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旅行
北九州・小倉日帰りモデルコース|関門海峡の最狭部は幅650m
公開: 2026-10-23 | #北九州 #小倉 #日帰り #観光 #九州
北九州市は福岡県の北の端、本州と向き合う位置にあります。
目の前の関門海峡は、最狭部で幅650mです。
海峡の全長は約28kmありますが、 その一点だけが650mに絞られています。
この「喉首」のそばに、 小倉城も港も、この街の中心も並んでいます。
行く前に決まる3つの条件
1. 皿倉山のケーブルカーには運休日があります。
定期の運休日があるほか、点検のための長期休業も別に入ります。
ここが止まるとこの日程の最後が丸ごと消えます。 日付を決める前に運行日を確かめてください。
2. 山麓駅までのシャトルは運行する日が限られます。
JR八幡駅から山麓駅まで約1.5kmあります。 シャトルが走らない日は、この1.5kmを歩くかタクシーになります。 運行日は出かける前に確かめてください。
3. 山頂は下界より約5度低いです。
標高622mなので、夏でも上着が前提です。
1日の流れ
- 10:00
小倉駅に着く移動
目の前の関門海峡は最狭部で幅650m、全長は約28kmです。その一点だけが絞られています。
- 10:30
小倉城を見る移動
1602年(慶長7年)に細川忠興が築城を始め、約7年をかけた城です。天守は4階と5階の間に屋根の庇がない「唐造」です。
- 12:00
旦過市場を歩く移動
大正時代初期に魚の荷揚げ場として成立した市場で、200店舗以上が軒を連ねます。2022年の2度の火災後は仮設の旦過青空市場が軸です。
- 13:00
焼うどんを食べる
戦後にそば麺の代わりに干うどんを使ったのが由来で、小倉焼うどん研究所は今も「乾麺を使用」を定義条件にしています。
- 14:30
JR八幡駅へ移動する移動
山麓駅までは約1.5km。シャトルバスの運行する日は限られるので、走らない日は徒歩かタクシーになります。
- 15:40
皿倉山の山頂へ上がる移動
標高622m。ケーブルカーで9合目付近の山上駅まで上がり、スロープカーで山頂に出る2本乗り継ぎです。
- 17:10
下山して小倉駅へ戻る移動
視野角200度の眺めは日没後が本番ですが、日帰りは暗くなる前に下山の判断が必要です。
- 時刻は目安です。列車やバスのダイヤは改正で変わるため、出発前に各社の時刻表でお確かめください。
幅650mの喉首に、この街が並んでいる
数字から入ります。
関門海峡の最狭部・早鞆瀬戸は幅650m。 海峡全体の長さは約28kmです。
潮流は大潮時に最大10ノット、 流れの向きは1日4回変わります。
船の通り方も見てください。 この幅に、本州と九州のあいだを抜ける船が集まります。
つまり船の通り道が、幅650mに絞られているということです。
城が建ったのは、この海峡の九州側の口です。 港も街の中心も、この水路に沿って並びました。
この日に歩くのは、その並びの上です。
小倉城は1602年、海峡の九州側の口に築かれた
1602年(慶長7年)、細川忠興が築城を始めました。
完成までに約7年かかっています。
場所を見てください。 小倉は海峡の九州側の口です。
海峡を通る船と、 九州の北岸を東西に抜ける道が、 ここで交わります。
細川忠興は、ここを居城にしました。
1632年(寛永9年)からは小笠原氏が234年間統治しました。 そして1866年(慶応2年)に長州藩との戦闘があります。
海峡が狭いということは、 向こう岸が近いということでもあります。
4階より5階が大きい「唐造」の天守
天守の形がふつうではありません。
「唐造(からづくり)」と呼ばれる形で、 4階と5階の間に屋根の庇がなく、5階が4階より大きいという構造です。
下より上が張り出しています。
この天守は一度失われています。 1837年(天保8年)、城内の塩切場からの出火で焼失しました。
天守以外は1839年に再建されましたが、 天守が戻ったのは1959年(昭和34年)です。
市民の要望で再建されたものです。
つまり120年以上、天守のない城だったということになります。
旦過市場は大正初期の荷揚げ場から始まった
市場の立地に理由があります。
旦過市場は大正時代の初期、魚の荷揚げ場として成立しました。
神嶽川のすぐそばです。
いまも神嶽川側の建物は、川の上にせり出して建っています。
200店舗以上が軒を連ねる「北九州の台所」と呼ばれます。
ただしいま見える姿は、火災の後のものです。
2022年に2度の火災があり、密集した木造の建物が焼けました。
いまは仮設の「旦過青空市場」が営業の軸です。 再整備の工事も並行して進んでいます。
火災前の密集した木造市場の姿は、いまは見られません。 どこが営業しているかは、出かける前に確かめてください。
焼うどんは物資不足がそのまま形になった
小倉で食べるものは焼うどんです。
小倉焼うどん研究所が、この街を発祥として掲げています。
由来も示されています。 戦後、小倉の食堂の店主が、そば麺の代わりに干うどんを使った。
手に入らなかったから代用したということです。
おもしろいのはここです。 小倉焼うどん研究所は、いまも「乾麺を使用」を定義条件にしています。
物資不足という一時の理由が、 料理の定義として固定されたわけです。
いまは地域の活動として「焼うどんの日」も定められています。
標高622mから見えるのは製鉄所が広げた街
最後に皿倉山へ上がります。
標高622m。 山頂からは視野角200度に北九州市が広がります。
ここで何を見ているのかを押さえてください。
この街の広がりは、製鉄所が作ったものです。
1901年2月5日、東田第一高炉に火が入りました。 同年11月18日に作業開始式です。
官営八幡製鉄所がここに決まった理由は2つあります。
- 筑豊炭田から鉄道と水運で石炭を大量・迅速に調達できた
- 港があった
ここは正確に書いておきます。 挙がっているのは石炭と港で、海峡の狭さではありません。
それでも山頂から見えるものは変わりません。 製鉄所が工場と住宅を広げ、 その広がりが山頂から見る明かりの範囲になっています。
2015年には八幡製鉄所関連施設が、 世界文化遺産「明治日本の産業革命遺産」の構成資産に登録されました。
ただし1899年建設の旧本事務所は製鉄所の構内にあり、中には入れません。 見えるのは、2015年4月に設けられた眺望スペースからの遠景だけです。
「世界遺産を見に行く」つもりで向かうと、期待と違います。
平尾台は同じ日に入れられない
入れたいが入らないものを書いておきます。
平尾台は小倉南区にある台地です。
標高370〜710m、台上面積は約12平方キロメートル。 秋吉台・四国カルストと並ぶ日本三大カルストの一つです。
野焼きは例年2月下旬から3月上旬に行われます。 黒く焼けた台地は年に一度の景色ですが、 立ち入りや見学の制限がかかる時期でもあります。
問題は移動です。
乗合タクシーは運行する日が限られます。 走らない日は実質的に車が前提になります。
そして皿倉山(八幡)、河内藤園(八幡東区の山側)、平尾台(小倉南区)は、 それぞれ別の方向です。
1日に2つ以上を詰めると、移動で潰れます。
この日程は小倉の徒歩圏+皿倉山に絞っています。
乗り継ぎを先に決める
実務の注意です。
皿倉山は2本の乗り継ぎです。
山麓駅 →(ケーブルカー)→ 山上駅(9合目付近)→(スロープカー)→ 山頂。
スロープカーはチェアリフトから置き換えられたものです。
車で山頂まで上がることはできません。 8合目から山頂への車両は規制されています。
海峡沿いを歩いたり渡船に乗る場合は、 潮と風の影響を受けます。 最大10ノット、1日4回向きが変わる潮が流れている水路です。
小倉城と旦過市場は徒歩圏なので、ここは1つにまとめられます。
土産は門司港の焼きカレー
持ち帰るなら焼きカレーです。
門司港は同じ北九州市にあり、関門海峡に面した側の港町です。 焼きカレーはその門司港の名物で、 門司港レトロの公式の案内でも前面に出ています。
焼うどんも旦過市場の総菜も、その場で食べるものです。 どの形で持ち帰れるかは、売っている店で確かめてください。
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泊まると、日が落ちきるまで山頂にいられる
この日程の弱いところは皿倉山の帰りです。
視野角200度の夜景は、日没後が本番です。
ところが山頂からの下りはスロープカーとケーブルカーの2本。 日帰りだと、暗くなる前に下山の判断を迫られます。
泊まるとこれが消えます。 日が落ちきるまで山頂で粘れます。
小倉駅の周りに宿を取れば、小倉城と旦過市場は宿から歩けます。 夕方の時間を全部、皿倉山に回せます。
※料金は取得時点の最低料金の目安です。プラン・日程により変わります。
服装と持ち物
- 小倉城と旦過市場は歩いて回ります。歩けるきれいめスニーカーで
- 皿倉山の山頂は下界より約5度低いです。上着を1枚
- 山頂は風が通ります。羽織りものは薄手より厚手で
- 海峡沿いは風が強いことがあります。帽子は飛ばない形で
- 旦過市場は仮設を軸にした営業です。小銭と小さめの袋を

