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旅行

小諸・懐古園1泊2日モデルコース|標高1,942mの湯に泊まり、朝を山の上で待つ

公開: 2026-10-24 | #小諸 #懐古園 #1泊2日 #温泉 #中部

小諸に泊まる理由は標高1,942mの高峰温泉です。

高峰高原は標高2,000m、上信越高原国立公園に指定された場所です。 小諸市街地から車で約30分。距離は近いです。

ただし便が合いません。 佐久平駅からのJRバスは、毎日1日2往復だけです。 夏季以外は、新宿からの直行高速バスもありません。

朝を山の上で迎えるには、泊まる以外に方法がありません。

ルートマップ|このコースの動き方※位置・距離は概略のイメージです
千曲川しなの鉄道(小諸駅)JR小海線・佐久平駅小諸駅10:30 START2懐古園11:003水の手展望台12:304布引観音14:00G高峰温泉17:30 宿泊1山の上の朝06:002大手門10:303北国街道・小諸宿11:304ワイナリー14:00小諸駅16:00 GOAL1日目のルート2日目のルートしなの鉄道(小諸駅)N

この2日が成り立つ条件

高峰高原へのバスは1日2往復です。 車がないと、滞在時間が往復2便に固定されます。 夏季だけ新宿からの直行高速バスがあります。

10月下旬は、高原のカラマツ黄葉が見頃で、市街地の紅葉は色づき始めです。 標高差で2〜3週間ずれます。 2日で上と下を回ると、同じ旅行で2つの時期を見ることになります。

前掛山(2,524m)に登れるのは、噴火警戒レベルが1のあいだだけです。 気象庁は2026年5月22日11時にレベル2からレベル1へ引き下げ、 小諸市は翌23日に約3年ぶりで登山を再開しました。 立ち入れるのは火口から概ね500mまで、登山計画書の提出は必須です。 再開直後の週末は山頂まで長蛇の列になりました。 平日か早朝を選ぶ理由になります。 レベルは戻ることがあります。行く前に気象庁で確かめてください。

中棚温泉の「初恋りんご風呂」は10月から春先までです。夏は入れません。

氷風穴は夏が本番です。 夏季の庫内は約2℃まで下がり、冬季は温風穴から12〜13℃の空気が出ます。 見学そのものは自由ですが、ガイドは事前の申込が必要です。

布引観音の参道は山道を約20分登ります。積雪期は凍結します。 懐古園は冬に休園日があります。行く前に確かめてください。

1日目

  1. 10:30

    小諸駅に着く移動

    東京から軽井沢まで約1時間10分、しなの鉄道で約25分。佐久平経由ならJR小海線で約15分です。

  2. 11:00

    三之門から懐古園に入る移動

    城郭が城下町より低い「穴城」です。三之門は1742年の洪水で流され、1765〜1766年に再建された国の重要文化財です。

  3. 12:30

    水の手展望台と富士見台

    水の手は千曲川の断崖の上、富士見台は遠見番所の跡です。狼煙は川中島から甲斐まで約2時間半で伝わったと伝えられます。

  4. 14:00

    布引観音の参道を登る移動

    駅から車で約10分、駐車場から山道を約20分です。724年開山と伝わり、太柱12本・高さ20.6mの懸造が断崖に取りついています。

  5. 16:00

    斜面を上がって高峰高原へ移動

    小諸市街地から車で約30分で標高2,000mに上がります。上信越高原国立公園です。

  6. 17:30

    標高1,942mの高峰温泉に入る

    含硫黄カルシウムナトリウムマグネシウム炭酸水素塩温泉の白濁湯です。市内9源泉のうち、いちばん高い場所にあります。

  7. 20:00

    雲の上で夜を過ごす

    標高約2,000mの高原です。バスは1日2往復なので、この時間にここにいるのは泊まった人だけです。

2日目

  1. 06:00

    山の上の朝に立ち会う

    標高約2,000mです。10月下旬のカラマツ黄葉は見頃で、市街地より2〜3週間早く来ます。

  2. 09:00

    斜面を下って市街地へ移動

    佐久平駅からのJRバスは1日2往復だけなので、上り下りは車が前提になります。

  3. 10:30

    大手門を見る移動

    慶長17年(1612年)に仙石秀久が建てた国の重要文化財です。懐古園側とは小諸駅をはさんで別の住所にあります。

  4. 11:30

    北国街道・小諸宿を歩く

    善光寺参詣の道、佐渡金山から江戸への金の道、参勤交代の道という三つの性格を持つ宿場です。旧小諸本陣の主屋と表門は国の重要文化財です。

  5. 12:30

    霧下そばとくるみそば

    標高800mから1,000mの畑で穫れる蕎麦です。少ない雨と大きな日較差、火山灰土壌がこの味をつくっています。

  6. 14:00

    ワイナリーか酒蔵に寄る移動

    市内にワイナリー・蒸留所・酒蔵が9社あります。降水量が少なく日照時間が長く、1日の寒暖差が大きいことが理由です。

  7. 16:00

    小諸駅から帰る移動

    軽井沢か佐久平で乗り換えます。新宿行きの高速バスなら約3時間です。

  8. 時刻は目安です。列車やバスのダイヤは改正で変わるため、出発前に各社の時刻表でお確かめください。

なぜ下から上へ回るのか

この2日は、低いところから高いところへ、一方向に上がります。 理由が3つあります。

1つ目は便です。 高峰高原へのバスは1日2往復しかありません。 朝に上がる行程は組めません。 夕方に上がって泊まるしか、朝を山の上で迎える手がありません。

2つ目は布引観音です。 参道は山道を約20分登ります。 高原から下りてきてから登ると、明るい時間が残りません。 1日目のうちに入れておく必要があります。

3つ目は落差です。 小諸城は城下町より低い城です。 先に街を歩いて、そのあと城へ下ると、低さが体で分かります。 高原から一気に下りてくると、547mと1,942mの差に飲まれて、 城と城下町の落差が分からなくなります。

逆順にすると、朝の高原と布引観音の両方を落とすことになります。

下りながら、城が低いことを確かめる

小諸城は、城郭が城下町より低い位置にあります。 「穴城」と呼ばれ、日本では他に例がないとされます。

浅間山から千曲川へ下る地勢を、そのまま利用した造りです。 三之門をくぐってから、道は下っていきます。

園内でいちばん下にあるのが水の手展望台です。 千曲川の断崖の上から川を見下ろします。 島崎藤村の「小諸なる古城のほとり」の詩碑は、ここに建っています。 有島生馬の発案で高村豊周が彫刻し、1927年(昭和2年)の建立です。

同じ園内には、逆向きの場所もあります。

富士見台は遠見番所の跡です。 武田信玄が上杉謙信の動きを見るため、ここに狼煙台を置きました。 川中島から甲斐まで、狼煙が伝わる時間は約2時間半と伝えられています。 富士山が見えるのは晴れた日だけです。

この斜面は、見張るための高さと、守るための低さを同時に持っていました。 水の手と富士見台を続けて歩くと、それが1つの園内で分かります。

布引観音を1日目に入れる

千曲川の対岸へ渡ります。

布引観音(布引山釈尊寺)は、同じ断崖の反対側に取りついた寺です。 城は断崖の上を守りに使い、寺は断崖そのものに張りつきました。

天台宗の古刹で、724年(神亀元年)に行基が開いたと伝わります。 堂内の「宮殿」は鎌倉時代の建造で、1949年5月30日に国の重要文化財となりました。 境内の白山社社殿は1959年11月9日に県宝の指定を受けています。 住所は小諸市大久保2249です。

観音堂は懸造です。 拝殿を支える太柱は12本。高さは6丈8尺、20.6mあります。

駅から車で約10分の距離です。 駐車場は20台分です。そこから山道を約20分登ります。 スニーカーかトレッキングシューズが推奨され、サンダルとヒールは不可です。

ここは「牛にひかれて善光寺参り」の縁起の地でもあります。 2日目に歩く北国街道と、同じ善光寺でつながります。

547mから1,942mへ、1日のうちに上がる

夕方に斜面を上がります。

市内の源泉は9つ、温泉施設は10です。 源泉の標高はこれだけ散らばっています。

  • 布引観音温泉 547m(地下850mから44℃で自噴)
  • 中棚温泉 600m
  • 小諸温泉 663m
  • 布引2号 679m
  • 菱野温泉 999m
  • 菱野薬師の湯 1,024m
  • 天狗温泉 1,415m
  • 高峰温泉 1,942m

いちばん下といちばん上で、1,395mの差があります。 同じ市内です。

天狗温泉は単純鉄冷鉱泉の「赤湯」、高峰温泉は白濁の湯です。 含硫黄カルシウムナトリウムマグネシウム炭酸水素塩温泉です。

この行程は、下の源泉の横を通って、いちばん上に泊まります。

山の上の朝に、何が手に入るか

ここは正直に書きます。

雲海と星空は、見える条件が公表されていません。 運の要素があります。

確実に手に入るものは2つです。

1つはカラマツの黄葉です。 10月下旬の高峰高原は見頃で、市街地より2〜3週間早く来ます。 2日目に下りれば、色づき始めの懐古園を同じ旅で見られます。

もう1つは、朝のあいだ標高約2,000mにいられること自体です。 バスは1日2往復しかありません。 日帰りの客が朝ここにいることは、そもそもできません。

前掛山への登山口もここから近いです。 レベル1のあいだだけ通れる「浅間山・活火山体感コース」は約6時間40分。 登山口は標高1,415mの天狗温泉か車坂峠です。 2日目を登山に充てるなら、朝の早い時間から動くことになります。

2日目は、街道の高さを歩く

高原から下りて、城下町の標高帯に戻ります。

北国街道・小諸宿は、3つの性格を持つ宿場です。

  • 善光寺参詣の「信仰の道」
  • 佐渡金山から江戸への「金の道」(1601年・慶長6年以降)
  • 参勤交代の「大名行列の道」(1635年・寛永12年以降)

旧小諸本陣の主屋と表門は国の重要文化財です。 本陣主屋は移築復元されていますが、本陣問屋場は復元修理中でした。

街道を歩いたあと、大手門へ回ります。 大手門は慶長17年(1612年)に仙石秀久が建てた国の重要文化財です。 江戸から大工を招いて建てた入母屋造二層瓦葺で、 1812年に葺き替えの記録があり、1993年12月9日に指定されました。

市の文化財一覧にある住所は、大手門が大手一丁目150、懐古園側が丁字三之門内311。 2つの重要文化財は、小諸駅をはさんで離れています。

1日目に懐古園、2日目に大手門という分け方には理由があります。 園内から大手門へそのまま続いていないので、 どちらにしても駅を越える移動が1回入ります。 高原から下りた足で歩くなら、駅の側に用事をまとめたほうが短くなります。

少雨と日較差が、そばとワインになる

昼は2日目に取ります。 1日目は高原へ上がるので、腰を据えて食べる時間がありません。

霧下そばは、朝霧がかかる浅間山麓の蕎麦です。 畑の標高は800mから1,000mです。 降水量が少なく、昼夜の寒暖差が大きい高原で、 火山灰土壌は水はけがよくミネラルを含みます。

そば屋には、ペースト状のくるみをつゆに溶くくるみそばがあります。

ワインも同じ条件です。 冷涼な内陸性の気候、少ない雨、長い日照、大きな日較差。 ワイナリー・蒸留所・酒蔵は、市内に9社です。

高原野菜とくだものも、同じ標高差と火山灰土壌のものです。 あぐりの湯こもろには、地元野菜の直売所が併設されています。

氷風穴は、夏と冬で温度が逆転する

斜面の使い方をもう1つ挙げます。

氷風穴は、江戸時代の文献に凍氷の貯蔵と藩主への献納が記されています。 元禄年間、約300年前の記録です。

明治7年から昭和7年にかけては「氷風穴同益社」が蚕種貯蔵業を営みました。 天然氷の切り出しは昭和60年頃まで続いています。

夏と冬で、吹き出す空気の温度が逆転します。 夏季の庫内は約2℃、冬季は温風穴から12〜13℃の空気が出ます。

全国に約300基ある風穴のうちの1つです。 見学は自由ですが、ガイドは事前の申込が必要です。

高原へ上がる手段を先に決める

実務の注意です。

小諸に北陸新幹線の駅はありません。 東京から軽井沢までは約1時間10分、乗り換えてしなの鉄道が約25分。 佐久平までは約1時間15分で、乗り換えてJR小海線が約15分です。 名古屋からは篠ノ井経由でしなの鉄道約50分、 金沢からは長野・上田を経由してしなの鉄道約20分。 新宿から小諸駅までの高速バスは約3時間、 大阪・京都からは千曲バスの共同運行で約10時間かかります。

車なら練馬ICから関越・上信越で小諸IC、小諸ICから小諸城址まで約8分です。

そして高峰高原です。 市街地から車で約30分ですが、公共交通は佐久平駅発のJRバス1日2往復だけです。 上りと下りを1便ずつで組むか、車にするかの二択になります。

宿の標高も先に見てください。 源泉が547mから1,942mまで散らばっているので、 同じ小諸市内でも気温・積雪・道路の状況が別物になります。

持ち帰るのは、そばと味噌

買うのは2日目です。 1日目に買うと、標高1,942mまで荷物を持ち上げることになります。

買えるのはそばとくるみの焼き菓子か、信州の味噌です。 そばクッキーの詰め合わせ、15本入りの胡桃菓子、 1kgの味噌、6種類を食べ比べるセットが並びます。

味噌は重いので、宿に着く前に買うものではありません。

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宿は標高で決める

小諸の宿選びは、場所ではなく標高で決まります。

このコースはいちばん上に泊まります。 高峰温泉は標高1,942mで、白濁の湯です。 高峰高原は上信越高原国立公園に指定されています。

下の標高帯にも、それぞれの型があります。

中棚温泉の宿は1898年(明治31年)創業で、島崎藤村ゆかりの宿です。 標高600m。10月から春先には、りんごを浮かべた湯に入れます。

菱野温泉の宿は、登山電車で「雲上の停車場」と呼ぶ露天風呂へ上がります。

天狗温泉は標高1,415mで、単純鉄冷鉱泉の「赤湯」です。 前掛山の登山口がここにあります。

標高が1,300m違えば、持っていく服も変わります。 宿を決めてから荷物を詰めてください。

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服装と持ち物

  • 懐古園の石垣と坂、布引観音の山道を歩きます。歩けるきれいめスニーカーで
  • 宿が標高1,942mです。市街地の装備では足りません。防寒を1段上げてください
  • 朝は屋外に出ます。手袋と帽子、首を塞げるもの
  • 温泉に入るたび髪をまとめるので、留めるものがあると楽です
  • 積雪期に車で上がるなら、冬の装備が必要です
  • 布引観音の参道はサンダルとヒールが不可です

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