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旅行
さぬき・東かがわ1泊2日モデルコース|引田を午前に置くための2日
公開: 2026-10-23 | #さぬき #東かがわ #1泊2日 #観光 #四国
泊まる理由は引田です。
ただし理由は特急の本数ではありません。距離と、町歩きにかかる時間です。
引田は高松から45.1kmの東端にあります。 志度(16.3km)からでも、まだ約29km東です。
そして東かがわ市観光協会は、引田の古いまち並みを歩くコースに 徒歩で5時間を見ています。
日帰りだと、この町は1日の終わりに来る町になります。 5時間を見ている町並みを、夕方の残り時間で歩くことになります。
泊まると、引田が2日目の午前になります。 それがこの1泊の中身です。
先に条件を2つ
ひとつは特急の停まり方です。
JR四国の駅別時刻表で特急うずしおの停車本数を数えると、 1日32本(上下計)に対してこうなります。
| 駅 | 停車本数 |
|---|---|
| 志度 | 32本 |
| 三本松 | 32本 |
| 引田 | 31本 |
| 讃岐白鳥 | 10本 |
| 讃岐津田 | 8本 |
志度・三本松・引田は、ほぼ全部の特急が停まります。
対して泊まる町の最寄りである讃岐津田は8本しかありません。 宿への出入りは普通列車が前提になります。ここだけ注意してください。
もう1つ、季節のものです。
引田ひなまつりは例年2月下旬から3月3日。 2003年に始まり、古い町並みの約60軒に「引田飾り」の雛人形が並びます。
この時期に泊まると、2日目の町並みが祭りの日に当たります。 ほかの時期は普段の町です。
1日目
- 10:30
高松から志度駅へ移動
JR高徳線で営業キロ16.3km。志度は特急うずしおが全列車停まる駅なので、着く便を選びやすい側です。
- 11:10
志度寺の塔と庭を見る移動
第86番札所で、寺伝では創建が推古天皇33年(626年)。五重塔は1975年5月落成、庭は室町時代の曲水式庭園と1962年の無染庭の2つがあります。
- 12:30
海女の墓に寄る
面向不背の珠を龍宮から取り返した海女の伝説がこの寺にあり、境内に海女の墓が五輪塔群として残ります。
- 13:30
平賀源内記念館へ移動
1728年に志度浦(いまのさぬき市志度)で生まれた人です。物を集めて見せる会を最初に考えた人が、船が出入りする港町から出ています。
- 15:30
津田の松原を歩く移動
讃岐津田駅から徒歩10分。1956年5月1日に瀬戸内海国立公園、1987年1月10日に日本の白砂青松100選に入っています。
- 17:00
松原のそばの宿に入る
宿は12軒。讃岐津田駅の周辺に6軒ありますが、松原のすぐそばは国民宿舎の1軒だけです。ほかは志度1軒、三本松の周辺に2軒、讃岐白鳥1軒、引田1軒、山側に温泉の宿1軒。
- 19:00
夜は播磨灘の魚
外海ではない内海の魚です。引田の安戸池で、ハマチ養殖が事業になりました。
2日目
- 07:30
朝の松原を歩く
約600年前、石清水八幡宮の別当だった常楽寺の僧が防風林として植えた松原です。約3,000本の松が、浜と集落のあいだに帯になって並びます。
- 09:00
引田へ移動する移動
高松から45.1kmの東端です。日帰りだとここが帰りの便で削られるので、2日目の午前に置いています。
- 09:40
安戸池を見る
1928年、野網和三郎が私費を投じて鹹水魚としては世界初となるハマチ養殖の事業化に成功しました。1908年生まれです。
- 10:40
引田の町並みを歩く移動
水運で栄えた地区。讃州井筒屋敷やかめびし屋といった商家の建物が残ります。
- 13:30
三本松へ戻る移動
営業キロ37.6km。引田から西へ戻る形になります。
- 15:00
三本松から帰る移動
特急うずしおは三本松に全列車が停まります。讃岐津田・讃岐白鳥・引田は一部の列車が通過するので、帰りは三本松から乗るほうが便を選べます。
- 時刻は目安です。列車やバスのダイヤは改正で変わるため、出発前に各社の時刻表でお確かめください。
西から東へ進んで、遠いほうを翌朝に回す
この2日は西から東へ進みます。
1日目は志度(16.3km)から津田まで。 2日目は津田から引田(45.1km)まで。
最後は引田から三本松(37.6km)へ西に戻ります。
この戻りは行程の形から来るものです。 特急の本数で言えば、引田と三本松の差は1本しかありません。 引田から乗って帰っても、便の選びやすさはほとんど変わりません。
では逆順はどうか。
1日目に引田まで行って、2日目に志度へ戻る組み方です。 この場合、1日目に45.1kmを移動してから、5時間見当の町を歩くことになります。
着いた日の午後に、いちばん遠くて歩く量の多い町を急ぐ形です。
それなら日帰りと中身が変わりません。 遠いほうを翌朝に回すために泊まる、という順番にしてあります。
志度寺を1日目の午前に置く理由
志度寺は四国八十八箇所の第86番札所で、 四国八十八ヶ所霊場会は創建を推古天皇33年(625年)、開基を藤原不比等としています。
始まりは海人族の凡園子が十一面観音像を刻んで精舎を建てたことと伝わります。
ここを午前に置くのは、境内で歩く量が多いからです。
見るものを並べます。
- 仁王門: 国の重要文化財。三棟造りで、両脇に運慶作と伝わる金剛力士像
- 本堂と本尊: どちらも国の重要文化財。高松藩主の松平頼重の寄進
- 五重塔: 朱塗りで高さ33メートル
- 曲水式庭園: 国内でも珍しい形式で、作庭は室町時代
- 無染庭: 海女の玉取り物語の情景を表した枯山水。作は重森三玲
- 海女の墓: 約20基。藤原房前が母のために建立したと伝わります
重要文化財が3つと庭が2つ。 2つの庭を続けて見ると、作りの違いがそのまま分かります。
曲水式は水を流す庭、無染庭は水を使わない枯山水です。
ここを夕方に回すと、庭を2つとも見る時間が残りません。 だから午前です。
駅から近いのも効きます。 JR志度駅から徒歩10分、琴電志度駅から徒歩8分で、着いてすぐ歩けます。
寺は志度湾に面して建ち、境内から屋島や五剣山の稜線が見えます。
海女の墓と、源内が育った町が同じ志度にある
志度には平賀源内ゆかりの場所があります。
さぬき市観光協会は源内を、 いまのさぬき市志度(旧志度町)で生まれた江戸時代の人として紹介しています。 業績として並ぶのは、本草学の著書、戯作浄瑠璃、西洋画、源内焼、そしてエレキテルの復元です。
回れるのは3か所です。
- 平賀源内記念館: JR志度駅から徒歩5分。発明品と著作を展示
- 平賀源内旧邸: 記念館から約550メートル西
- 薬草園: 旧邸の南側
古い案内を見て「遺品館も」と考えるなら、前提が変わっています。 遺品館は手狭だったため移転・改称され、いまの記念館は旧銀行の建物を改装して平成21年3月に開いたものです。
そして同じ町の志度寺が、海女の玉取り物語ゆかりの寺です。 能楽「海士」の舞台として語り継がれています。
海に潜る物語の寺と、物を作って見せた人。 志度はその2つを同じ町に持っています。
松原は、夕方と朝で2回通る
津田の松原(県立琴林公園)は1日目の終わりと2日目の始まりに入ります。
根上がり松群が3,000本余り、約1kmの砂浜に沿って続きます。 さぬき市観光協会は、そのなかに樹齢600年を超える老松があると書いています。
県立公園に指定されたのち、瀬戸内海国立公園として重ねて指定されました。
植栽の始まりは、江戸時代の初期に石清水八幡宮の防風林として植えられたことと伝わります。
2回通すのは、松原のそばに泊まれる宿が1軒あるからです。
この土地の宿は12軒しかありませんが、 そのうち1軒が松原にいちばん近い国民宿舎です。 ここに泊まれば、2回通るのが遠回りになりません。
朝に見る意味もあります。 防風林なので、海沿いに帯状に続く形をしています。 人が少ない時間のほうが、その形が見えます。 昼に来ると、松原は「広い公園」に見えます。
指定は1956年5月1日に瀬戸内海国立公園、 1987年1月10日に日本の白砂青松100選。 日本の渚百選にも入っています(選定年は資料によって分かれます)。
なお最寄りの讃岐津田駅から松原までは徒歩15分。 宿への移動も合わせて考えてください。
安戸池を先に、町並みを後に
2日目は、引田に着いたらまず安戸池です。
東かがわ市観光協会は安戸池を 「ハマチ養殖発祥の地」として案内しています。
手がけたのは野網和三郎。 池の運営者の案内では、引田の出身で水産学校に進み、 故郷の海で苦闘の末に日本初のハマチ養殖の事業化に成功した人です。
年は資料で分かれます。 事業化を1928年とする記述と、餌付けの成功を1935年とする記述があり、 ここでは特定しません。
池には体験学習館マーレリッコが付いていて、 ハマチの餌やりとタイ釣りができます。 朝に寄る価値があるのは、見るだけの場所ではないからです。
池を先にする理由は、位置です。
町並みから見ると、安戸池は西側、つまり三本松の方向にあります。
西の津田から入って、帰りも西の三本松へ戻るこの2日では、 行きがけに池、そのあと町並みという並びが素直です。
逆にすると、池と町並みのあいだを一度余計に往復します。
引田は醤油と酒造りの商家町
引田に残っているのは商家の建物で、いまも使われています。
讃州井筒屋敷は、江戸時代から醤油と酒造りを行ってきた旧井筒屋の屋敷を改修した観光施設です。 母屋ではボランティアガイドが歴史と建物を説明してくれます。
かめびし屋は江戸時代の製法を今も守る老舗の醤油屋で、 醤油のきき味体験ともろみ蔵の見学ができます。
引田駅から屋敷までは徒歩10分です。 そこから先の町並みに、観光協会のモデルコースは徒歩5時間を見ています。 午前に置く理由はこれです。
正確に書いておきます。
この町並みは、重要伝統的建造物群保存地区ではありません。 香川県の選定地区は丸亀市塩飽本島町笠島の1地区だけです。
別の選定ならあります。 引田城跡は2017年に「続日本100名城」に選ばれました。 石垣と山頂からの眺めが見どころで、歩けばハイキングになります。
和三盆も、2日目の引田に集まっている
最後に、2日目を1本につなぐものを書きます。
引田は、讃州井筒屋敷の案内で「和三盆発祥の地」とされている町です。
できることは3つあります。
- ばいこう堂で和三盆の工場見学
- 讃州井筒屋敷で和三盆の型抜き体験
- 同じ屋敷の蔵にある東かがわ市物産館で、和三盆と醤油を買う
醤油も砂糖も、2日目の午前に歩く範囲で揃います。
泊まる津田の側に、和三盆の産地としての案内は見当たりません。 砂糖と醤油は2日目のものと考えて、荷物の余裕を2日目に残してください。
車で回る場合と、便の注意
宿は東西14kmほどに散り、見どころは志度から引田まで約29kmに広がります。
車なら、1日目と2日目の並びを入れ替えても回せます。 ただし引田を午後に置くと、戻りの距離が最後に残ります。
鉄道の注意は1点だけです。
志度・三本松・引田には特急がほぼ全部停まり、讃岐津田は8本、讃岐白鳥は10本。
この2日で特急を気にする場所は、泊まる津田の出入りだけです。 普通列車が1時間に何本あるかは、こちらでは確認できていません。 出発前に、乗る便そのものを確かめてください。
土産は香川県のもの、和三盆と手袋は現地で
和三盆は引田。2日目に歩く町です。
そして手袋。 日本手袋工業組合は、東かがわを中心とする一帯を「日本唯一の手袋産地」と書いています。 生産量で言えば、国内の手袋の約90%がこの一帯のものです。 産地としての歴史は、組合の説明でおおよそ130年になります。
この2日の行程に手袋の見学は入れていませんが、 見る場所はあります。 東かがわ市湊に、組合が直営する「香川のてぶくろ資料館」があります。 また、2日目に入る讃州井筒屋敷の蔵にも手袋工房の体験コーナーが置かれています。
どちらも現地で探すものになります。
下に並ぶ品は、香川県でも小豆島のものです。 オリーブ牛のたれと、島で作られた缶詰のおつまみ。 2日分の荷物に足したくないなら、帰ってから注文する形になります。
小豆島 庄八 瀬戸の島CAN3種セット CAS-150 | 香川県 土庄町 小豆島 おつまみ 缶詰 肴 家呑み オリーブ 夢豚 地鶏 牛スジ 焼き豚 焼き鳥 焼鳥 イタリアン スペイン ディナー 夕飯 ランチ おかず おうちごはん ギフト プレゼント 贈り物 土産 観光 FN0L3
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宿は12軒で、半分が讃岐津田のまわり
この土地の宿は12軒です。多くありません。
内訳はこうなっています。
- 讃岐津田駅を起点に案内されるのが6軒。ただし松原にいちばん近いのは国民宿舎の1軒で、 あとは駅から2kmほどの集落や、車で6〜17分の内陸・キャンプ場です
- 志度に1軒(志度駅から徒歩4分)
- 三本松の周辺に2軒(徒歩15分と車で10分)
- 讃岐白鳥に1軒(讃岐白鳥駅から徒歩約7分)
- 引田に1軒(引田駅から車で約5分)
- 山側に温泉の宿が1軒
2日目の朝を松原から始めたいなら、押さえる先は松原のそばの1軒です。
引田に泊まれば2日目の朝の移動は消えますが、こちらも1軒だけです。 どちらにしても、宿を先に決めてから行程を組むほうが確実です。

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服装と持ち物
- 2日とも舗装と砂利を歩きます。歩けるきれいめスニーカーが合います
- 朝の松原は砂地です。砂が入りにくい靴にしてください
- 海沿いの朝は風があります。松原へ出るなら羽織りものを1枚
- 駅から松原までは徒歩15分。そのあと宿まで歩くので、荷物は軽いほうが楽です
- 2日目は東西に長く移動します。座って休める上着があると楽です
- 冬なら防寒を。手袋は、まさにこの土地の産業です
