PR本記事はプロモーションを含みます
旅行
三沢日帰りモデルコース|砂丘が湖を閉じ、砂浜が滑走路になった
公開: 2026-10-23 | #三沢 #小川原湖 #日帰り #観光 #東北
三沢市は青森県の東、太平洋に面した市です。
青森駅から青い森鉄道で約70分。 羽田からはJALの直行便があります。
南に八戸、西に十和田・奥入瀬があります。 その間にある、湖と砂浜と飛行場の市です。
この街は砂丘が土地の形を決めた場所です。
砂丘が入り江の口をふさいで湖ができ、 その砂丘がつくった砂浜から、1931年に飛行機が離陸しました。
主要2館は休館日が同じです
先に曜日を決めてください。
三沢航空科学館と三沢市寺山修司記念館は、 休館日が同じ日に決まっています。 年末年始にも休みが入ります。
休館日が重なっているので、 その日に当たると、この街の主要2館が両方閉まります。
このコースはその2館が軸です。 休みの日は変わることがあるので、行く前に公式の案内で確かめてください。
海と湖は、季節と風で姿が変わる
淋代海岸は太平洋に真東を向いた砂浜です。
ただしこの土地は、夏にやませ(東からの冷たい風)が入ります。 海霧と曇りになるので、晴れた海を前提に組めません。
湖の側にも季節があります。
- シラウオとワカサギの漁は冬です。3月中旬から禁漁期間に入るので、春以降に漁の光景はありません
- ホッキ貝(ほっき丼)も冬です。地元のスーパーに並ぶのもこの季節です
- 小川原湖産のヤマトシジミは、需要と価格が最も高い7月と1月に増産されます
基地の中に入れる日も決まっています。 三沢基地航空祭は年1回で、2025年は9月21日の1日でした。 この日以外、基地の中には入れません。 次がいつになるかは、公式の告知を待つことになります。
1日の流れ
- 09:30
三沢駅に着く移動
青森駅から青い森鉄道で約70分。羽田からの空路は1日3便で、三沢空港からは路線バスで10〜16分です。
- 10:10
小川原湖の岸に立つ移動
砂丘が入り江の口をふさいでできた海跡湖です。湖面積61.98km²、最大水深25m、周囲長67.4kmで青森県最大の湖です。
- 11:20
湖のシジミとシラウオで昼にする
ヤマトシジミは年平均約1,200トン。シラウオとワカサギは2016年度に漁獲量が全国1位でした。漁は冬で、3月中旬から禁漁に入ります。
- 12:40
三沢航空科学館に入る移動
2003年8月8日開館、延床面積10,840.66m²。屋外の大空ひろばに日米の実機が10機種並びます。休館日が決まっているので、曜日を先に確かめてください。
- 14:10
寺山修司記念館を見る移動
1997年7月27日開館。机11台の引き出しの中を懐中電灯で照らして見る展示です。航空科学館と休館日が同じ日です。
- 15:30
淋代海岸に出る移動
1931年10月4日午前7時1分、ミス・ビードル号がこの砂浜から発進しました。実物大レプリカ1機と記念碑、360度の展望台があります。
- 17:00
三沢駅から帰る移動
市内は路線バスでつなぐのが難しく、車かタクシーが前提です。羽田便は1日3便なので、空路なら時間を先に決めてください。
- 時刻は目安です。列車やバスのダイヤは改正で変わるため、出発前に各社の時刻表でお確かめください。
61.98km²の湖は、海の跡です
数字から入ります。
小川原湖は湖面積61.98km²、最大水深25m、周囲長67.4km。 青森県最大の湖で、湖沼面積は国内第11位です。
ただしこれは、ただの湖ではありません。 海跡湖です。
もともと海につながる入り江でした。 その入り江の口を砂丘がせき止めて、湖になりました。
つまりこの水面は、海だった場所です。
周囲長67.4kmは、歩いて回れる長さではありません。 岸のどこか1か所に立って見る湖です。
海水が川をさかのぼって、塩を運んでいる
この湖の水は汽水です。
理由がはっきりしています。
海面の水位が湖面より高くなる時期に、 海水が高瀬川を逆流して湖へ流れ込みます。
川が海に出ていくのではなく、海が川を上がってくる。
砂丘が口をふさいでも、つながりが完全には切れなかったということです。
だから塩が入った湖のまま残りました。 この水の性質が、次の話につながります。
シラウオとワカサギが漁獲量全国1位
汽水だから獲れるものが変わります。
小川原湖のシラウオとワカサギは、2016年度に漁獲量が全国1位でした。
ヤマトシジミも主力で、年平均約1,200トン。
地元ではこの湖を「宝湖」と呼びます。 湖そのものが資源として名指しされているということです。
環境の側からも評価されています。
- 日本の重要湿地500に選定
- 日本の音風景100選に選定
音のほうで選ばれているのが面白いところです。 選定名は「小川原湖畔の野鳥」で、 選ばれたのは湖の静けさではなく、湖畔の鳥の声でした。
2018年、この湖に燃料タンクが落ちた
湖と基地は、同じ空の下にあります。
2018年2月20日午前8時40分ごろ、 米軍三沢基地のF-16がエンジン火災を起こし、 小川原湖の南側に燃料タンク2基を投棄しました。
シジミ漁が中断します。
その後、タンク破片の約95%を回収し、 3月20日に安全宣言、3月22日にシジミ漁が再開されました。
約1か月の中断です。
湖を見るときに、この話は外せません。 この湖は東北町と三沢市にまたがる湖で、 タンクが落ちたのは三沢市側ではなく湖の南側でした。 全国1位の漁場と米軍の飛行場が隣り合っているということです。
1931年、この砂浜が滑走路になった
場所を海岸に移します。
1931年10月4日の朝7時ごろ、 淋代海岸から1機が発進しました。
ミス・ビードル号です。
乗っていたのは米国人パイロット2人、 クライド・パングボーンとヒュー・ハーンドン。
10月5日、ワシントン州ウェナッチに着陸します。 飛行時間は約41時間。
世界初の太平洋無着陸横断飛行でした。
舗装した滑走路のない時代の離陸でした。
この海岸は、南北に約20km続く砂浜です。 離陸に使われたのは、素のままの砂ではありません。 地元の人が砂を踏み固めて整えた仮設の滑走路でした。 青森県庁が当時唯一持っていたローラーを借りたと伝えられています。 その上を走って、燃料を積んだ機体が浮きました。
三沢市とウェナッチ市は1981年10月4日に姉妹都市提携をしました。 提携の日付は10月4日で、飛行の記念日と揃えてあります。
海岸にはミス・ビードル号記念広場があります。 実物大レプリカ1機と無着陸横断飛行記念碑、 360度の展望台が置かれています。
滑走路3,050m、3者が使う唯一の飛行場
砂浜の話は、そのまま今の飛行場につながります。
三沢飛行場の滑走路は3,050m×45m、方向は10/28です。
そして航空自衛隊・米空軍・民間航空の3者が使う、 日本で唯一の飛行場です。
管理は米軍が担います。 民間スポットと滑走路の間は電動ゲートで仕切られています。
民間ターミナルの供用開始は1977年9月13日。 2022年度の旅客数は307,812人です。
空自の側では、F-35Aが置かれています。
- 2018年1月に初号機を三沢へ配備(部隊配備は国内初)
- 第301飛行隊と第302飛行隊が三沢にある
- 第302飛行隊はF-35の新人操縦者を育てる役割を持つ
- 2024年11月時点で、国内のF-35A配備は三沢のみ
1931年の砂浜と、いまの飛行場は、どちらもこの市の中にあります。
大空ひろばの10機種と、十和田湖から出た1機
青森県立三沢航空科学館は2003年8月8日開館、 延床面積10,840.66m²です。
屋外の大空ひろばに、日米の実機が並びます。
F-16A・T-33A・UP-3A・F-104J・F-1・F-4EJ改・T-2(通常仕様とブルーインパルス仕様)・T-3・LR-1・OH-6D の10機種。
屋内にも新しい展示があります。
2020年12月1日から休館して大規模リニューアルに入り、 2021年4月20日に再開しました。 開館以来はじめての大規模な改修です。
このときHondaJetの世界初展示が入り、 はやぶさ2の実物大模型と無重力体験装置を備えた宇宙ゾーンが加わりました。
そしてもう1機、来歴の違う機体があります。
1943年9月27日に十和田湖へ沈んだ旧日本陸軍の一式双発高等練習機です。
2010年に発見、2012年に引き揚げ、2012年11月から展示。 製造番号5541。
国内現存唯一の機体です。
沈んでいた場所は十和田湖、展示されているのは三沢です。 水から引き揚げられた機体が、ここに1機だけ残っています。
基地に囲まれた原野に、寺山修司記念館がある
最後は三沢市寺山修司記念館です。 住所は三沢市大字三沢字淋代平。
1997年7月27日開館、 延床面積は約833m²(展示棟+ホワイエ棟)です。
中身の核は遺品です。 母はつから三沢市へ寄贈された遺品をもとにしています。
寺山修司の本籍地は、現在の三沢市にあたる場所です。 小学校から中学校までの数年、約4年間を今の三沢市内で過ごしました。
展示の見せ方が独特です。
机が11台置かれていて、 その引き出しの中を、懐中電灯で照らして見ます。
照明で見せるのではなく、こちらが光を当てて覗く形です。 明るく並べる展示とは、見る姿勢が変わります。
住所にある淋代平は、飛行場の側と海岸のあいだの原野です。 同じ市の中に、飛行場と、机11台の暗い引き出しがあるということです。
市内に散っているので、車かタクシーが前提です
実務の注意です。
見どころが市内に散っています。
- 三沢航空科学館: 三沢基地の北側
- 三沢市寺山修司記念館: 淋代平
- 淋代海岸: 太平洋岸
- 小川原湖: 市の北西。東北町との境にまたがる湖です
路線バスでつなぐのは難しく、実質は車かタクシー前提です。 歩いてつなぐ距離ではありません。
空路で入る場合は便の数に注意してください。 この飛行場は民間に割り当てられた発着枠が1日最大6便で、 羽田便の本数も限られます。 連絡バスはその便に合わせて動くので、 便を外すと青い森鉄道に切り替えになります。
- 三沢空港と三沢駅のあいだは路線バスで10〜16分
- 八戸方面は、三沢空港と本八戸・八戸中心部を結ぶバスで50分〜1時間
- 十和田市・奥入瀬方面は、2012年4月1日に鉄道が廃止されています。代替バスか車です
三沢駅は青い森鉄道線の駅です。 目時駅起点46.9km、2023年度の1日平均乗車人員937人。 乗り換えの拠点というより、小さな駅です。
ここは米軍が管理する日米民共用の飛行場です。 撮影や立入りが制限される場所があるので、現地の掲示を確認してください。
気候もはっきりしています。 豪雪地帯指定で、年平均気温10.2℃。 冬は雪、夏はやませで涼しい土地です。
土産は、生ものではなく加工品になる
この街の食べ物は、湖と砂浜から出ています。
小川原湖のヤマトシジミは年平均約1,200トン。 海水が高瀬川を逆流して保たれる塩分の濃さが、 そのままシジミの育つ条件です。
シラウオとワカサギは同じ汽水で育つ魚で、漁は冬です。 ホッキ貝も、淋代海岸に続く砂浜海岸の砂地の海底にいる冬のものです。
ただし、どれも生ものです。 旬が冬に寄っていて、足も早いので、土産として持ち帰る形になりません。
持ち帰るほうは県内の加工品になります。 ホタテ入りの漬物と、南部地方の郷土食せんべい汁のセットが、 季節に関係なく手に入る側です。
ホタテ入りねぶた漬250g グルメ ギフト お中元 お歳暮 御中元 御歳暮 ご飯のお供 お取り寄せ 酒の肴 おつまみ 漬物 詰め合わせ 東北 青森県 お土産 ねぶた祭り ヤマモト食品 ねぶた漬け 松前漬け 大根
¥799青森の味・ねぶた漬のヤマモト食品・2026-10-23時点
瓶・箱ものは配送が安心。旅先で身軽に動けます。
楽天で見る※価格は取得時点の目安です。最新の価格・送料はリンク先でご確認ください。
泊まると、日の出の時間に海岸へ立てます
このコースを泊まりにして増えるのは淋代海岸の朝です。
砂浜が向いているのは真東です。 太陽は海の側から上がります。
ただし朝にここへ立つには足が要ります。 空路の便数は限られ、青い森鉄道も朝の到着が間に合いません。
日帰りの行程に、日の出の時間は入らないということです。
三沢の宿は2か所に分かれます。
- 三沢駅の西側にある、広い敷地の温泉の宿
- 中央町・幸町に集まるホテル群。ここが市の中心で、基地の正門に近い一帯です
市の中心は駅から北東へ約2kmです。 ホテル側に泊まるなら、駅からは車での移動になります。 送迎のある宿は事前の予約が必要です。

三沢
アネックスプリンセスホテル三沢
★3.69¥3,562〜/人(2026-09-21時点)
三沢市老舗ビジネスホテル!【シルキーポケットマットレス】採用。広々とした無料駐車場完備。
詳細を見る楽天トラベルで見る
三沢
三沢プリンセスホテル
★3.55¥3,550〜/人(2026-09-21時点)
三沢市老舗ビジネスホテル!全室【シルキーポケットマットレス】採用。広々とした無料駐車場完備。
詳細を見る楽天トラベルで見る※料金は取得時点の最低料金の目安です。プラン・日程により変わります。
服装と持ち物
- 砂浜と原野、屋外展示を歩きます。歩けるきれいめスニーカーで
- やませが入ると夏でも冷えます。羽織りものを1枚
- 淋代海岸は砂と風です。砂が入りにくい靴のほうが楽です
- 大空ひろばは屋外の実機展示です。帽子と飲み物を
- 豪雪地帯です。冬は雪と凍結の前提で足元を選んでください