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旅行
黒石・大鰐日帰りモデルコース|雪が決めた歩廊と、2つの食べ物
公開: 2026-10-23 | #黒石 #大鰐 #日帰り #観光 #東北
黒石市は青森県の中ほど、奥羽山脈の西のふもとにあります。
弘前から弘南鉄道弘南線で16.8km、13駅の路線の終点です。
この土地は特別豪雪地帯に指定されています。
年平均気温10.2℃、冬日が年117.8日。
その雪が、町の形と食べ物の両方を決めました。
先に押さえる4つの条件
この土地は、行く時期で見えるものが変わります。
- こみせが役目を果たしている姿は雪の季節だけです。豪雪と吹雪を防ぐための構造なので、何のためにあるかが分かるのは冬です
- 弘南鉄道大鰐線に乗れるのは2028年3月31日までです。翌4月1日に運行休止が決まっています。休止後の代替交通は決まっていません
- 大鰐温泉もやしは扱う店と時期が限られます。温泉水と土だけで約1週間かけて育てる手仕事で、生産者は2014年時点で7軒です
- 中野もみじ山の見頃は10月下旬から11月上旬です。その年の気温で数日単位でずれます
そして弘南線は日中60分間隔です。
2023年には9月25日から全線が運休し、11月7日に再開しました。
行く前に運行情報を見てください。
1日の流れ
- 09:30
弘前駅から弘南線に乗る移動
弘南鉄道弘南線は弘前駅〜黒石駅16.8km・13駅です。朝は30分間隔、日中は60分間隔です。
- 10:10
黒石駅に着く移動
黒石市は面積217.05km²、人口28,373人(2026年9月1日の推計人口)。特別豪雪地帯の指定を受けています。
- 10:40
中町こみせ通りを歩く
2005年7月22日に「黒石市中町」として重要伝統的建造物群保存地区へ選定されました。保存地区は3.1haで、通りは日本の道100選です。
- 12:00
黒石つゆやきそばを食べる
1960年代、旧中郷中学校前の店『美満寿』で、冷めた焼きそばに温かい津軽そばのつゆをかけたのが始まりです。麺は太めで平たい太平麺です。
- 13:30
弘前へ戻る移動
弘南線は夕方以降が35分間隔です。1本落とすと待ちが長くなります。
- 14:40
大鰐温泉に着く移動
弘前駅からJR奥羽本線で大鰐温泉駅へ。大鰐温泉駅は弘南鉄道大鰐駅に接続しています。
- 15:10
大鰐温泉もやしを食べる
江戸時代には弘前藩への献上品でした。温泉水と土だけで約1週間かけて長さ30cmほどに育てます。生産者は2014年時点で7軒で、扱う店と時期は限られます。
- 16:30
大鰐温泉駅から帰る移動
奥羽本線の大鰐駅は1895年(明治28年)の開業です。源泉温度60〜80℃、共同浴場は9か所あります。
- 時刻は目安です。列車やバスのダイヤは改正で変わるため、出発前に各社の時刻表でお確かめください。
冬日117.8日の土地に、庇の歩廊ができた
数字から入ります。
黒石市は面積217.05km²、人口28,373人(2026年9月1日の推計人口)。
年平均気温10.2℃、冬日117.8日、真冬日26.2日。 特別豪雪地帯の指定を受けています。
この雪のなかで通りを歩けるようにしたのがこみせです。
主屋の道路側に庇を張り出し、 その下を歩廊にしています。
雪と吹雪の吹き込みを、屋根で止める形です。
日差しも、同じ屋根が遮ります。
商家が、買い物に来る人のために自分の敷地内へ設けたものです。
2005年7月22日に重伝建へ選定された
中町こみせ通りは、 2005年(平成17年)7月22日に「黒石市中町」として 重要伝統的建造物群保存地区に選定されました。
保存地区の面積は3.1ha、種別は商家町です。
通りは日本の道100選にも選ばれています。
ここで見るのは建物ではなく通りです。
庇が連なって、屋根のある道になっています。
焼きそばに、熱い汁をかけた
黒石つゆやきそばの始まりは1960年代です。
旧中郷中学校前にあった店「美満寿(みます)」で生まれました。
学校帰りの子どもに、 冷めた焼きそばへ温かい津軽そばのつゆをかけて出したのが始まりとされます。
寒い土地で冷めた麺を温め直す形が、そのまま土地の料理として残りました。
麺は太くて平たい
麺にも土地の形があります。
黒石の焼きそばは太めで平たい太平麺です。
うどんに近い幅の麺に、温かいつゆをかけて食べます。
麺は太平麺、汁は津軽そばのつゆです。
温泉の熱だけで、雪の季節に青物を育てる
大鰐温泉もやしには約350年の歴史があります。
水道水を使いません。 温泉水と土だけで育てます。
地中温度を約25℃に加温して、 約1週間で長さ約30cmになります。
雪に埋まる季節に青物を作る方法が、湯の熱でした。
生産者は2004年に4軒まで減りましたが、 2014年には7軒に戻っています。
大鰐温泉は建久年間からの湯治場
開湯は建久年間(1190〜1198年)と伝わります。
由来の話は1つではありません。 東国を行脚していた円智上人が夢のお告げで湯を知ったという縁起が伝わり、 藩祖の津軽為信が眼病を治したという話も残ります。
慶安2年(1649年)には、 津軽の3代藩主が御仮屋を設けて湯治した記録が残ります。
泉質はナトリウム・カルシウム-塩化物・硫酸塩泉。 源泉温度は60〜80℃で、共同浴場は9か所あります。
1895年(明治28年)に奥羽本線の大鰐駅が開業し、 1953年6月には碇ヶ関温泉と合わせて大鰐碇ヶ関温泉郷として県立自然公園に指定されました。
この60〜80℃が、もやしの栽培にも使われています。
入る湯と、育てる湯が同じ湯です。
中野もみじ山は1802年に移された紅葉
享和2年(1802年)、 弘前藩主・津軽寧親が京都から100余種のカエデの苗木を取り寄せて移植したのが始まりです。
京都の嵐山になぞらえて「小嵐山」とも呼ばれます。
中野神社の境内には樹齢100年を超えるモミジが約130本あります。 神前の対植えのモミ(2本・推定樹齢200〜300年)は、 青森県の天然記念物に指定されています。
つまり、いまの紅葉は人の手で始まったものです。
黒石市街から山側に入るので、 公共交通だけでは本数が足りません。車かバスが前提です。
弘南線と大鰐線は、弘前でつながっていない
乗り方で迷うところです。
- 弘南線: 弘前駅〜黒石駅16.8km・13駅。起点はJR弘前駅に隣接しています
- 大鰐線: 中央弘前駅〜大鰐駅13.9km・14駅
この2本は弘前側でつながっていません。
大鰐線の起点は弘前市中心部の中央弘前駅で、 JR弘前駅とは別の駅です。
大鰐側はJR奥羽本線の大鰐温泉駅が弘南鉄道大鰐駅に接続しています。
だから1日で黒石と大鰐を回るなら、 弘前駅からJR奥羽本線で大鰐温泉駅へ入るほうが素直です。
本数と混雑と雪
- 弘南線は朝30分間隔・日中60分間隔・夕方以降35分間隔です。日中に1本落とすと、次まで1時間空きます
- 黒石温泉郷(温湯温泉・青荷温泉)と中野もみじ山は車かバスが前提です
- 混雑の山は7月下旬から8月上旬の黒石ねぷた祭りと、お盆の黒石よされです。宿が取りにくくなります
- 冬は真冬日が年26.2日の土地です。積雪と除雪を前提に時間を取ってください
お土産はりんごと、つゆやきそば
黒石市は市の花にリンゴを指定しています。 津軽平野のりんごの産地です。
持ち帰りはジュースなどの加工品が向きます。
つゆやきそばは2食入・3食入の持ち帰り用があります。
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泊まるとランプの夜がある
このコースを泊まりにする意味は夜です。
黒石と大鰐の宿は温泉地に集まります。 市街から山側に入った黒石温泉郷(温湯温泉・青荷温泉)と、大鰐温泉です。
なかでも青荷温泉は、 灯油ランプの明かりだけで客室と風呂を照らします。
携帯電話は通話もネットも圏外です。
日帰り入浴で湯には入れますが、 ランプが灯る時間は泊まった人だけのものです。

黒石・大鰐
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服装と持ち物
- こみせ通りと温泉街を歩きます。歩けるきれいめスニーカーで
- 特別豪雪地帯の指定を受けた土地です。冬は雪の上を歩ける靴に替えてください
- 湯に入るので、髪をまとめるものがあると楽です
- 山側に入ると気温が下がります。羽織りものを1枚
- 列車の間隔が空きます。待ち時間に読むものを1つ
