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旅行
岡崎・豊田1泊2日モデルコース|渋滞の前に着く、朝の香嵐渓
公開: 2026-10-23 | #岡崎 #豊田 #1泊2日 #観光 #中部
豊田に泊まる理由は朝いちばんの香嵐渓です。
もみじまつり期間(11月)の日曜・祝日は、足助中心部の国道153号(飯田街道)が激しく渋滞します。 名鉄豊田市駅からのバスも約50分かかります。
日帰りだと、到着は人と車が増えた時間になります。
前の晩に豊田に入れば、渋滞が始まる前の時間帯に渓谷を歩けます。 この2日は、そこへ向けて組んでいます。
2日目の風景には条件があります
先に条件を書きます。
香嵐渓の紅葉は例年11月中旬から下旬の2週間程度が見頃です。 もみじまつりの会期は11月の1か月ですが、 会期に行っても、色づき前か散り後に当たる年があります。
小原の四季桜と紅葉が同じ斜面に並ぶ景色は、条件が二重です。 四季桜は春と秋の二季咲きで、11月上旬に咲き始め、中旬から下旬が見頃です。 四季桜の開花と紅葉の色づきが同じ年に重なったときだけの風景になります。
トヨタ会館には休館日があります。 工場見学(元町・高岡・堤工場)は2021年7月12日から休止で、ラインは見られません。 休館日は変わることがあるので、行く前に確かめてください。
1日目
- 10:00
東岡崎駅に着く移動
1日目は川の下流です。矢作川の河口は三河湾で、塩が取れます。
- 10:40
岡崎公園と岡崎城へ移動
徳川家康がこの城で生まれました(天文11年12月26日)。石高5万石ながら神君生誕の地として格式が高い譜代大名の城でした。
- 11:40
天守の展示を見る
2023年1月21日リニューアルオープン。4階のシアタールームで、床面に投影した現在の地図から過去の城郭と城下町を映像と音響で見せます。
- 12:40
八帖町の味噌蔵を歩く移動
岡崎城から西へ八丁(約870m)。矢作川の川湊で、三河湾の塩と船で届く大豆が集まりました。カクキューの創業は正保2年で2025年に380年です。
- 13:30
八丁味噌の昼食
原料は大豆と塩のみ。大きな木桶に川石を円錐状に積んだ重石をのせ、二夏二冬=2年以上寝かせます。
- 15:00
乙川の河原に出る移動
打上は乙川(殿橋下流)河畔と矢作川河畔です。2026年の岡崎城下家康公夏まつり花火大会は第78回で、市制110周年の記念事業です。
- 16:30
トヨタ会館へ移動
休館日があるので、帰る日がそこに当たる組み方では1日目に入れるしかありません。工場見学は2021年7月12日から休止で、ラインは見られません。
- 18:00
豊田の宿に入る
宿は豊田市駅前と、猿投温泉のように山あいにあるものに分かれます。翌朝のバスの起点に近いほうが朝が短くなります。
2日目
- 07:00
朝いちばんのバスで足助へ移動
名鉄豊田市駅(三河線)から名鉄バスで約50分。もみじまつり期間(11月)の日曜・祝日は足助中心部の国道153号が激しく渋滞します。
- 08:00
朝の香嵐渓を歩く
モミジは寛永11年(1634年)に香積寺11世住職・参栄和尚が植えたのが始まりです。見頃は例年11月中旬から下旬の2週間程度です。
- 09:30
飯盛山のモミジを見上げる
大正末期から昭和初めに森林公園造成のため、青年団・婦人会などの奉仕作業で植えられたものです。天然林ではありません。
- 11:00
足助の町並みを歩く移動
三河湾の塩を信州へ運ぶ塩の道の宿場町です。2011年に愛知県で最初の重要伝統的建造物群保存地区に選定されました。
- 12:00
五平餅で昼食
炊いた米を粒が残る程度につぶして棒に刺し、味噌などのタレを塗って焼きます。串型とわらじ型の2系統があります。
- 13:30
小原の川見四季桜の里へ移動
小原地区は四季桜の里で、地区全体で約1万本、川見四季桜の里は約1,000本から1,200本。同じ斜面で四季桜と紅葉が同時に見えます。
- 15:30
豊田市駅へ戻って土産移動
山あいなのでバスの本数は限られます。帰りの便を先に決めてから歩いてください。
- 16:30
名鉄で帰る移動
土産は八丁味噌です。煮詰めても香りが落ちにくいので、家では煮込みや焼き物のタレに回せます。ういろうなどの菓子も並びます。
- 時刻は目安です。列車やバスのダイヤは改正で変わるため、出発前に各社の時刻表でお確かめください。
逆にすると、朝の渓谷が消える
順番の理由を書きます。
山側を2日目に置いています。
この行程は1日目の午前に東岡崎から入ります。 逆にして1日目を香嵐渓にすると、豊田市駅からのバスで約50分を足すぶん、 渓谷に立つのは昼寄りになります。 もみじまつり期間の土日祝は、その時間に足助中心部の国道153号が詰まります。
静かな渓谷は、泊まった翌朝にしか取れません。
もう1つあります。 トヨタ会館は休む日があります。
帰る日がその休館日に当たる組み方なら、 トヨタ会館は1日目に入れる以外にありません。
この2つで、岡崎・豊田が1日目、足助・小原が2日目に決まります。
下流の塩から、上流の塩へ
順番は土地の筋にも合っています。
矢作川は、海と山を1本でつないでいます。
1日目に歩く八帖町は矢作川の川湊でした。 三河湾の塩と、船で届く大豆が集まる場所です。 だから大豆と塩だけの味噌が、ここで二夏二冬寝かせられました。
2日目に歩く足助は、その塩の行き先です。
尾張・三河と信州を結ぶ伊那街道(中馬街道)の中継地で、 三河湾の塩を信州へ運ぶ「塩の道」の宿場町でした。
ここで塩を詰め替えたものが「足助塩」「足助直し」と呼ばれました。
土地の産物ではありません。 中継地であることが、そのまま食べ物の名前になっています。
下流では塩が味噌になり、上流では塩が商品名になる。 この順に歩くと、同じ塩の話が2回出てきます。
逆に歩くと、足助の塩がどこから来た塩かを知らないまま町並みを見ることになります。
足助の町並みは大火の後に建ったもの
足助の古い町並みは、2011年(平成23年)に愛知県で最初の重要伝統的建造物群保存地区に選定されました。 愛知県内第1号です。
古い町並みですが、いま建っている家は江戸の初めのものではありません。
安永4年(1775年)の大火で町が焼け、その後に再建されたのが現在の町並みです。
残っているのは、防火のために軒先まで漆喰で塗り固めた塗籠造りの町家です。 焼けた町が、焼けない作りで建て直されています。
並びは一様ではありません。 妻入りと平入りが混じる家並みで、同じ向きの家が続くわけではありません。 焼けた後の建て直しでも、建ち方は1つにそろっていません。
モミジは1634年に人が植えた
香嵐渓のモミジは自然林ではありません。
寛永11年、香積寺11世住職・参栄(三栄)和尚が植えたのが始まりです。 1634年にあたります。
寺の僧が植えた木が、渓谷の景色になりました。
飯盛山のモミジは、大正末期から昭和初めに森林公園造成のため、青年団・婦人会などの奉仕作業で植えられたものです。
つまり2段階でできています。
- 1634年: 寺の植樹
- 大正末期から昭和初め: 住民の奉仕作業
天然林ではなく、人が植えた景色です。
植えた場所も分かれています。 寺の植樹は巴川沿いの参道から境内にかけて、 住民の植栽は飯盛山の側に広がったものです。
朝のうちなら、その参道を人の少ない時間に歩けます。
四季桜は同じ斜面に紅葉と並ぶ
2日目の午後は豊田市小原地区です。
四季桜の里です。 地区全体で約1万本、川見(せんみ)四季桜の里は約1,000本から1,200本あります。
11月上旬に咲き始め、中旬から下旬が見頃です。
ここで起きるのは重なりです。 同じ斜面で、淡いピンクの四季桜と紅葉が同時に見えます。
午後に回す理由は並びです。 朝のうちに渓谷の紅葉を見て、午後に桜と紅葉が重なる斜面を見る順にすると、 同じ11月の色を2通りで見ることになります。
小原は小原和紙と小原歌舞伎の里でもあります。 和紙と芝居が残る山あいに、二季咲きの桜が植えられている土地です。
五平餅は山の米の食べ方
2日目の昼は五平餅です。
中部地方の山間部の郷土料理です。
作り方に理由が出ています。 炊いた米を粒が残る程度につぶして棒に刺し、味噌などのタレを塗って焼きます。
米が貴重な山地の食べ方です。 山仕事の携行食として工夫されたという説があります。
名前も残っています。 神への供え物「御幣」に似た形から五平餅と呼ばれたという説です。
形は串型とわらじ型(楕円形)の2系統で、 わらじ型は東濃・奥三河に多い形です。
携行食とハレの食べ物、両方の性格を持っています。
タレは味噌です。 1日目に歩いた蔵の町と、同じ豆味噌の土地です。
1日目は城と味噌と河原にする
1日目の中身を置きます。
岡崎城は、15世紀半ばに西郷頼嗣が築き、1531年に家康の祖父・松平清康が拡張・改修した城です。 徳川家康はこの城で生まれました(天文11年12月26日)。
石高は5万石ですが、「神君生誕の地」として格式が高い譜代大名の城でした。
2023年1月21日、天守は展示を全面改装してリニューアルしています。 4階のシアタールームでは、 床面に投影した現在の地図から、過去の城郭と城下町を映像と音響で見せます。
城から西へ八丁(約870m)で八帖町です。 八丁味噌を作るのはカクキューとまるやの2社だけで、 カクキューの創業は正保2年(2025年で380年)です。
そして河原に出ます。 家康が三河の若者で鉄砲隊を編成し、火薬の製造と管理を三河に限らせました。 江戸時代の平和で、火薬は観賞用に変わりました。
岡崎の花火大会は、鉾船を浮かべた菅生神社の祭礼が元で、 打上は乙川(殿橋下流)河畔と矢作川河畔です。 2026年は第78回、市制110周年の記念事業にあたります。
城・味噌・火薬が、同じ川のそばに並んでいます。 この3つを見てから山に入ると、2日目の町並みが塩の道として読めます。
バスの本数と、車で行く場合
実務の注意です。
香嵐渓へは名鉄豊田市駅から名鉄バス矢並線(足助行)で約50分、 「香嵐渓」バス停で降ります。
浄水駅(豊田線)からとよたおいでんバスさなげ足助線(百年草行)でも行けます。 東岡崎駅からも名鉄バス岡崎・足助線(足助行)が出ていて、こちらは約70分です。
山あいなので本数は限られます。 帰りの便を先に決めてから歩いてください。
車の場合は早朝到着です。 もみじまつり期間(11月)の日曜・祝日は、足助中心部の国道153号で激しく渋滞します。 遅く出ると、渓谷に着く前に午前が終わります。
小原は足助とは別の方向です。 公共交通で公表されているのは名鉄豊田市駅発のとよたおいでんバス小原・豊田線(上仁木方面)で、 約1時間かかります。 香嵐渓から小原へ直接向かう路線は、公表の経路に見当たりません。 2日目に両方入れる組み方は車が前提で、バスなら豊田市駅へ戻る時間を先に数えてください。 乗り場や経路は変わるので、当年の運行を確かめてください。
お土産は味噌と、愛知の菓子
八丁味噌は、大豆と塩だけを大きな木桶に仕込み、 川石を円錐状に積んだ重石をのせて二夏二冬寝かせた豆味噌です。
色が濃く、煮詰めても香りが落ちにくいので、 地元では味噌煮込みうどんや焼き物のタレに回りました。 2日目に食べた五平餅のタレも味噌です。 家でも味噌だれを作れるのが、この土産の使い方になります。
土産として挙がるのは3種類です。 蔵元の味噌の詰め合わせ、八丁味噌やたまり醤油をタレに使った佃煮、 それにういろう(名古屋のものと西尾の抹茶のものがあります)。 下に出るのはこのうちの2点で、味噌が出ない回もあります。
佃煮の牡蠣は石巻(宮城県)のものです。 三河のものを渡すなら、味噌か、味噌をタレに使ったものになります。
抹茶の西尾市も愛知県内の産地ですが、 地理的表示(GI)に登録されているのは1日目の「八丁味噌」のほうです。
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宿は駅前と山あいに分かれる
宿の取り方で2日目の朝が変わります。
豊田市駅前には駅前型のホテルが並びます。 香嵐渓行きの名鉄バスが出る駅で、渓谷までは約50分です。
猿投温泉のように、山あいにある宿もあります。 ただしバス乗り場のある豊田市駅前からは離れた場所です。 朝いちばんの便に乗るなら駅前、宿で温泉に入るなら山あい、という分かれ方です。
岡崎側にも宿があります。 東岡崎駅からも足助行きの直通バスが出ているので乗り換えは増えませんが、 約70分で、豊田市駅からより長くかかります。
朝の渓谷に早く立つなら、豊田側です。
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- 2日目の朝は山あいです。平地より冷えるので1枚多めに
- 渓谷は川沿いの道です。濡れた落ち葉で滑ります
- 小原は斜面を歩きます。歩きやすい靴で
- バスの待ち時間が出ます。風を通さない上着を1枚
- 味噌は重いので、手が空く鞄で
