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旅行
津山1泊2日モデルコース|朝の出雲往来を歩くために泊まる
公開: 2026-10-24 | #津山 #岡山 #1泊2日 #観光 #中国
津山に泊まる理由は、朝の出雲往来です。
城東(約8.1ha・平成25年選定)と城西(約12.0ha・令和2年選定)は、どちらも今も生活道路です。 無電柱化が済んでいるのは、平成22年度(2010年度)に完成した城東の一部区間だけです。
車と人が動き出す日中は、電線と路上駐車が町並みに入り込みます。
なまこ壁・虫籠窓・袖壁のつし2階が切れ目なく連なって見えるのは、泊まった翌朝の早い時間に限られます。
日程を決める条件
- 津山まなびの鉄道館の休みは月曜(祝日なら翌平日)と、年末の12月29日から31日です。 月曜をまたぐ日程なら、鉄道館は月曜でない側の日に入れてください
- 城跡に建つ建物は2005年(平成17年)復元の備中櫓だけです。天守閣はありません
- 2日目の朝に桜を入れられるのは4月初旬から上旬です。鶴山公園はソメイヨシノなど約1,000本で、 岡山県下では唯一の「全国サクラ名所百選」ですが、花期は2週間程度です
- 衆楽園は季節で見るものが替わります。桜が約100本で4月上旬から中旬、ツツジが約150本で4月下旬から5月上旬、紅葉は11月中旬から下旬です
- 11月に当たると、城東の出雲往来が「城東むかし町」で歩行者天国になります。平成元年(1989年)から毎年開かれる住民主催の行事です
- 2026年11月16日(月)〜19日(木)と12月7日(月)は、姫新線の津山〜新見で昼間の集中工事があり一部列車が運休します。 代行バスは中国勝山発の津山行き1本だけで、ほかの運休列車に代行はありません
- 城跡は丘の上にあり、石段で石垣の段を上がっていきます。1日目に登るので、2日目の足を残しておく必要があります
- 朝の町並みを歩くなら、宿の位置が効きます。城の足元に泊まるか駅前に泊まるかで、朝に出られる時間が変わります
1日目
- 11:20
津山駅に着く移動
岡山駅から津山線の快速「ことぶき」で約1時間。美作国は和銅6年(713年)に備前国から分かれた国です。
- 11:50
津山まなびの鉄道館を見る移動
旧津山扇形機関車庫は1936年建設で、現存する扇形機関車庫では国内2番目の規模。製造1両だけのDE50-1とD51形755号機を展示します。月曜休館です。
- 13:30
津山城跡に登る移動
1616年完成、築城期間12年。石垣は築城開始時の野面積みから停止時の切込み接ぎまで、足掛け13年で様相が変わっています。
- 14:40
二の丸東側の石垣を見る
全長約65m・高さ7〜8m・天端幅約5m。元禄10年(1687年)頃の絵図には「高さ四間半」と記されます。外は急崖で、下を宮川が流れます。
- 15:40
城西の寺町を歩く移動
重伝建の寺町及び商家町で面積約12.0ha、令和2年12月23日(2020年)選定。森家の菩提寺である本源寺の本堂ほかは2013年の重要文化財です。
- 17:30
城下の宿に入る
津山は温泉地ではなく、宿は城の足元と駅前に分かれます。朝の城東へ出るなら城の足元が近いです。
- 19:00
ホルモンうどんと干し肉で夜にする
津山ホルモンうどん研究会はB-1グランプリで2009年にブロンズ、2011年にシルバー。干し肉は塊肉を干す津山独特の食べ方です。
2日目
- 07:30
朝の城東を歩く
面積約8.1haの保存地区は今も生活道路です。無電柱化が済むのは平成22年度(2010年度)完成の一部区間だけで、連なりが見えるのは早い時間に限られます。
- 09:30
箕作阮甫旧宅を見る
旧出雲往来に面する国の史跡。昭和50年(1975年)3月の指定後に解体復元され、箕作阮甫は文化9年(1812年)まで14年間ここに住みました。
- 10:30
宮川門跡の石垣を見る移動
東西60mの外周遺構で、歴代藩主がだんじりを見物した記録が残ります。津山だんじり28基は岡山県指定文化財です。
- 11:20
鶴山八幡宮の本殿を見る移動
国の重要文化財で寛文9年(1669年)建立。森長継が明暦から寛文期に建てた「中山造」の社殿の最後にあたります。
- 12:00
衆楽園を歩く移動
旧津山藩別邸庭園で2002年9月20日の国の名勝。松平氏が元禄15年(1702年)から幕末まで使い、明治3年(1870年)に衆楽園と命名されました。
- 13:10
城下で昼にする移動
そずり肉は骨の周りをそぎ取った肉で、鍋に使います。市内の牛の使い方はホルモンだけではありません。
- 14:40
津山駅から帰る移動
姫新線の津山→新見方向は1日14本。2026年11月16〜19日と12月7日は集中工事で一部が運休します。
- 時刻は目安です。列車やバスのダイヤは改正で変わるため、出発前に各社の時刻表でお確かめください。
1日目を西に、2日目の朝を東に振る
この2日の組み方には理由があります。
津山の城下は、出雲往来に沿って城から東西へ1本ずつ伸びています。 東が町人町の城東で約8.1ha、西が寺町の城西で約12.0haです。
合わせて20.1ha、城東の街道筋だけで約1.2kmあります。 1日で両方を歩くと、徒歩距離がかなり長くなります。
そこで1日目を西、2日目を東に分けています。
順番を逆にすると落ちるものがはっきりしています。 1日目の夕方に城東を入れると、朝しか見えない連なりを翌朝に残せません。
城西は寺院建築が主で、見るのは本堂や山門です。 城東は町家の表構えが主で、見るのは通り全体の連なりです。
通りの連なりは、車と電線が入る時間帯に弱い。だから城東を朝に置いています。
城に先に登る。石垣の13年と東の崖を見てから降りる
1日目に城へ登るのも順番の話です。
津山城跡は昭和38年9月28日(1963年)の国史跡です。 森忠政が1616年に完成させ、築城期間は12年でした(岡山県観光連盟)。
石垣は一様ではありません。 津山市教育委員会『津山城だより』によれば、築城開始時の野面積みから築城停止時の切込み接ぎまで、 足掛け13年のあいだに石積みの様相が大きく変化しています。
見分けるのは石の隙間です。 表鉄門桝形の東面と北面では、石を取り囲むように間詰石が詰まっています。 裏下門枡形はその逆で、北面と東面に間詰石がほとんどなく、石と石が直接合わさっています。
東側も見ておきます。 本丸から一段下がった東側の帯曲輪をつくる二の丸東側石垣は、全長約65m、高さ7〜8m、天端幅約5mです。 元禄10年(1687年)頃の絵図には「高さ四間半」、つまり約8.5mと記されています。 明和6年(1769年)には「太鼓櫓下」の石垣が長さ10間・高さ5間にわたって崩落し、稲荷宮に被害が及びました。
その石垣の外は急な崖で、崖の下を宮川が流れています。 津山市教育委員会は、この宮川が自然の防御線になっていたとしています。
上から崖と宮川を見ておくと、翌朝に歩く城東が「崖の外側」だと分かります。 城と町並みを別々に見ると、この関係は出てきません。
鉄道館は1日目に入れる
1日目に鉄道館を置くのは休館日の都合です。
津山まなびの鉄道館は月曜休館で、祝日の場合は翌平日が休みになります。 12月29〜31日も休館です。
2日目の朝を城東に使うと、鉄道館は1日目にしか入りません。 そのうえ月曜に当たると閉まります。日程を組むときに先に確かめる場所です。
中身は旧津山扇形機関車庫です。建設は1936年で、いま残る扇形機関車庫のなかでは国内2番目の規模にあたります。 展示には、製造が1両だけだったDE50-1とD51形755号機が入っています。
ここも町の成り立ちにつながっています。 津山には姫新線・津山線・因美線が集まります。 扇形の車庫は中心の転車台から放射状に線路を引く形で、方向を変えて列車を仕立て直す場所です。
街道が交わった盆地の交点に、線路も3方向から集まりました。
駅からは徒歩で約10分、駐車は普通車約35台分あります。
城西12.0haは午後の持ち時間で歩く
城西は面積が広いほうです。
重要伝統的建造物群保存地区で、種別は寺町及び商家町。 面積は約12.0haで、選定されたのは令和2年12月23日(2020年)です。
出雲往来を軸とした近世以来の地割が残り、 藩主の菩提寺をはじめ慶長期以降の各時代・各宗派の寺院建築が残っています(岡山県公式・文化庁)。 区域は坪井町、上紺屋町、宮脇町、西今町、西寺町、茅町、鉄砲町、小田中の各一部にまたがります。
ここに国の重要文化財があります。 森家の菩提寺である本源寺(臨済宗妙心寺派)の本堂ほかが2013年に指定され、 旧苅田家住宅が2016年に指定されています(津山市教育委員会)。
寺が1本の道に並んでいるので、歩く時間がそのまま見る量になります。 1日目の午後に時間を取るのは、ここが面積で効く場所だからです。
文化庁の重伝建一覧では、岡山県の保存地区は5つです。 倉敷川畔15.0ha(倉敷市)、城東8.1haと城西12.0ha(津山市)、吹屋6.4ha(高梁市)、矢掛宿11.5ha(矢掛町)。
県内で2地区を持つ市は津山だけで、その2地区は城を挟んで反対側にあります。 1日で片方になるのはこの配置のせいです。
夜に食べるものが、この町の説明になっている
泊まると夜が1回入ります。
市内に食肉処理場があるので、新鮮なホルモンが安く手に入ります。 津山ホルモンうどんはその環境から広まったもので、起点は昭和期の鉄板焼店。 酒のつまみのホルモン焼きにうどんを足したのが始まりとされます(岡山県観光連盟)。
出す店は市内20軒以上です。 津山ホルモンうどん研究会はB-1グランプリで2009年にブロンズ、2011年にはシルバーまで上げています。
牛の使い方はこれだけではありません。 干し肉は、牛の塊肉を干して旨みを詰めた津山独特の食べ方です。 そずり肉は骨の周りをそぎ取った肉で、鍋に入ります。
街道が交わる町だから人と物が集まり、集まる町だから食肉処理場が市内にありました。 昼に1皿だけ食べて帰ると、この並びは分かりません。
朝の城東でしか見えないもの
2日目の朝です。
城東は重要伝統的建造物群保存地区で、種別は商家町。 面積は約8.1haで、選定されたのは平成25年8月7日(2013年)です。
出雲往来沿いに発展した町人地で、江戸時代初期の地割が残っています。 切妻・平入のつし2階に、出格子窓・虫籠窓・なまこ壁・袖壁を用いた町家が建ち並びます(文化庁・津山市作成資料)。
保存の手は長くかかっています。 昭和61年度(1986年)に出雲街道沿い約1.2kmを市独自の町並保存地区に指定し、 重伝建の選定はその27年後。平成26〜令和7年度(2014〜2025年)で修理63件・修景10件が積み上がりました。
ただし無電柱化は全域ではありません。終わっているのは平成22年度(2010年度)に完成した一部区間だけです。
残りの区間で町並みだけを見るには、車が動き出す前の時間に歩くしかありません。 これが泊まる理由です。
朝の通りに、国の史跡が建っています。 箕作阮甫旧宅です。洋学者箕作家初代の箕作阮甫が少年期を過ごし、 文化9年(1812年)まで14年間ここに住みました。
指定は昭和50年(1975年)3月で、そのあと翌年にかけて解体と復元が行われています。 いまも旧出雲往来に面して建っているので、朝の町並みを歩く線の上にそのまま乗ります。
宮川門跡と京橋門は、城の外側の遺構
城東から城へ戻る途中に、城の外周が残っています。
津山城の外周の門は6箇所あり、京橋門が大手口にあたります。 津山市教育委員会は、京橋門を城の外周遺構を確認できる唯一の場所としています。
宮川門跡石垣は東西60mです。 ここは歴代藩主がだんじりを見物した記録が残る遺構です。
その「だんじり」も残っています。 津山だんじり28基が岡山県指定文化財として保存されています。
城の内側を1日目に、外側を2日目に見る形になります。 石垣の高さと門の位置は、同じ日にまとめて見ても区別がつきません。
鶴山八幡宮と衆楽園を帰りの動線に乗せる
2日目の後半は城の北側です。
鶴山八幡宮本殿は国の重要文化財で、寛文9年(1669年)の建立です。 森長継は明暦から寛文期(1655〜1673年)にかけて総社・高野・徳守の各社殿をいずれも「中山造」で建立し、 鶴山八幡宮本殿がその最後にあたります。総社本殿は明暦3年(1657年)の再建で、こちらも国の重要文化財です。
その先が衆楽園です。 旧津山藩別邸庭園として2002年9月20日に国の名勝に指定されました。 形式は池泉回遊式で、近世の大名庭園としては岡山県北部で唯一です(文化庁 文化遺産オンライン・津山市)。
松平氏がこの庭を使ったのは、元禄15年(1702年)から幕末までです。 松平宣冨の入封当初の役目は、他藩の使者を謁見する「御対面所」でした。 のちに第11代斉孝と第12代斉民の隠居所にもなり、明治3年(1870年)に「衆楽園」と命名されています。 応接の場から隠居所へ、明治以降は公園へ。役目だけが入れ替わって、庭は残りました。
ここを2日目の後半に置くのは、位置の都合です。 衆楽園は津山駅から徒歩約20分で、駐車場は130台あります。 城の北から駅へ下る動線に乗るので、帰りの列車の前に収まります。
朝に東、昼に北、そのまま南の駅へ。城を中心にした半周で2日目が終わります。
列車と休館日が、この2日を縛る
実務の注意です。
- 行き帰りの軸は津山線です。法界院駅の時刻表では岡山方面が1日21本で、内訳は普通14本と快速ことぶき7本。 所要は快速で約1時間、普通なら1時間20分から30分を見てください
- 西へ抜けるなら姫新線ですが、津山から新見方向は1日14本です(普通12本・快速2本)。 因美線の智頭方面も細いので、県境越えは車のほうが現実的になります
- 2026年11月16日から19日、および12月7日は姫新線の津山〜新見で集中工事が入り、昼間の一部列車が止まります。 振り替えは中国勝山発 津山行きの1便だけです
- 車の場合は中国自動車道の津山ICか院庄ICで降りて、市街まで15分ほどです
- 徒歩の目安は、鉄道館が駅から10分、鶴山公園が15分、衆楽園と城西の保存地区がそれぞれ20分。 城東へは市内循環のごんごバスで、東新町のバス停を降りてすぐです
- 2地区はどちらも生活道路で、まとまった駐車場が町並みの中にありません。城側か駅側に置いて歩く前提になります
- 2日目に何時から歩けるかは宿で変わります。城の足元と駅前で、朝に動ける範囲が違います
- 鉄道館の休みは月曜(祝日なら翌平日)と年末の3日間です。開いているかどうかは先に確かめてください
- 1日目に石段を登るので、重い荷物は宿に預けてから城へ向かってください
持ち帰るのは、果実とままかりとインク
城下の2地区に、大きな土産物の集積はありません。 ホルモンうどんも干し肉も、その場で食べるものです。
持ち帰る側に残るのは、岡山県全体の品になります。
果実のゼリーは白桃・シャインマスカット・ピオーネを組み合わせた詰め合わせです。 個数で6個入と9個入が選べるので、配る相手の数で決められます。
ままかりの酢漬は瀬戸内側の魚を酢で漬けたものです。 480gなら約45〜55匹、100gなら約10〜12匹。内陸の津山のものではありませんが、岡山の食べ物として置かれています。
食べ物でないものを1つ挙げると、万年筆のインクです。 「備中想色」「備前浪漫」という名で県内の地名を色にしたシリーズで、色数から選びます。
2日目の荷物になるので、買うのは駅へ向かう前に回してください。
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宿の位置で、2日目の朝が決まる
津山は温泉地ではありません。宿は3つの場所に分かれます。
1つは城の足元、山下のあたりです。 石垣の下から出雲往来へそのまま歩き出せるので、朝の城東を狙うならここです。
2つめは駅前です。帰りの列車の時間から先に決める人には、駅前が確実です。 天然温泉を引く宿もあります。
3つめは院庄や加茂、久米の側です。中国自動車道のインターに近く、車で動く場合の選択になります。
朝の町並みが目的なら、歩き出す距離を短くできる宿を選んでください。

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服装と持ち物
- 2日で城下を歩き通します。歩けるきれいめスニーカーで
- 1日目に石垣の段を石段で上がります。靴底の溝が深いものを
- 2日目の朝は人が動く前に出ます。暗いうちから歩くなら明るい色の上着を
- 城西12.0haと城東8.1haを2日に分けても歩数は出ます。両手が空く荷物で
- 2日続けて歩きます。羽織りものは脱ぎ着しやすいものを
- 鉄道館と庭園で写真を撮るなら、予備の電源を1つ
