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旅行

黒石・大鰐1泊2日モデルコース|約140個のランプと、圏外の夜

公開: 2026-10-23 | #黒石 #大鰐 #1泊2日 #温泉 #東北

黒石に泊まる理由は青荷温泉の夜です。

客室も風呂も灯油ランプだけで照らす宿です。

31室が埋まる日は約140個のランプを点灯します。 配り終えるのに2時間かかります。

そして携帯電話は通話もネットも圏外です。 110番・119番も通じません。テレビもラジオも映りません。

日帰り入浴で湯には入れます。 ランプが灯る時間と、通信が切れた静けさは泊まった人だけのものです。

ルートマップ|このコースの動き方※位置・距離は概略のイメージです
浅瀬石川弘南鉄道弘南線(16.8km)弘南鉄道大鰐線(13.9km)JR奥羽本線(大鰐温泉駅)弘前駅09:30 START2黒石駅10:103中町こみせ通り10:404中野もみじ山14:00G青荷温泉16:00 宿泊青荷温泉07:00 START2黒石駅10:303中央弘前駅11:40大鰐温泉12:20 GOAL1日目のルート2日目のルート弘南鉄道弘南線(16.8km)N

先に決めておく条件

  • 青荷温泉に着いたら連絡が取れません。連絡の必要がある日程に、この宿を入れないでください
  • 大鰐線の最終運行日は2028年3月31日です。翌4月1日に休止します。何が代わりに走るかは未定です
  • 弘南線は日中60分間隔です。1本落とすと、次の列車まで1時間空きます
  • 山側は車かバスが前提です。黒石温泉郷と中野もみじ山は、市街から山へ入った先にあります

2023年には弘南線がレール異常で9月25日から全線運休し、 11月7日に全線で再開しました。

宿の予約確認と運行情報は、山に入る前に済ませてください。 入ったあとは確かめる手段がありません。

1日目

  1. 09:30

    弘前駅から弘南線に乗る移動

    弘前駅〜黒石駅16.8km・13駅。日中60分間隔なので、朝のうちに町へ入ります。

  2. 10:10

    黒石駅に着く移動

    年平均気温10.2℃、冬日117.8日、真冬日26.2日の土地です。冬は積雪と除雪が前提になります。

  3. 10:40

    中町こみせ通りを歩く

    豪雪と吹雪の吹き込みを防ぐため、主屋の道路側へ庇を張り出した歩廊です。保存地区は3.1haで、種別は商家町です。

  4. 12:00

    黒石つゆやきそばで昼食

    1960年代に旧中郷中学校前の店『美満寿』で生まれました。麺は太めで平たい太平麺です。

  5. 13:00

    黒石で買い物と連絡を済ませる

    この先の青荷温泉は携帯の通話もネットも圏外で、110番・119番も通じません。連絡は町で終わらせます。

  6. 14:00

    中野もみじ山へ上がる移動

    享和2年(1802年)に弘前藩主・津軽寧親が京都から100余種のカエデの苗木を取り寄せて始まった山です。中野神社の神前にある対植えのモミ(2本)は青森県の天然記念物です。

  7. 16:00

    青荷温泉に入る移動

    宿1軒・客室31室、風呂は混浴露天を含む4か所、源泉45〜60℃。沖浦温泉から東へ約4kmの渓流沿いです。

  8. 18:00

    ランプが灯るのを待つ

    客室も風呂も灯油ランプだけです。31室が埋まる日は約140個を点灯し、配るのに2時間かかります。

2日目

  1. 07:00

    青荷温泉の朝を過ごす

    渓流沿いの宿で、風呂は4か所。テレビもラジオも映らないので、朝は水の音だけになります。

  2. 09:30

    山を下りて黒石へ移動

    黒石温泉郷と中野もみじ山は市街から山へ入った先で、公共交通だけでは本数が足りません。車かバスが前提です。

  3. 10:30

    黒石駅から弘前へ移動

    弘南線は朝30分間隔、日中60分間隔です。1本落とすと次まで1時間空きます。

  4. 11:40

    中央弘前駅から大鰐線に乗る移動

    中央弘前駅〜大鰐駅13.9km・14駅。1952年1月26日の開業で、最終運行日は2028年3月31日です。

  5. 12:20

    大鰐温泉に着く移動

    開湯は建久年間(1190〜1198年)と伝わります。源泉温度60〜80℃、共同浴場は9か所です。

  6. 13:00

    大鰐温泉もやしを食べる

    江戸時代には弘前藩への献上品でした。水道水を使わず温泉水と土だけで育て、地中温度は25℃程度に加温します。

  7. 15:00

    大鰐温泉駅から帰る移動

    1895年(明治28年)開業のJR奥羽本線の駅で、弘南鉄道大鰐駅に接続しています。

  8. 時刻は目安です。列車やバスのダイヤは改正で変わるため、出発前に各社の時刻表でお確かめください。

約140個のランプを、2時間かけて配る

数字で押さえます。

青荷温泉は宿が1軒だけです。

客室31室、風呂は混浴露天を含む4か所、源泉温度45〜60℃。

沖浦温泉から東へ約4kmの渓流沿いにあります。

ここでは明かりに電気を使いません。灯油ランプです。

31室が埋まる日は約140個を点灯し、 配るのに2時間かかります。

明かりが人の手で運ばれてくるということです。

なぜ1日目に山へ入るのか

順番に理由があります。

ランプが灯るのは夜です。

1日目に山へ入らなければ、 灯る時間に宿にいられません。

逆にすると、2日目に青荷温泉へ上がって、 その日のうちに下りることになります。

湯には入れます。ですが夜がありません。

もう1つあります。 圏外だから、連絡と買い物を先に済ませる必要があります。

だから午前は町、午後から山という並びです。

こみせを午前に歩く理由

中町こみせ通りは午前のうちに歩きます。

こみせは豪雪と吹雪の吹き込みを防ぐために、 主屋の道路側へ庇を張り出した歩廊です。

保存地区は3.1haで、商家町として選定されています。

午後に回すと、山へ入るのが遅れます。

青荷温泉は市街から山側に入った先です。 明るいうちに着いておくほうが確実です。

中野もみじ山とランプは、同じ夜に置けない

ここは選ぶところです。

中野もみじ山のモミジは、享和2年(1802年)に弘前藩主・津軽寧親が植えさせたものです。 京都から100余種のカエデの苗木を取り寄せています。

中野神社の境内には樹齢100年を超えるモミジが約130本あり、 神前の対植えのモミは青森県の天然記念物です。

紅葉期にはライトアップがあり、点灯は夕方から夜にかけてです。

ところが青荷温泉のランプが灯るのも夜です。

同じ夜に両方は置けません。

この行程ではランプを取り、もみじ山は明るいうちに見ます。

紅葉のライトアップを取るなら、宿を山から町側へ替える組み方になります。

2日目を大鰐にする理由

2日目は大鰐線に乗ります。

1日目に入れられない理由があります。

大鰐へ回ると青荷温泉に着くのが遅れます。 ランプの点灯に間に合いません。

そして弘南線と大鰐線は弘前側でつながっていません。

大鰐線の起点は中央弘前駅で、 弘南線の弘前駅(JR弘前駅に隣接)とは別の駅です。

駅のあいだを移動する時間を行程に入れてください。

弘南線は朝30分間隔・日中60分間隔です。 大鰐線は1日16往復で、朝の数本を除けば1時間に1本です。 乗り継ぎを1本落とすと、待ちが1時間に伸びます。

大鰐線に乗れるのは2028年3月31日まで

この路線には期限があります。

中央弘前駅〜大鰐駅13.9km・14駅。 1952年1月26日の開業です。

輸送人員はピークの1974年度が389万8,000人。 2023年度は27万1,777人まで減りました。約93%減です。

2024年11月27日に休止の意向が表明され、 2025年10月の正式発表で2028年4月1日の休止が決まりました。

休止後、大鰐への鉄道はJR奥羽本線が軸になります。 代替交通の中身はまだ決まっていません。

源泉60〜80℃が、雪の季節の青物を作る

大鰐温泉の泉質はナトリウム・カルシウム-塩化物・硫酸塩泉。 源泉温度は60〜80℃です。

この熱が食べ物になっています。

大鰐温泉もやしは約350年作られてきました。 水道水を使わず、温泉水と土だけで育てます。

地中温度は約25℃に加温します。

雪に埋まる季節に青物を手に入れる手段が、湯でした。

2014年時点の生産者は7軒です。

扱う店と時期は限られます。 これを2日目の昼に置いたのは、町が動いている時間に合わせるためです。

共同浴場が9か所ある町

大鰐温泉の温泉街には9つの共同浴場があります。

開湯は建久年間(1190〜1198年)と伝わり、 江戸時代には津軽の藩主が御仮屋を置いて湯治した記録が残ります。

ここが2日目の終わりに向いている理由があります。

奥羽本線の大鰐駅の開業は1895年(明治28年)。 1953年6月には一帯が大鰐碇ヶ関温泉郷として県立自然公園に指定されています。

湯のある町に、奥羽本線の駅があるということです。

駅から温泉街までの距離は、宿か町の案内で確かめてください。

連絡と雪と祭り

  • 青荷温泉は圏外です。宿への確認や家への連絡は、山に入る前に済ませてください
  • 黒石市は特別豪雪地帯の指定を受けています。冬日117.8日・真冬日26.2日。冬は積雪と除雪を前提に時間を取ります
  • 黒石ねぷた祭りは7月下旬から8月上旬、黒石よされはお盆の開催です。どちらも宿が取りにくくなります
  • 弘南線・大鰐線とも、乗る前に運行情報を見てください

りんごと、つゆやきそば

黒石市はリンゴを市の花に指定しています。 大鰐線の車窓にもりんご畑が続きます。

持ち帰りはジュースなどの加工品が確実です。 つゆやきそばは2食入・3食入で売られています。

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宿は温泉地にある

黒石と大鰐の宿は温泉地にあります。

  • 黒石温泉郷: 市街から山側に入った一帯で、温湯温泉と青荷温泉を含みます
  • 大鰐温泉: JR奥羽本線の大鰐温泉駅が弘南鉄道大鰐駅に接続しています

この2日の行程なら、1日目は山の宿です。

青荷温泉は宿1軒・31室で、風呂は4か所。 圏外なので、着いたあとに連絡はできません。

駅を軸に動きたい日は大鰐温泉側に取ります。 鉄道で入れる温泉町が大鰐です。

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服装と持ち物

  • こみせ通りは午前に歩きます。歩けるきれいめスニーカーが合います
  • 山側は市街より冷えます。羽織りものを1枚多めに
  • ランプの宿は足元が暗いです。小さな明かりを1つ
  • 風呂が4か所あります。髪をまとめるものがあると楽です
  • 冬は特別豪雪地帯の雪です。雪の上を歩ける靴に替えてください
  • 圏外です。充電器より先に、連絡の段取りを済ませてください

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