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旅行
赤穂1泊2日モデルコース|御崎の露天風呂から、播磨灘に日が沈む
公開: 2026-10-24 | #赤穂 #坂越 #1泊2日 #温泉 #関西
赤穂に泊まる理由は、御崎の崖の上で日が沈むまで粘ることです。
赤穂温泉の宿は、全部が御崎に集まっています。 播州赤穂駅からバスで約25分です。
そして御崎へ行く市内循環バスのルートは決まった曜日だけで、日曜は全ルートが運休です。 日帰りだと、夕景の時刻に帰りの足が細くなります。
宿の露天風呂から播磨灘に日が沈むのを見て、 そのあと家島・小豆島・明石海峡大橋に灯が入る時間まで残る。
これが泊まる側だけの時間です。
晴れるかどうかと、日と曜日で決まること
御崎から家島諸島・小豆島・淡路島と明石海峡大橋までが見えるのは晴天時です。 宿の表記でも「晴れた日には四国まで見渡せる」とされています。 曇れば日没は見えません。
- 館の休みは2つの曜日に分かれます。海の側(塩の国と坂越の各館)と城下町の側(歴史博物館と民俗資料館)で別です。2日に分けると、片方が閉まる曜日でも、もう片方には入れます
- 大平釜の釜焚き実演は月に1〜2回で、整理券制、個人も団体も事前予約はできません。2026年10月から2027年2月の予定日は10月25日・11月8日・11月22日・12月13日・1月24日・2月14日・2月28日です。実演のある日は、同じ時刻の塩づくり体験が休みになります
- 塩田案内人の解説は個人向けは春から秋の日曜・祝日のみで、雨天は中止です
- 塩づくり体験の予約は10名以上だけです。10名未満は当日の窓口で、未就学児は見学のみになります
- 赤穂緞通を自分で織る体験は、1週間前までの予約で定員5名、所要約5時間です。見学だけなら予約は要りません
- 坂越の生島には上陸できません。神域として古代から人の出入りが禁じられ、魚つき保安林でもあります
- 坂越の牡蠣は、生産者の表記で冬の真牡蠣が12月中旬から5月中旬、夏から秋の真牡蠣が6月から11月頃です。牡蠣むき体験と屋外の食べ放題は冬だけです
- 船祭りは10月の第2日曜、赤穂八幡宮の秋祭りは第3日曜、義士行列の出る赤穂義士祭は12月14日です。御崎の桜約1,700本は春だけです
1日目
- 11:00
播州赤穂駅に着く移動
相生で山陽新幹線からJR赤穂線に乗り換えます。大阪から電車で約2時間、岡山からは約1時間です。
- 11:30
歴史博物館で塩と城を見る移動
平成元年(1989年)建設です。1階が国指定重要有形民俗文化財の製塩用具、2階が城と城下町・義士・旧赤穂上水道の4テーマです。
- 12:40
赤穂城跡と大石神社を回る
慶安元年(1648年)着工、13年かけた約19haの海岸平城です。大石神社は大正元年(1912年)11月の鎮座です。
- 14:00
塩の国で塩田を歩く移動
揚浜式・入浜式・流下式枝条架の3方式を復元しています。釜焚き実演は月に1〜2回で、入館券を買うときに整理券を頼みます。
- 16:00
御崎の宿に入る移動
播州赤穂駅からバスで約25分です。赤穂温泉の宿は全部が御崎の崖の上に集まっています。
- 17:30
露天風呂から日没を見る
泉質は含弱放射能カルシウム・ナトリウム塩化物強塩低温泉です。晴れた日は家島諸島・小豆島・明石海峡大橋まで見えます。
2日目
- 07:00
朝の御崎を歩く
東御崎展望台広場のある御崎には毎年約1,700本の桜が咲きます。崖の上に伊和都比売神社が海へ向いて建っています。
- 09:30
坂越のまち並みへ移動
塩を江戸・大坂へ積み出した港町です。旧坂越浦会所は1831年から1832年の村会所で、2階の茶室から坂越港を見下ろせます。
- 10:20
大避神社と生島を見る
本殿は明和6年(1769年)、拝殿と神門は延享3年(1746年)の再建です。絵馬堂に40点以上の絵馬があり、最古の船絵馬は享保7年(1722年)です。
- 11:10
妙見寺観音堂に上がる
万治2年(1659年)建立、享保7年(1722年)再建の懸造です。周囲1,630mの生島を正面に見下ろします。上陸はできません。
- 12:10
海の駅で魚介を見る移動
坂越湾には生島と山のふもと、千種川の両方から養分を含んだ水が注ぎます。冬は牡蠣が並び、休む曜日は季節で変わります。
- 14:00
民俗資料館に寄る移動
明治41年(1908年)竣工の旧大蔵省赤穂塩務局庁舎です。昭和61年(1986年)に兵庫県の重要有形文化財建造物になりました。
- 15:10
播州赤穂駅から帰る移動
坂越から播州赤穂駅までは車で12〜13分です。相生で山陽新幹線に乗り換えます。
- 時刻は目安です。列車やバスのダイヤは改正で変わるため、出発前に各社の時刻表でお確かめください。
なぜ城下町を先に、坂越を後にするか
1日目は駅から南へ、2日目は東へ回します。 理由は3つあります。
1つ目は日没です。 御崎は播磨灘に突き出した崖で、日が沈むのは夕方の1回だけです。 坂越は駅から車で12〜13分、御崎とは反対の東側にあります。 1日目の午後に坂越へ入ると、戻る時間のぶんだけ日没前の余裕が消えます。
2つ目は塩田です。 塩の国は屋外の復元塩田で、日と風が水を飛ばす仕掛けを見る場所です。 暗くなってから歩いても、何の仕掛けか分かりません。日の高いうちに見ます。
3つ目は帰りの向きです。 坂越は駅から東、相生の側にあります。 2日目に置くと、見終わった先がそのまま帰り道になります。
逆の順にすると、御崎の日没を捨てるか、坂越を削るかのどちらかになります。
塩と城と義士と水道が、1つの館に並んでいる
1日目に城下町から入る理由は、順番に意味があるからです。
正保2年(1645年)に入封した浅野家の三代が約100haの塩田を開き、 江戸時代には千種川の東に約150ha、西に約250haまで広がりました。 入浜塩田は昭和30年代の転換まで約300年続きます。
慶安元年(1648年)の築城着工は、その塩田開発と同じ時期です。 13年かけて築いた約19haの城を、浅野家は塩の収入で建てました。
赤穂市立歴史博物館の常設展示は4テーマです。 1階が「赤穂の塩」、2階が「赤穂の城と城下町」「赤穂義士」「旧赤穂上水道」。
塩と城と義士と水道が、1つの建物の中に並んでいます。
これが赤穂の構造そのものです。 塩が収入を作り、収入が城と城下町を作り、その城を明け渡した家臣が義士になりました。
元禄15年(1702年)4月19日に赤穂城の明け渡しが完了し、同年12月15日に吉良邸討ち入り。 元禄16年(1703年)2月4日に四十六士が預け先4藩の江戸屋敷で切腹します。
藩が消えてから討ち入りまで8か月近くです。 城下に人と金が溜まっていた町の話として読むと、この年表の密度が分かります。
大石神社は大正元年(1912年)11月の鎮座で、四十七義士と萱野三平を主祭神とし、 昭和28年(1953年)に木像49体を安置しました。 塩を先に見てから参ると、義士が何を失った人たちかが見えます。
塩を作らなくなった町が、崖の上で塩水に浸かる
赤穂温泉の泉質は「含弱放射能カルシウム・ナトリウム塩化物強塩低温泉」です。
強塩泉です。
入浜塩田の転換が昭和30年代で、御崎の出湯が昭和45年の「赤穂御崎温泉」。 平成12年12月に現在の温泉が始まりました。
浜で塩を煮詰めるのをやめた町が、こんどは崖の上で塩水を掘り当てています。
同じ海から塩を取り、同じ海の塩に浸かる。 赤穂温泉に入る意味は、ここで変わります。
観光協会の掲載は6軒で、どれも御崎にあります。 崖の上に建っているので、湯から見えるのは海だけです。
朝の御崎は、人のいない展望台になる
2日目の朝は宿の周りを歩きます。
東御崎展望台広場のある御崎には、毎年約1,700本の桜が咲きます。 崖の上に伊和都比売神社があり、海に向いて建っています。
朝に歩く理由は時間の取り合いです。
御崎へ入る循環バスは決まった曜日だけで、日曜は運休です。 日帰りで来ると、この足に合わせるしかありません。 泊まっていれば、バスが動き出す前の崖の上を歩けます。
前の晩に日没を見て、翌朝に同じ海を明るいうちに見ます。 夜に灯で見えていた島影が、朝はかたちで分かります。
車があれば唐船山にも寄れます。 赤穂ICから約15分の場所にある高さ19mの小山で、兵庫県でいちばん低い山とされています。
坂越湾は、島を触らなかったから牡蠣が育つ
坂越湾には、生島と、宝珠山・茶臼山のふもとと、清流・千種川の両方から 養分を含んだ水が注ぎ込みます。
生産者の表記では、栄養が濃いので成長が速く、 通常2〜3年かかる岩牡蠣が1年目の春で身が詰まります。
この湾を守ってきたのは生島です。 周囲1,630mの小島で、大避神社の神域として人の出入りが禁じられ、 魚つき保安林として伐採もされてきませんでした。
島を触らなかったことが、湾の水を保ってきたということです。
だから上陸はできません。見るのは対岸と、妙見寺の観音堂からです。
観音堂は万治2年(1659年)の建立で、享保7年(1722年)に再建された懸造です。 寺は天平勝宝年間(749〜757年)に行基が開き、大同元年(806年)に空海が中興したと伝わります。
その舞台から、上陸できない島を正面に見下ろします。
まち並みの側では、旧坂越浦会所の2階の茶室から坂越港を見下ろせます。 1831年から1832年に村会所として建てられ、赤穂藩の茶屋も兼ねた建物です。
大避神社の本殿は明和6年(1769年)、拝殿と神門は延享3年(1746年)の再建。 絵馬堂に40点以上の絵馬があり、最古の船絵馬は享保7年(1722年)の年号を持ちます。
最後に、塩を国が管理した役所の建物へ
帰りの駅に戻る前に、城下町の加里屋に1つ残しておきます。
赤穂市立民俗資料館です。 明治41年(1908年)竣工の旧大蔵省赤穂塩務局庁舎で、 兵庫県の重要有形文化財建造物になったのは昭和61年(1986年)です。
塩務局は明治38年に特設された役所です。
ここを最後に置く理由があります。
1日目に浜で塩を作る仕掛けを見て、2日目に塩を積み出した港を見て、 最後に塩を国が管理した役所の建物に入ります。
浜から船、船から役所の順に、塩が町の外へ出ていく道をそのままたどります。
逆にすると、役所の建物を見ても何の役所か分かりません。 赤穂の塩は、今も国内の塩生産量の約2割を占めます。
2日分の足をどう作るか
実務の注意です。
- 御崎の宿は播州赤穂駅からバスで約25分です。バス停から徒歩0分の宿もあります
- 市内循環バスは6ルートありますが、曜日でルートが入れ替わり、日曜は全ルート運休です。御崎・尾崎の側へ行くルートは決まった曜日だけです
- 城下町・御崎・坂越をまとめて動くなら、車かレンタサイクルが前提です。レンタサイクルは観光協会が貸しています
- 塩の国へのバスは、土・日・祝日は赤穂海浜公園前まで行きます。それ以外は「赤穂高校」で降りて南へ約1km歩きます
- 海洋科学館の駐車場は県立赤穂海浜公園の有料駐車場で、事前予約はできません。大石神社の前には無料の駐車場があります
- 坂越は駅から遠いです。旧坂越浦会所と坂越まち並み館はJR坂越駅から徒歩25分、播州赤穂駅からは車で12〜13分です
- 車なら山陽自動車道の赤穂ICが起点です。大石神社まで10分、海洋科学館まで約15分、きらきら坂まで約20分かかります
- 新幹線は相生で乗り換えます。相生から赤穂大石神社までは車で約20分です
- 市公式に「赤穂市総合時刻表」が置かれています。デマンドタクシーもあります
塩が入った砂糖菓子を持ち帰る
持ち帰るのは、金平糖に赤穂の塩を効かせたものです。 包みは40gで、箱入りと袋入りの2つがあります。
なぜ砂糖菓子に塩が入るのか。 塩が安く手近にあった町では、甘いものの味を締めるのに塩を使います。
塩は甘さを消すのではなく、甘さの輪郭を立てます。
汗をかく季節に持ち歩く人がいて、アイスに散らす使い方も書かれています。
小さくて軽く、割れません。 2日分の荷物の隙間に入ります。
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宿は、御崎か駅前かで中身が変わる
赤穂温泉の宿は御崎の崖の上に並びます。 露天風呂が海に向いていて、播磨灘の日没と、そのあとの灯を湯から見られます。
播州赤穂駅からバスで約25分。バス停から徒歩0分の宿もあります。
料理は、瀬戸内海の魚介と、名水百選の千種川に育まれた地元の野菜を使うと書く宿があります。 冬は坂越の牡蠣が入ります。
御崎にはグランピングの施設や小さなホテルもあり、同じ崖の上で海に向いています。
城下町の側は性格が違います。 加里屋と播州赤穂駅前の宿は、城跡まで徒歩圏です。
2日目に坂越へ早く入りたいなら駅の側、日没を主役にするなら御崎です。

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服装と持ち物
- 1日目は城跡、2日目は坂越の坂と石段です。歩けるきれいめスニーカーで
- 御崎は崖の上で、夕方に風が強くなります。羽織りものを1枚
- 日没まで外にいます。暗くなってから歩くなら、小さな明かりがあると安心です
- 塩田は日除けのない屋外です。帽子と日焼け止め
- 妙見寺の観音堂は舞台造で、上がるのに段差があります。底の滑らない靴で
- 冬に牡蠣を食べるなら手が濡れます。タオルを1枚

