村宅などと並べて挙げています
  • 部屋 河回村保存会の民泊案内では6室、最大25人です
  • 向く人 村を代表する大きな古宅に、家族や友人と泊まりたい人
  • 注意 部屋ごとの浴室の位置と朝食の有無は、この記事では確かめられていません。予約の前に確かめます
玉淵精舎

玉淵精舎

옥연정사

写真: Agoda

  • 場所 光徳ソルバッキル86。村から見て川の対岸、芙蓉台の右下にあります。公式サイトの道案内では、光徳橋を渡って左へ約500mの花川書院の駐車場から、塀に沿って下ると宿の駐車場です
  • 建物 柳成龍が1586年に完成させた家で、国の民俗文化遺産です。柳成龍は、文禄・慶長の役(壬辰倭乱)を振り返った懲毖録(国宝)をここで書きました
  • 部屋 3室。遠楽斎(最大5人)は室内に専用トイレ、洗心斎の左右の2室(各最大3人)は門の棟のそばに専用トイレがあり、2室で縁側を共有します。テレビはなく、冬は伝統のオンドルと電気の暖房を合わせて使います
  • 時間と朝食 チェックインは15時から、チェックアウトは11時まで。朝食は部屋ごとの食事部屋で、8時30分〜9時30分です
  • 向く人 朝に芙蓉台へ上りたい人。川をはさんで村を眺めたい人
  • 注意 村とは川で隔てられていて、村へは光徳橋を回って行きます。文化財の保護区域の中なので、炊事と喫煙はできません。ペットは不可で、夜9時以降は静かに

楽古斎 河回 韓屋ホテル

락고재 하회 한옥호텔

  • 場所 瓦屋根の本館は、村の外の全書路186-20です。公式サイトによると、村の中の河回江辺キル51に茅葺きの別館もあり、住所が違います。予約するときは、どちらの建物の部屋かを確かめます
  • 建物 本館は、川に浮かぶ蓮の花にたとえられる河回村の形をまねて、洛東江に見立てた小川が敷地を囲んでいます。5棟は、昌徳宮の芙蓉亭・観纜亭・愛蓮亭・演慶堂・楽善斎を手本にした宮殿風の建物です
  • 部屋 本館は9タイプで30〜100㎡。どの部屋にも専用の浴室(シャワーか浴槽)があり、ヒノキの浴槽つきの部屋もあります
  • 時間と朝食 チェックインは16〜20時(20時以降は対面なしの手続き)、チェックアウトは11時。朝食は韓国式・アワビ粥・コンチネンタルから選べて、8時〜9時です
  • 館内 泊まる人は、ヨモギの蒸し風呂(チムジルバン)、韓服の体験、赤土の道のはだし歩きを無料で使えます。英語の案内では、黄土の蒸し風呂は村の中の別館の門の棟にあるので、本館に泊まるなら使い方を確かめます
  • 向く人 古宅より設備のそろった韓屋で、浴室つきの部屋に泊まりたい人
  • 注意 部屋の料金に河回村の入場料は入っていません。スタッフの対応は8時〜20時です

安東の食べもの

安東市の観光サイト(日本語版)が紹介する郷土料理です。

  • 安東チムタク: 鶏肉に、ジャガイモ・ホウレンソウ・ニンジン・タマネギなどの野菜と、太めの春雨(タンミョン)を合わせた大皿料理です。辛さを抑えた甘辛い味で、ふつうは一皿を4人ほどのテーブルで分けます。食べきれない分は持ち帰りもできると、安東市は案内しています
  • ホッチェサバプ(헛제사밥): 「ホッ」は「いつわり」の意味で、実際の祭祀(チェサ)をせずに作る祭祀の料理です。数種類のナムルを白いご飯に混ぜるビビンバの形で出ます。祭祀では唐辛子を使わないので、コチュジャンではなく醤油とごま油で味をととのえます
  • 安東塩サバ(カンコドゥンオ): 海に面していない安東の名物です。昔は海辺の盈徳(ヨンドク)でとれたサバを歩いて運んだので、着くまでに傷まないよう塩をしたのが始まりです。安東市は「塩サバ定食」として紹介しています
  • 豊山の韓牛: 安東市は、安東市内から河回村へ向かう途中の豊山(プンサン)に、安東韓牛の店が集まる「プルコギタウン」があると紹介しています

河回村保存会の公式サイトの食堂案内には、8軒が載っています。民泊の案内には、夕食にチムタク、朝食に塩サバ定食を出すと書いた家もあります。この記事の古宅2軒(忠孝堂・玉淵精舎)の公式サイトに載っている食事は朝食なので、夕食をどこで取るかは、泊まる宿に先に確かめます。

河回村へのアクセス

河回村に鉄道の駅はありません。KTX-イウムで安東駅まで行き、路線バスかタクシーで村へ向かいます。時刻表はこの記事に載せていません。乗る日の時刻は、コレール(韓国鉄道公社)と安東市の案内で確かめてください。

区間乗りもの所要時間の目安
清凉里駅(ソウル)→安東駅KTX-イウム約1時間50分〜2時間5分
ソウル駅→安東駅KTX-イウム(一部の列車)約2時間15〜30分
釜田駅(釜山)→安東駅KTX-イウム約1時間50分〜2時間
安東市内→河回村市内バス210番約50分
  • KTX-イウム: 中央線の列車で、ソウルの清凉里(チョンニャンニ)から安東・慶州を通って釜山の釜田(プジョン)まで走ります。2025年12月30日の改正で本数が増え、2026年9月にも中央線の列車が増えました。清凉里〜安東は上下で1日20本前後で、週末は多めです。所要時間は、安東市の観光サイトに載っている時刻表から計算した目安です
  • 市内バス210番: 安東市内の教保生命の向かい側から出て、安東バスターミナル・豊山を通って河回村へ行きます。安東市の観光サイトは、安東駅・安東バスターミナルから河回村へ行くバスとして210番を挙げています。安東市が掲示している時刻表(2024年1月改正)では1日13往復で、そのうち3本は屛山書院まで行きます。所要時間は河回村保存会の案内で約50分、運賃は1,500ウォンです(2026年11月時点)
  • 急行2番: 安東市の時刻表では、毎年8月の土日・祝日と、安東国際仮面舞フェスティバルの期間だけ走ります。11〜12月に使えるのは210番です
  • タクシー: 安東駅や市内から村の駐車場まで行けます。村の中まで車で入れる時間は限られるので(上の「車」を参照)、宿に確かめます

ソウルの宿はソウルのホテル選び、釜山の宿は釜山のホテル選び、冬のソウルの服装はソウルの冬旅にまとめています。

村の中の古宅に泊まれば、夜から翌朝9時までの河回村を、バスの時刻を気にせずに過ごせます。

出典

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